<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

中国 北朝鮮への制裁の本気度は・・・

2017-08-16 | 中国経済
ブログ再開後、最初の記事です。
あまり政治的なネタは扱わないようにしていますが、今回はタイトルのネタが旬なので取り上げてみようかと。
ワタシ、親中派でも嫌中派でもありませんので、その点は予めご了承のほど。

すでにご存じの方も多いかと思いますが、報道の内容を以下のとおり、おさらい。

中国 北朝鮮の石炭など全面禁輸 制裁実行をアピール

中国政府は、国連の安全保障理事会で北朝鮮に対する新たな制裁決議が採択されたことを受けて、石炭など対象となる物品の北朝鮮からの輸入を15日から全面的に禁止すると発表し、制裁を着実に実行する姿勢をアピールしている。
国連の安全保障理事会は、北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイルだとする発射実験を2回行ったことをめぐり、今月5日、北朝鮮の主な収入源になっている石炭などの輸出を一切禁止するとする制裁決議を全会一致で採択した。
北朝鮮への制裁をめぐっては、中国の個人や企業が国連安保理などの制裁をすり抜ける形で北朝鮮を経済的に支え、それに対する中国政府の取締りが不十分だという声がアメリカ政府などから上がっていて、中国政府による制裁の着実な実行を各国が注視している。


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この発表、皆さんはどう感じますか?

正直なところ、「ん、以前も同じような発表があったような・・・」と感じた方も多いのでは。
そう、そこがポイントだと思うんですよね。
いかにもメンツを重んじる中国らしいやり方ではないかと。

たしかに、中国政府は「制裁を実行する」と宣言していますが、これを破った場合の措置には具体的に言及していないようです。
地理的な状況や民族的な背景を考えると分かりますが、果たして北朝鮮からのモノの流れを完全に阻止することが可能でしょうか?
筆者は、そうは思いませんね。
だって、すぐ隣が北朝鮮なんですよ。
しかも、その国境を監視する第三国も存在しないワケです。

最近では、中国と北朝鮮の関係が冷え込んでいるとの報道が頻繁にされていますが、そうは言っても中国が北朝鮮を見捨てることはあり得ないでしょう。そう、安全保障の面から考えれば明らかです。

加えて、中国の少数民族のひとつに朝鮮族があります。
彼らは朝鮮半島と中国大陸の間で逞しく生きてきた民族です。
今回も、こうした事態の裏側で、彼らが重要な役割を果たすものと、筆者は考えています。


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最後に、いまの北朝鮮情勢について、中国は本気で解決しようと思っているのかどうか・・・?
皆さんはどう思われますか?

ここも、あくまで筆者の私見ですが、本気度は低いと思いますね。
米国をはじめとする西側諸国は、中国・ロシアの働きかけに期待感を示していますが、それは野暮なことでしょう。
これは、現在の朝鮮半島情勢が形作られた歴史を考えれば、容易に分かることです。
中国・ロシアにとって、北朝鮮が崩壊するということは、西側諸国との緩衝地帯を失うことを意味するワケなので。
両国とも絶対に現在の枠組みを維持したいと思っているでしょうね。

韓国が朴政権のとき、中国は何とかして韓国を自国寄りに引き寄せようとしましたが、結局は失敗していますからね。

そう考えると、「中国→国連決議に基づく経済制裁の実行をアピール、米国←安易な行動に出ないよう自制を求める」という姿勢が、いかに無難かが分かると思います。

ただ、北朝鮮問題の最も難しいポイントは「誰も軍事行動を起こせない状態になっている」ことだと考えます。
米国は中東などでは空爆を実施したりしてきましたが、この地域で、そのような手法を用いた日には、たちまち戦争状態に陥りかねませんから・・・。かなり難儀しているでしょうね。

とはいえ、もはや中国ですら北朝鮮を止められない状況みたいですからね。
来週から始まる米韓合同演習を睨んで、引き続き目が離せない状況が続きそうです。。。


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