nachtmusik

♪andante...im tempo...rondo...adagio♫

Sound Engineer

2007-01-18 | Book
書籍『ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』を読み始めました。

著者はビートルズのサウンド・エンジニアを勤めた《ジェフ・エメリック》氏と
音楽ジャーナリストの《ハワード・マッセイ》氏。

とにかく最初の数ページを読んだだけでも興奮してしまいました~
アルバム『リボルバー』のラストを飾る曲〈トゥモロー・ネバー・ノウズ〉のジョン・
レノンの印象的なボーカルとリンゴ・スターのダイナミックなドラムのサウンド効果が
ジェフ・エメリックのアイデアだったとは...
しかもビートルズのサウンド・エンジニアに正式に就いた初セッションでの手腕です!
さらに驚いたのは当時の彼の年齢はなんと!弱冠19才!

イギリス・ロンドンにある「アビイ・ロード・スタジオ」を今では誰もがなんの違和感も
なくそう呼んでいますが、元々は「EMIスタジオ」と呼ばれていました。
この「EMIスタジオ」ではクラシック音楽の名盤も数多く録音されており歴史と由緒ある
スタジオです。その「EMIスタジオ」が「アビイ・ロード・スタジオ」と呼ばれるように
なったのは、ビートルズの1969年の名盤『アビイ・ロード』がこの「EMIスタジオ」で
録音されてからです。


*「本文」より抜粋
1966年『リボルバー』から1970年『アビイ・ロード』まで、《ジョージ・マーティン》と
共にビートルズのレコーディング現場にいた唯一人のレコーディング・エンジニア~
《ジェフ・エメリック》が語る、未公開エピソード満載のビートルズ・サウンド・メイキン
グのすべて!

ジェフはいちばん最初からビートルズという現象と彼らが音楽を永遠に変えてゆく過程を
目の当たりにしていた。何があったのかを本気で知りたいと思った人は、ぜひともこの本を
読んでほしい。きっとあの特別な時代について、大いに見識を深めることができるだろう。
──グレアム・ナッシュ(ホリーズ~クロスビー、スティルス&ナッシュ)

これは深い共感を呼ぶ、どこまでも魅惑的な物語だ...音楽的な見識、暴露的な逸話、そして
歴史的、技術的ディテールの美味なるミックス。ひとつの重要な時代を正確かつエレガント
に再現し、読む者の心を奥底から揺さぶる回想録だ。
──ピーター・アッシャー(ジェイムズ・テイラー、リンダ・ロンシュタットのプロデュー
  サーで、元アップル・レコーズのA&Rディレクター)

長年、ビートルズのレコードを研究してきたぼくのような男にとって、この本はまさに夢が
現実になったようなものだ。だって彼はその場にいたんだぜ!
──ポール・シャッファー(「レイト・ショウ・ウィズ・デイヴィッド・レターマン」の
  音楽監督)

【著者について】
ジェフ・エメリックは1962年にアシスタント・エンジニアとして高名なアビイ・ロード・
スタジオに加わり、1966年に正規のエンジニアに昇格、しかし1969年にはこのスタジオを
離れ、ビートルズのアップル・レコーディング・スタジオに移籍した。
グループ解散後も引きつづきポール・マッカートニー&ウィングスのエンジニアを務め
(名作《バンド・オン・ザ・ラン》も彼の手になるものだ)、他にエルヴィス・コステロ、
アメリカ、ジェフ・ベック、アート・ガーファンクルらのアーティストを手がけている。
これまでに4度グラミーを受賞しており、2003年にはテクニカル・グラミーに輝いた。
 
ハワード・マッセイはベテランの音楽ジャーナリスト兼プロデューサー/エンジニア。
「ミュージシャン」誌の前テクニカル・エディターであり、さまざまな業界刊行物に外部
編集者として協力。これまでに11冊の著書がある。


『ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』
【目次】
プロローグ:1966年
第一章:秘宝
第二章:アビイ・ロード三番地
第三章:ビートルズとの出会い
第四章:初期のセッション
第五章:ビートルマニア
第六章:ハード・デイズ・ナイト
第七章:創意と工夫~「リボルバー」の舞台裏
第八章:ここにいられて最高です、ほんとにワクワクしています
     ~「サージェント・ペパー」のスタート
第九章:傑作がかたちに~「サージェント・ペパー」のコンセプト
第十章:愛こそはすべて...そして長いお休み
     ~「マジカル・ミステリー・ツアー」と「イエロー・サブマリン」
第十一章:僕が辞めた日~「ホワイト・アルバム」の舞台裏
第十二章:嵐のあとの静けさ~「ホワイト・アルバム」以降の日々
第十三章:金床とベッドと三人の拳銃使い~「アビイ・ロード」の舞台裏
第十四章:とどのつまりは~「アビイ・ロード」の完成
第十五章:穴の修理~アップル時代
第十六章:ドブとトカゲとモンスーン~「バンド・オン・ザ・ラン」の舞台裏
第十七章:ビートルズ以降の人生
      ~エルヴィス・コステロから「ビートルズ・アンソロジー」まで
エピローグ:今日、ニュースを読んだよ、いやはや
       ~「バランス・エンジニア」として


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2 コメント

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面白そうですね! (Ivica Wibury)
2007-01-19 05:31:45
歴史に立ち会った当事者でなければわからない事実の証言には否が応にも興味が湧きますね。

彼はホワイト・アルバム製作中に険悪なムードに耐えられずセッションを離れていますよね。そこらへんの真相も楽しみです。
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Revolver (Pete Wilbury)
2007-01-19 21:53:24
その当時には表舞台に立たなくても、時の経過がジェフ・エメリック氏のように陰で支えてきた人を放っておかないんでしょうね~ビートルズにはプロデューサーのジョージ・マーティン氏だけでなく、エンジニアのジェフ・エメリック氏の存在も必要不可欠だったことが、この書物を通してよくわかります。
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