初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

ジャズ組曲第1番 (ショスタコーヴィチ作曲)

2007年04月12日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第1番です。

この曲は「ジャズ」というタイトルがついていますが、現在言われているいわゆるジャズの曲とはちょっと雰囲気が違うようです。
CDの解説によると、1930年代にソ連でジャズ音楽(厳密な意味でのジャズではなく広義のダンス音楽全体をさしている)の人気が急激に上昇したことを受けて、ショスタコーヴィチが作曲した・・・曲のようです。

独特のリズムと軽妙なニュアンスがなんとも微妙な雰囲気を味わえる、ある種変わった様相の曲が、とても面白おかしく聴ける曲なんだと思います。


 ワルツ:ズンタッタ♪のリズムに乗せてトランペットが怪しげなメロディを奏でると
 その後をソプラノサックスとヴァイオリンが続きます。
 そして、少し軽妙な雰囲気に変わると、ヴァイオリンが小走りなフレーズを聴かせ
 ながらテナーサックスと掛け合います。
 後半はヴァイオリンを軸にサックスと絡みながら独特の雰囲気を作っていきます。

 ポルカ:トランペットが軽く鳴らすと、シロフォン(木琴)が愉快なメロディを
 歌います。軽快なテンポに乗って、コミカルなトランペットが楽しく入ります。
 その後もテナーサックスがとぼけたように響きます。
 最後はヴァイオリンがキリッと締めて曲を終わります。

 フォックストロット:スネヤドラムのリズムにトランペットが合わせると、
 テナーサックスの妖艶な雰囲気が怪しく迫ります。
 トランペットの間奏を挟んで低音のヴァイオリンが響くと今度はトロンボーン
 がスライドを巧みに使ったメロディを聴かせます。
 再びトランペットが入ると軽妙な雰囲気になります。
 そしてトロンボーンがのんびりとフレーズを聴かせ、最後にサックスを聴かせて
 曲を終わります。
 
個人的には「ジャズ」と言うより「昭和歌謡」(ちょっと違うのかな?)のにおいが漂う独特の雰囲気を持ったこの曲は結構好きです。クラシックともジャズとも違うような別なジャンルのようにも思えますが、当時の雰囲気がなんとなく味わえるようなとてもユニークな曲だと思います。
その意味ではとても新鮮な感覚を味わえる一曲です。
演奏時間も1曲当たり3分前後ですから、すぐに聴けてしまう曲ばかりです。


≪オススメCD≫
ショスタコーヴィチの交響曲と一緒に入ってます。
ショスタコーヴィチ:交響曲第11番
ヤンソンス(マリス), フィラデルフィア管弦楽団, ショスタコーヴィチ
東芝EMI

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆★★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆☆★★

≪おすすめシチュエーション≫
なんとなく懐かしい雰囲気を味わえます。


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