初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

歌劇「魔弾の射手」序曲 (ウェーバー作曲)

2007年04月16日 | 序曲と前奏曲
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲です。


ウエーバーの代表作とも言える、歌劇「魔弾の射手」です。ストーリーは・・・、ボヘミアの森林近くに住む狩人マックスが、森林官の娘アガーテと結婚しようとしますが、その条件として射撃大会で優勝する事が父親の森林官から言われているのでした、ところが最近射撃の腕前の調子が悪いマックスは、同僚カスパールにその事を相談すると、カスパールは「悪魔に魂を売って“魔弾”を手に入れろ」と言うのでした。

「魔弾」の命中率は百発百中ですが、最後の一発は悪魔の望むものに命中してしまう呪われた弾なのでした。
恋人の不振を心配するアガーテの気持ちをよそに、マックスとカスパールは悪魔を呼び出し「魔弾」を手に入れるのでした。
そして「射撃大会」の当日マックスは魔弾の力を借りて見事な成績を収めます。すると領主はマックスに「あの鳩を撃て」と命じられマックスが最後の魔弾を放つと、それはアガーテにあたってしまいます。
しかし、アガーテは花冠のおかげで無傷でしたが、変わりにカスパールが魔弾の犠牲になっていたのでした。マックスが事の真相を領主に話すと、追放処分になりかけますが、どこからともなく表れた森の隠者のとりなしによって、1年の執行猶予の後にアガーテとの結婚を許される。というお話のようです。

 
 弦楽器が不安を感じるような、フレーズから始ります。曲調が落ち着いてホルンの
 やわらかい響きが始ると、森林を臨む大自然の中に居るようなさわやかな空気を
 感じます。
 しかし、弦楽器は再び不安を感じさせるざわついたフレーズを奏でると、テンポも
 速くなり、緊張感を持った激しいフレーズが渦巻いていきます。
 そしてホルンが大きく叫ぶと、クラリネットのソロが始ります。最初は悩ましげな
 表情ですが、それはやがて明るいものに変わり曲調も明るくなっていきます。
 明るい曲調がトランペット等を加えていき、だんだん派手になっていくと、激しい
 曲調は再び緊張感を持った厳しいものになっていきます。
 そして一瞬、静かになったかと思うと、トランペットと共にオーケストラが大きな
 フレーズをひとつ。そこから派手に盛上がって曲を締めくくります。
 
 
人里から遠く離れた平和な田舎町で、ふとしたきっかけで起きた大事件みたいな感じのストーリー展開をそのままに、序曲の方もとても劇的な展開を聴かせてくれる内容になっていると思います。
CDでは、「序曲集」みたいなオムニバス版に収録されている事が多いようです。



≪オススメCD≫
名盤トスカニーニの1枚でどうぞ。
運命の力~オペラ序曲集
NBC交響楽団, ウェーバー, トスカニーニ(アルトゥーロ), ヴェルディ, トマ, スメタナ, エロール, モーツァルト
BMG JAPAN

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆☆☆☆★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆★★

≪おすすめシチュエーション≫
ドラマチックな展開が凝縮された序曲です。


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