◇西原理恵子 『この世でいちばん大事な「金」の話』 (理論社)
読んでいて、桜庭一樹さんの『赤朽葉家の伝説』の二代と三代の頃の時代と、すごく重なる部分がありました。私は67年生まれですから、64年生まれの西原さんとは過ごして来た時代や見てきたモノがとても近くて、友達の話を聞いているような感じがしました。
これは十代の皆さんに読んで欲しいです。「自分探し」とかで遠くに行く必要は無いんです、周りを見たら鏡になるものはたくさんあると、知って欲しい。
巻末近くに、亡くなられた元ご主人の鴨志田さんのお話があるんですが、亡くなられる直前まで書いておられた、鴨志田さんのブログを読んでいた私は、ほんの半年に過ぎなかった「家族と過ごす時間」を心底いとおしく思っていた言葉を思い出して、ただ涙が出ました。
◇坂木 司 『夜の光』 (新潮社)
これはきましたよ!『ひきこもり探偵シリーズ』以来の名作です。『シンデレラティース』『先生と僕』と、なんかもうちょっと、あともう一息、う~ん、という感があった坂木さんですが、このお話は凄く良かった。
高校生の男二人&女二人の友情と孤独な戦いの四篇+その後のお話なんですが、それぞれのキャラが際立っていて、抱えている問題が誰でも一度は感じる不安や苦しみや葛藤なんです。そして四人がそれぞれの「どこでも見上げれば光る星」なんですよ。坂木さんらしく(笑)四篇の中に謎解き話があるんですが、それ以上に彼らの戦う様に胸打たれます。これはお勧め、是非読んで見て下さい!
このお話を読んでいる最中、ずっと中島みゆきの「♪戦う君の歌を、戦わないやつは笑うだろう、ファイト!」という『ファイト!』と「♪おまえのオールをまかせるな」っていうTOKIOの『宙船』が聴こえました。
読んでいて、桜庭一樹さんの『赤朽葉家の伝説』の二代と三代の頃の時代と、すごく重なる部分がありました。私は67年生まれですから、64年生まれの西原さんとは過ごして来た時代や見てきたモノがとても近くて、友達の話を聞いているような感じがしました。
これは十代の皆さんに読んで欲しいです。「自分探し」とかで遠くに行く必要は無いんです、周りを見たら鏡になるものはたくさんあると、知って欲しい。
巻末近くに、亡くなられた元ご主人の鴨志田さんのお話があるんですが、亡くなられる直前まで書いておられた、鴨志田さんのブログを読んでいた私は、ほんの半年に過ぎなかった「家族と過ごす時間」を心底いとおしく思っていた言葉を思い出して、ただ涙が出ました。
◇坂木 司 『夜の光』 (新潮社)
これはきましたよ!『ひきこもり探偵シリーズ』以来の名作です。『シンデレラティース』『先生と僕』と、なんかもうちょっと、あともう一息、う~ん、という感があった坂木さんですが、このお話は凄く良かった。
高校生の男二人&女二人の友情と孤独な戦いの四篇+その後のお話なんですが、それぞれのキャラが際立っていて、抱えている問題が誰でも一度は感じる不安や苦しみや葛藤なんです。そして四人がそれぞれの「どこでも見上げれば光る星」なんですよ。坂木さんらしく(笑)四篇の中に謎解き話があるんですが、それ以上に彼らの戦う様に胸打たれます。これはお勧め、是非読んで見て下さい!
このお話を読んでいる最中、ずっと中島みゆきの「♪戦う君の歌を、戦わないやつは笑うだろう、ファイト!」という『ファイト!』と「♪おまえのオールをまかせるな」っていうTOKIOの『宙船』が聴こえました。
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