アメリカGAYライフ American Gay Life by an expat Japanese

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最初で最後?

2004-11-06 04:51:37 | Weblog
金曜の夜、Brianと初めて二人っきりのデートが実現。日本食レストランでお箸の使い方なんかを教えてあげながら、Brianも異国の食べ物をおいしいといってご満悦の様子。なんと、Brianにとって枝豆を食べるのはその晩が初めてだった。そんなBrianに日本の食文化を説明しながら、一段と寒くなってきた夜に、緑茶で手を温めつつ膝を突き合わせて数時間を過ごすのは、ちょっとした幸せだった。その後、喫茶店に入ってデザート代わりにアツアツのアップル・サイダー(単にりんごジュースを温めたもの)を二人で頼んだ。両手に収まりきらないくらいのどんぶり大のカップに入ったアップル・サイダーを、チビチビやりながら話をするうちに、だんだんと話題が核心の方向へ。

これまでの恋愛遍歴なんかをお互いに話しあっていく中で、よくよく聞いてみると、Brianはこれまで付き合った人に対してあまり良い感情を持っていないことがあらわに。例えば、数ヶ月前に付き合ったJustinは、いつも3Pをしたがって最悪だったとか、最近つきあった人とはセックスが良くなかったとか。そして、実は、Brianが初めてアナル・セックスを体験したのも、その最近つきあってた人とだったという衝撃的告白。突然小声になるBrianに、よく聞き取れなかった僕は、「What?」って聞き返したのだけど、煌々と照らされた喫茶店で「アナル・セックス」をそう何度も連発して言えるほどBrianの面の皮は厚くないみたいで、一瞬間をおいた後、自分の手に持った巨大カップを覗き込むように、Brianは「彼とのセックスで、人生で初めてアナル・セックスした」って繰り返したのでした。年相当に(?)慣れきっている僕は、「あ、そう」っていう感じで軽く聞き流したのだけど、Brianは続けて、「この彼とウケとタチの両方を初めて試したのだけど、全然よくなかった。もう僕は一生、自慰行為しかしないかも」という落ち込みよう。さらに聞いてみると、いままで良いと思ったセックスがないらしい。

僕は、Brianを励ますつもりで、「You need great sex.」って言ったのだけど、その晩はお酒を一滴も飲んでいないのになぜか饒舌になっていた僕は、これまでに僕が経験した「great sex」をBrianに言って聞かせたのでした。そんな過去を思い出しつつ話すうちに、やっぱり失敗談も思い出されてきた。真剣に聞き入っているBrianを、これまた励ますつもりで、ある一人の男性との体験を話した。僕がベッドに寝そべっているところに、彼が覆い被さる形で挿入しないまま腰を動かしていたら(英語でdry humpと言う)、それだけでいっちゃったっていう話。そうしたら、Brianが、「It could be me.(それ僕かも)」と言って、Brianも早漏だと自認。励ますどころか、逆に余計に落ち込ませてしまった。

すっかり空になった僕のカップに対し、Brianのカップにはまだ3分の1ほどアップル・サイダーが残っている。もう飲まないのという僕の質問に、「It’s cold. It doesn’t taste good anymore. (もうさめてておいしくない)」という応え。これをきっかけに、僕達は喫茶店を出て家路についた。いままでのBrianは、帰る間際、必ず僕の家に行きたいって言ってきたのに、この晩は駄々をこねることなく、口に軽いキスをしただけでわかれたのでした。

Brianに対して僕が性的魅力を感じることができないのは今も同じで、だけどお互いにお互いをよく知らないまま拒絶するのは、素直な気持ちを伝えてきたBrianに対して敬意を払っていない気がして、僕はここ数日、時間をかけてBrianと会話を重ねてきた。傷つけることなくわかってもらおうと、僕なりに考えてした行動だと思ってる。多分、昨日の会話で、Brianも僕達が良いカップルにはなれないと分ってきていると思う。昨晩のレストランでは、翌日、僕とショッピングに行きたいと言っていたBrianだけど、結局、何の連絡もないまま今日が終わろうとしている。「これでよかったのだ」と解放された気持ちがある反面、どこか苦いものを噛んでしまったような後味の悪さが残っている。

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