窓に映った部屋 

小さい頃、叱られては、窓に映った部屋に逃げたいと思っていました。同じ部屋なのに別世界に見えて。

バニラメロンストロベリー

2004-08-31 20:48:04 | 日記(カテゴリ外)
二ーチェを読み進められない。文庫を手にとることすらしたくない。気持ちを表す抽象語なんか一語も使いたくない。思いがこぼれてしまいそうで。

毎朝のように通っている街の空が、同じ輪郭なのに同じじゃない。 まるで、初めて恋した子供のように。だまって、だまって、目だけを精一杯見開いて、まわりの世界を楽しみつくしている。
自分でも、このアップダウンの激しさには、ただ驚くばかりだ。 帰りは3駅も乗り過ごした。それでも気分は変わらず逆の電車に乗り換える私の真正面に、大きな月がいた
輝ける気がする。あの頃よりも、今はずっと。

涙の原因

2004-08-30 23:49:46 | 日記(カテゴリ外)
まず、お詫びをします。
昨日の、多分18時頃に投稿した記事「どうして」は削除しました。
あまりにヒステリックで、あまりに子供っぽく、あまりに極端に書いてしまっていたので。

ここのブログには、自分の視点で、気付いても茶のみ話しにもならないトピックスを集積しようと
思って書き始めたのですが、(まあ集積というか表現の練習と視野の広がりには役立つかなと)
どうも自分の日常の微妙なネタが絡むことを何回か書いているうちに、日常を書く癖がついてしまったみたいです。

しなたまさん、はにゃさん、せっかくコメントくださったのに一緒に削除されちゃってごめんなさい。でも、コメントは嬉しかったです。コメント内容はメールできちんと保管されてます。
今朝コメントを見たとき、元気が出て、少し客観的になれました。ありがとうございます。

で、ここまでが前置きで、下からがやっと本文です。だいぶ平静になってきて書きたいことが浮かんだので書きますが、頭痛がするので前置きより短いかも。いきなり敬語なしの平叙文になりますが、癖なのでお許しを。>読んでくださっている奇特なかた。

oooooooooooooooooooooooooooooooooooo

涙は女の武器とかいう古い言葉をたまに聞くし
つらいときに泣く女を「信じられない、カッコ悪いし、私だったら絶対泣かない」
とかいって批判する女もいるけど

どうだろう、私はそんな器用に涙を出したりせき止めたりコントロールできない。
いや、とりあえず、出す方は子供のうちはできた記憶がある。
とはいっても完全なコントロールではなく、体勢とイメージを呼び水にして
5滴6滴絞る感じだった。

大人になるにつれて、泣くと目蓋が腫れてしまうし、目立つしで、わざと泣くようなことはなくなった。
が、逆に止める方が、、、以前より止まりにくくなって困っている。

ところで、「男は女の涙に弱い」は本当の本当だろうか。
まあこんな一般論は無謀なのだろうけども。
元彼(というか因縁の人)に2、3年前に
「目の前で泣かれると、どうしていいかわからなくなるからやめてくれ」と
言われた。けれども私はそう言われると、ああこんな鬱な女は嫌いなのかなと
思ってしまってよけい泣いてしまうのだった。

ところでところで、涙にもいろいろあると思う。
スラムダンクの三井の「先生、バスケがやりだいです」は
私にとって、漫画で初めて泣かされた、忘れられない涙ゼリフだけども
あれは、悲しい涙か嬉しい涙かという単純な分け方ができないだろう。
いったいあれは何なのだろう。

インフルエンザで久々に高熱が出たとき、文字通り涙が止まらなかったが
あれも、悲しいとかではないし、まさか嬉しいでもないし。

あ、嬉しい涙も何回か経験した。電車男の話を徹夜で読んでしまったときとか。
まあ、昨日あれだけヒドイ書き方をした元彼(というか因縁の人というか復縁した人)との夜、しながら心が通じたような気がしたとき(しかしカレンダー上でいつなのかさっぱり思いだせない)とか。
あとは、長い間求めていた内容の本(正確にいうと記述箇所)に出会ったときとか。

かなりまとまりの無い文になった。ともあれ、昨日は何回泣けば済むのかなどと書いたけれども、
涙が出るうちは、言葉も出るだろう。それに、泣かされて泣いた涙はおそらく、全体の5%もないだろう。
残りは全部、私の心の汗だ。

