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ひろしとのぶことミー子の日々。

秋祭り

2007年10月28日 22時24分50秒 | Weblog
朝から雲ひとつない青空 あかるい秋の光が満ちている。

冬支度もまだなんにもできていない我が家 しなくてはならないことがいっぱいなのに 「さあ 今日はどこへ行こうかな」とだれかさんがつぶやいている。

このごろ紀ノ川沿いがお気に入りなので 「じゃあ 慈尊院へ」
この前もはしった高野山の麓だから少しは地理感覚もあってすいすいと目指す九度山町。

高野山の表玄関である 慈尊院は「女人高野」といわれ 高野山への参詣が禁止されていた女人はこの慈尊院までお参りしたという。
弘法大師の御母公もわが子の開いている山を見たいと参られこの慈尊院に滞在 大師は 月に九度はかならず高野山 山上から20数キロの道を下って母を尋ねられたそうでそのことから 地名を九度山町と称すようになったという。
母亡きあとはここにご自作の弥勒菩薩とともに母のみ霊をまつられたという。

紀伊山地の北と南の二大聖地 高野山と熊野 世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」に慈尊院はふくまれている。

参詣の方の手を借りて車椅子のままで境内にはいることができた。
ここから高野山奥の院まで表参道の高野山町石道がはじまるので杖を持って歩くすがたの一行もお参りしていた。

境内から庭つづきに急な見上げるような石段があり 丹生官省府神社と石碑にかかれていた。
「せっかくだからお参りしてくるね」
108段登りつめるとそこには 下からは見えなかった風景が。
法被を着た人達 大勢の子供や村人らしき人びと 「きょうはお祭り?」
 
「秋の官省府祭り  もうすぐもちまきが始まるよ」と教えてくれた。
「何にも知らずきたんだけど お祭りだったんね」
「せっかくだから おもちをひらって行ったら」とビニール袋をくださった。
えー?もちまき? 「じゃあ 記念にひとつでも拾おうかな」
まんなかに高台が組まれ法被姿の男性達が5・6人

しばらくすると  わーという声とともにもちまきがはじまり 人垣がくづれ歓声があがる。
目の前に紅白のおもちがばらばらと降ってくる。

いつのまにか私は一生懸命手をあげたり 足元にころがってきたのをひらったりして その袋のなかへおもちをほうりこんでいた。
たくさんの手が重なり合っても 遠慮しないでぱっぱとすばやくおもちをつかんでいた。
おもしろいように頭にあたったり 足元にころがってきたり・・・
気がついたら 袋がなんだか重たーい。

半分恥ずかしい気持ちと半分うれしい気持ち
あわてて石段を下りて ひろしの車椅子をさがした。
「すごーい おみやげだよ」

ながい階段を下りてくる神輿を見学 思わぬ秋祭りへの参加ができた秋の一日でした。

   秋光やここより高野へ祈り道