たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?
今日はショスタコーヴィチ:交響曲第9番です。
交響曲第9番と言えば、ベートーヴェンの「合唱付き」シューベルトの「ザ・グレイト」そしてドヴォルザークの「新世界から」等の偉大なる作曲家の集大成のような曲がひしめく重要なポジションでした。
ショスタコーヴィッチも第5番「革命」や第7番「レニングラード」で大曲を完成させていた事もあって、聴衆もショスタコーヴィチの「第9番」にはかなり期待を持って楽しみにしていました。1945年に第二次大戦が終わり、「勝利の交響曲」としての期待もかなりあったようです。
ところが、実際に出来上がった「第9番」は30分足らずの演奏時間、そして軽い感覚の曲調で、聴衆の期待を裏切る形となり、かなりの批判を浴びる事になったようです。当時のソビエト連邦の当局の意思にもそぐわない形になりそうとうな批判を受ける事になったようです。
確かに、交響曲と言うより組曲みたいに聴こえてきます。その意味では初心者向けなのかもしれませんが、ちょっとつかみ所のない曲とも言えるんだと思います。いわゆる「交響曲」の中でも変わりダネの一曲なんだと思います。
第1楽章:弦楽器の軽快なテンポにフルートやオーボエが軽やかに彩りを加えて
いきます。トロンボーンとピッコロの可愛らしいフレーズが対照的な面白い曲
ですね。その後もピッコロのメロディに合わせて他の楽器がそれを演出します。
後半はトランペット・ホルンなどの金管楽器が入り乱れて大活躍します。
いろんな楽器がチョコっとずつ出てくる面白い作りの曲だと思います。
第2楽章:クラリネットの悩ましげな、奇妙なフレーズから始まります。
その後はフルートやファゴットが静かにフレーズをつないでいきますが、ちょっと
怪し気な雰囲気になっていきます。弦楽器が加わってくると不気味な雰囲気に
なり、怪しげな雰囲気を引きずりながら、ひっそりと終わっていきます。
第3楽章:軽やかなクラリネット・フルートの演奏で始まります。弦楽器が加わると
少し緊張感を持ったフレーズになりますが、トランペットがなり始めると、更に
ピリッと曲が引き締まって聴こえてきます。テンポの速さも手伝ってめまぐるしい
曲の進行に多少不安も感じてしまいます。
第4楽章:トロンボーンのにらみつけるようなフレーズで始まります。しかし、
その後はファゴットの疲れきったような、脱力感を感じるメロディに変わります。
再びトロンボーンが最初のフレーズを響かせますが、ファゴットは相変わらずで
淋しそうなフレーズを繰り返します。
第5楽章:4楽章に続きファゴットのフレーズですが、少しリズムが加わって、
コミカルなものになっていきます。フレーズがヴァイオリンに変わると若干明るめ
にはなってきますが、クラリネット・フルートなどの管楽器がソロをつないで、
曲を作っていきます。再び弦楽器が顔を見せると徐々に曲は盛り上っていきます。
リズムに鈴が加わって曲が更に盛り上ってくるかと思うと、少し勢いを抑えて
いきます。そして最後はどういう風に終わるのかな~と思っていると、いきなり
「チャン、チャン」で終わります。
確かに今聴いても、「え~それで終わりぃ~」と言いたくなってしまいますが、ショスタコービチには彼なりの考えがあったんでしょう、きっと。ただ、現在でも演奏される機会は結構あるようで、ショスタコーヴィチの交響曲の中でも有名な部類に入る曲になっているようです。
≪オススメCD≫
せっかくなので、交響曲第5番「革命」と一緒にどうぞ。
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆★★ ?→☆☆☆☆☆
≪おすすめシチュエーション≫
交響曲ですが、ある意味では面白おかしく聴ける曲だと思います。
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今日はショスタコーヴィチ:交響曲第9番です。
交響曲第9番と言えば、ベートーヴェンの「合唱付き」シューベルトの「ザ・グレイト」そしてドヴォルザークの「新世界から」等の偉大なる作曲家の集大成のような曲がひしめく重要なポジションでした。