さびしい朝

2004-08-25 23:55:34 | 日記(カテゴリ外)
失恋にもいろいろあるけれど、
この人ほんとにわかってんのかなあと思いながらも
(私も相手をほんとにわかってんのかなあとも思いながら)
それなりに多くの時間を共有して、
いろいろなことについて会話した相手と別れは
まあそれなりに応えるもので。

別れた次の日の朝、目覚めたとき
腫れたまぶたを一生懸命こすって、
昨夜なんか嫌なことがあったような気がするな
今朝は何かを失った気配がするなと考えて
あ、そうかあの人と別れて、だから今までのようには会えないんだと
気付いたりする瞬間の苦味は何ともいえないものだ。

昨日の朝、まぶたは腫れてないけど同じような気分だった。
何だろう、何を失ったんだろう。
考えてみて、たぶん夏の暑さと別れたのがさびしいのだと思った。
意外だけれども。

だらだら書き2

2004-08-22 20:40:10 | 日記(カテゴリ外)
メモ

昨夜、銀座ラ○オンで聞いたもののうち、知っていた曲
ウィーンわが街(メゾソプラノ)
チャールダッシュ(バイオリン)
タイスの瞑想曲(バイオリン)
アヴェマリア(アヴェマリアしか歌詞がないやつ)(ソプラノ)
オーミオバッビーノ(ソプラノ)
七つの子(クラリネット)
サンタルチア(テノール)
いつもいつまでも(だったか?)(メゾソプラノ)
野バラ(シューベルトの方)(ソプラノ)
ツィゴイネルワイゼン(バイオリン)
などなど

もっとあったけれども思い出せない。拍手しなきゃいけなくてちょと忙しいのが難点だけど生演奏聞きながら食事できるのは、やっぱりいいな。ブランドもののバッグやアクセを持っていなくても、こういう贅沢はしたい。
 ぐるなびの紹介頁へのリンク
 ライオンの公式ページへのリンク   


昨日、昼頃
母の前で、ピアノを弾いた。まともに練習を続けていた頃の、最後の曲を意図せず弾いてしまった。「あの頃は私も駆け出しだった。そうして、種をまいたんだけどね」決して、それが徒労になったことを嘆くような暗い響きではなかった。だから、妙なセリフではある。
 
今の私には、それに返す言葉はない。まだまだ人生を長いものととらえたとき、まかれた種が、活かされるチャンスが巡ってくるかもしれませんと、言うぐらいしか。それとも、教えることそのものが、楽しかったと思ってくれてるのだろうか。とりあえず、ときどきはソナチネを弾くようにする。

ポケットへの思い入れ

2004-08-22 01:37:31 | 日記(カテゴリ外)
少し浮かない気持ちで駅までの切符を買い、その切符をどう保持しようか一瞬迷った。

結局、着ていたシャツに胸ポケットがついていたのでそこに入れてみる
何も入っていなくて生地同士が張りついているようなポケットへ、一枚の紙片だけをすべり込ませる。ああ、なんて便利なんだろう。きっとこれだけの処置で、この切符は駅の階段に舞い降りてしまうようなこともなく、改札を出るときには相当高い確率で問題なく顔を出してくれることになるのだ。

いつもなら運がよくてもパンツのポケットがにしまうことができるぐらいで、運がよくなかったらバッグの内ポケットかそのまま手で持ちつづけるしかないのだ。胸ポケットほどそういうスグに出せる必要があって且つ見失いやすいものの収納に適しているところはないように思える。

中学、高校のときは制服の胸ポケットを活用しまくっていた。とくに中学の制服は冬服のジャケットに夢の「上着の内ポケット」がついていたから、夏になるのが嫌だったくらいだ。

今はしかたなく胸ポケットがついている確率の低い類の服装スタイルに甘んじているけれども、このことを考えると本当に残念だ。

ただ、一体なんで自分がポケットおよびポケットをうまく活用することにこんなにまで思い入れをもってしまうのか、疑問だったりする。

呼びかたのあれこれ

2004-08-19 19:23:29 | ことば系
市場   職場で「いや~、そんな質問を市場から受けたものですから、同様の質問が他にどれくらいきてるのかなと思いまして・・」と言われた。

市場。

お客様、ではなく 市場。そこに、市場の感覚から離れたものを感じた。
よくいわれることだけど。

そういう私も、なぜか慣れない職場ではとっさに「顧客が」と言う癖がある。企画を立てる立場でもないのにそう言ってしまうのは・・・虚勢からか。

雑誌のサブタイトルで「僕らの~」という言い方もいつも気になる。日常で「僕ら」と言う人はどれだけいるのだろう。「俺ら」「俺たち」「私ら」「私たち」の方が多いと思う。さらに、「僕らの世代の年金がウンヌン」という表現も、書き手が「僕ら」に入るのか、疑わしいような気分になる。

そういえば、我々という語を口語としてまだ使っている人はどれくらいだろう。

我 と 私 の語源の違いも気になる。



R?

