<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

息子の中国上海留学(残留)物語 パート8

2018-09-15 | 息子の中国上海留学(残留)物語
前回記事の続き。
隣の中国人ご夫婦との食事をしながらの話し合い。
中国人の奥さんが通訳をしながら話を進めていくことに。

まず、当時の息子(日本では中学3年)の状況をおさらい。
10月の国慶節明けの新学期から中学2年生として現地の学校に編入。
中国語がまともに話せない状況ながら、中国語での授業。
自宅が遠かったこともあり、水曜日と週末以外は寮生活。
上海でほぼ一人で行動することになったこともあり、日常生活は問題ない状態。

話し合いでは、隣のダンナさんが「まともに授業を受けられない状態なので、一刻も早く日本人学校に戻すか、日本に帰国して勉強させたほうがいい」と。
奥さんのほうは淡々と通訳してくれています。

コチラは、心配してくれることは有難いものの、このまま通学させるしかないので、なかなか分かってもらえないことをもどかしく思っていると、奥さんが冷静な指摘。

「この子は中国語がほとんど喋れない状況で、しかも日本人が一人しかいないのに、本当によく頑張っていると思う。中国語の日常会話レベルも1か月でずいぶん上達した。」と。

「ただ、日常会話と授業とでは語学レベルが全く違う。いまの中国語レベルでは、授業を全く聞いてない、あるいは理解できてないはず。もしかしたら、寝ているかも知れない。」と。

全くもって、そのとおりかと・・・。
教育関係に携わっている奥さんからすると、あまりにも無謀なことのように映ったのかも知れませんね。

【上海関連の情報が満載の「にほんブログ村 上海情報」はコチラ】

なので、筆者も正直に気持ちを伝えることに。
(奥さんには通訳を介さずに話ができるのが救いでした)

「今回の転校に当たっては、本人の意向を重視した。準備が悪かったのは確かだが、それも自分が招いた結果だし、それに対応しようと必死に努力している。親としては、こうやって頑張ることが大事だと思っているので、最悪、留年しても仕方がないくらいの気持ちだ。」と。

すると、奥さんが大きく頷きながら、
「そういう気持ちなら安心した。息子さんにはぜひこの状況を乗り越えて成長してほしい。そのためには、HSK(中国語版TOEIC)の試験勉強をさせたほうがいい。大変だと思うが、中学の勉強と並行して語学学校にも通って、きちんとした構文やヒアリング力を学べば、授業の理解度も格段に向上するはずだから。」と。

【中国関連の話題が満載の「にほんブログ村 中国情報(チャイナ)」はコチラ】

ホントに指摘が全て的確です。。。
早速、語学学校に申込み、中学生版ダブルスクールがスタート。
家に帰ってくる水曜日と週末を中心に語学学校に通うことに。
特に週末は4~6コマくらい受けていましたね。

思い返せば、息子にとっては、この頃が最も過酷だったかも。。。
でも、そのわりには楽しそうに生活してたんですよね、なぜか。
推測するに、大変な分やりがいもあったし、知識欲みたいなものが初めて刺激されていたのかも。

で、3か月後にはHSK5級を受験し、問題なく合格。
※HSKは最上級が6級
このとき、筆者も親の意地で一緒に受験し、5級には合格(面目躍如)。

その後、息子は6級にも一発合格。
一年も経たないうちに、家族で最も中国語を話せることに。。。
おやはや、若いってスゴイですね。吸収力が絶大です。
勿論、本人の努力があってこそ、ですが。
この辺りは、小学校時代にソフトボールでゴリゴリに鍛えられた根性が生きてきたのかも。

そんなこんなで、息子は中学3年に。
次回に続く・・・

↓ご愛読ありがとうございます。よければ応援クリックをポチっとお願いします。(ブログランキングに参戦中)

にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へにほんブログ村

人気ブログランキングへ

↓このたび「地方創生」に関するサイトを立ち上げました。よろしければ、コチラもご覧くださいませ。

https://imakoso-local.com/


最新の画像もっと見る

コメントを投稿