ショスタコーヴィッチも第5番「革命」や第7番「レニングラード」で大曲を完成させていた事もあって、聴衆もショスタコーヴィチの「第9番」にはかなり期待を持って楽しみにしていました。1945年に第二次大戦が終わり、「勝利の交響曲」としての期待もかなりあったようです。
ところが、実際に出来上がった「第9番」は30分足らずの演奏時間、そして軽い感覚の曲調で、聴衆の期待を裏切る形となり、かなりの批判を浴びる事になったようです。当時のソビエト連邦の当局の意思にもそぐわない形になりそうとうな批判を受ける事になったようです。
確かに、交響曲と言うより組曲みたいに聴こえてきます。その意味では初心者向けなのかもしれませんが、ちょっとつかみ所のない曲とも言えるんだと思います。いわゆる「交響曲」の中でも変わりダネの一曲なんだと思います。
第1楽章:弦楽器の軽快なテンポにフルートやオーボエが軽やかに彩りを加えて
いきます。トロンボーンとピッコロの可愛らしいフレーズが対照的な面白い曲
ですね。その後もピッコロのメロディに合わせて他の楽器がそれを演出します。
後半はトランペット・ホルンなどの金管楽器が入り乱れて大活躍します。
いろんな楽器がチョコっとずつ出てくる面白い作りの曲だと思います。
第2楽章:クラリネットの悩ましげな、奇妙なフレーズから始まります。
その後はフルートやファゴットが静かにフレーズをつないでいきますが、ちょっと
怪し気な雰囲気になっていきます。弦楽器が加わってくると不気味な雰囲気に
なり、怪しげな雰囲気を引きずりながら、ひっそりと終わっていきます。
第3楽章:軽やかなクラリネット・フルートの演奏で始まります。弦楽器が加わると
少し緊張感を持ったフレーズになりますが、トランペットがなり始めると、更に
ピリッと曲が引き締まって聴こえてきます。テンポの速さも手伝ってめまぐるしい
曲の進行に多少不安も感じてしまいます。
第4楽章:トロンボーンのにらみつけるようなフレーズで始まります。しかし、
その後はファゴットの疲れきったような、脱力感を感じるメロディに変わります。
再びトロンボーンが最初のフレーズを響かせますが、ファゴットは相変わらずで
淋しそうなフレーズを繰り返します。
第5楽章:4楽章に続きファゴットのフレーズですが、少しリズムが加わって、
コミカルなものになっていきます。フレーズがヴァイオリンに変わると若干明るめ
にはなってきますが、クラリネット・フルートなどの管楽器がソロをつないで、
曲を作っていきます。再び弦楽器が顔を見せると徐々に曲は盛り上っていきます。
リズムに鈴が加わって曲が更に盛り上ってくるかと思うと、少し勢いを抑えて
いきます。そして最後はどういう風に終わるのかな~と思っていると、いきなり
「チャン、チャン」で終わります。
確かに今聴いても、「え~それで終わりぃ~」と言いたくなってしまいますが、ショスタコービチには彼なりの考えがあったんでしょう、きっと。ただ、現在でも演奏される機会は結構あるようで、ショスタコーヴィチの交響曲の中でも有名な部類に入る曲になっているようです。
≪オススメCD≫
せっかくなので、交響曲第5番「革命」と一緒にどうぞ。
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番/第9番ハイティンク(ベルナルト), ショスタコーヴィチ, ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団, ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団ユニバーサルクラシックこのアイテムの詳細を見る |
【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆☆★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆★★ ?→☆☆☆☆☆
≪おすすめシチュエーション≫
交響曲ですが、ある意味では面白おかしく聴ける曲だと思います。
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