2004-08-16 03:01:10 | 日記(カテゴリ外)
ちょっと女子が一人でいるのはどうかというところに2時間くらい居て、帰り道。サラリーマン風の男性に、ハンカチで口もとを隠しながら
「よかったら 飲みに行きませんか」少し深刻そうな口調で言われた。

あまりに「すれちがいざま」なタイミングと、あまりに「ちょっと真面目な話」的な顔つきと、そのアクションにびっくりして聞き取った音声と単語を結びつけるのに手間取ってしまった。

で、「いえ、いえ、」と、よくわからない返事をし、困ったような宥めるような興味なさそうな顔を向けて、それでも足は止めずに去った。歩みのテンポを速めながらも、気にしてしまう。あの人はどんなことを思い、こんな日にナンパなんかしてるんだろう。

いちいち気にしてしまう自分がまた阿呆らしいが、夜のナンパはちょっと怖い。「自分は平気平気」と思っていた頃のようにはもう思えない。

それにしても…ハンカチで口もと隠さなくても…また浮かぶ姿を振り払いたくて小走りで駅に駆け込むと、壁面に「R25」(リクルート社のフリーペーパー)のラック(だーっと並べてある方)があった。こういう物体を見るのは大好きだ。リクルート社のこの類の読み物の視点も結構好きだし。通行者も少ないことを幸いにじっくり眺めた。誌名の下に書かれたコピーを読む「…25才 オトコ視点」知ってたけど…そうだった。


こんな皮肉に会えるから、この街を徘徊するのがやめられない。

友人(というか腐れ縁)へ

2004-08-12 01:27:50 | ライフ・哲学系
今日キミから連絡を受けてよかったと思うよ

会っても、私はろくなことが言えなかったけども

キミがどうしてこんな思いをしなくちゃならないのかって思った

世の中は初めから不条理で

私たちは、世の中とヨツに組んでいくしかないのかもしれないね

私が沈んでいたときにキミがなぐさめてくれたように(おちょくられてるようにしか思えなかったけども)私もキミのささえになれたらと思うよ

一緒にいこう。



おかぐら

2004-08-10 14:08:27 | 日記(カテゴリ外)
あまのじゃくな性格で、休日出勤が好きだ。
休日のオフィス街は建物も道路も、本来の容量を遥かに下回るモノだけを抱いて、余裕ありあまるところがものすごい贅沢感だ。

もともとこの時期、だんだんとこの街はスカスカになっていくこともあって、普段の日曜よりももっと静かなかんじだ。

そんな折に、夏祭りなのか、おみこしの一団が通過していったりして、それもちょっと嬉しかった。そして「和もの」関連で思い出したのが、

お神楽

もう4年くらい前になるのだろうか、その朝私は彼氏の部屋で目覚め、
隣でまだ眠っている人を眺めた。自分が先に目覚めたとき、片ひじを枕について自分の頭を持ち上げて、隣の人を眺めるのが当時の癖だった。

そうして眺めて、幸福感に浸るのかといえばそうでもなく、ただ鼻や口もと、まぶた、髪の毛、背中、手…もう少し下までを眺めて、この人は本当の本当のはどんな人なんだろう、これから自分たちはどうなっていくだろうと考えをめぐらせていた。そうしているときは、得体のしれない不安感とせつなさが自分の胸をしめあげるのだが、頭の方はその行為を必要としていた。

その日もしばらくそうしたあとで、眠気に勝てずにウトウトとしていたら、外の方から太鼓と笛の音が聞こえてきた。
「ああ、お神楽が聞こえる」
起きているか起きていないのかわからない相手に、それほど大きくない声で言ってみた。相手は起きていたようで、予想よりもしっかりと同意の返事をした。

私は懐かしむべき故郷の神楽の音などもっていない。神楽と書いて「かぐら」と読むことだって学校か読書で得た知識だ。それでも太鼓と笛の音が嬉しく、また不思議と「お」をつけたくなって「おかぐらがきこえる」と言ったのだった。

言いながら、「岡ぐら」と聞こえてしまうかなと思ったが、隣にいた人は何の注釈も必要とせずに頷いてくれた。

私は、(ああ、この人は神楽が読める人だったんだ)と嬉しくなって、そのまま寝入ったのだった。