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ひろしとのぶことミー子の日々。

天野(あまの)の里

2008年09月15日 22時31分28秒 | Weblog
             

連休前の一日 天野の里をたずねた。
でかける度に 天野の里は ブログにアップしているような気がするけれど 初秋の天野ははじめて。

紀ノ川沿いを 果物の里らしい 桃や柿 イチジク キイウィなどの畑の中をぬけて 高野山の麓へと。

平成になってようやく開通したという 天野トンネルをぬけると ぱっと異空間の風景がひろがる。

            

まばゆいばかりに稲穂の波 うっとりするようなしずかな山里の風景

白洲正子が名著 「かくれ里」のなかで 

「こんな山の天辺に田圃があろうとは想像もしなかったがそれはまことに「天野」の名にふさわしい天の一角の開けた広大な野原であった。」と絶賛した 天野の里

彼女がおとずれたのは 昭和の40年代だから このトンネルも開通していなかったからたぶん山越えでいらしたのだろう。


           

今日の私たちの目的は この天野に大阪から移り住んで 天然酵母のパンを焼いているお店 思季うらら でティータイムを過ごすこと。

まわりを稲穂にかこまれた てづくりのお店
テラスで自然の風をうけながら パンと紅茶

目の前 赤とんぼが飛び交っている稲田のひろがるテラス。
山のふもとにはうっすら白く蕎麦の花がさいているらしい畑もながめられる。

「きょうはおいでていただいて丁度よかったですよ。
 もうあちこち稲刈りが始まって このながめもなくなります。」とオーナーが笑顔でむかえてくださる。

うれしいことに このお店は 入り口に段差がなくて 車椅子でもはいりやすくて テラスまでも 気持ちよく通してくださる。

こんな里山のお店だけれど 障害者のことを一番に考えたとおっしゃって お手洗いも店内の広さからくらべるとびっくりするくらいにゆったりととってくださっている。

私たちにとっては 安心してゆっくりさせていただける場所なのです。


            

天野は標高400メートルの高原盆地
昼夜の温度差が大きくて 紀ノ川の支流 貴志川の最上流にあたり 水がとてもきれいで しかも土壌が稲作に敵しているため おいしいお米 天野米 として有名。

昔から 天野米は 紀州藩主さまに献上され また高野山にも 納められたといわれている。

でも 私たちは 名前をきくばかりで 口にしたことがない。

天野米の収穫が今 はじまったばかりだ。

            


天野にくれば 丹生都比売(にうつひめ)神社にお参りしなければ。

「紀伊山地の霊場と参詣道」として 世界遺産に登録された 神社。
朱塗りの鳥居をくぐれば おおきな朱塗りの反り橋  そのむこうの杉木立のなかに楼門が見え その奥に堂々と本殿が鎮座している。

   反り橋を朱色に映し水澄めり      のぶ子

空海が高野山を開かれたとき その領地をゆずられたことから 丹生都比売神社は真言密教の守り神とされている。

神仏融合のめずらしい神社であり また全国に点在する 丹生神社の総社でもある。

こころをこめて鈴緒を鳴らし おまいりし 厄除けお守りをもとめました。


http://blog.goo.ne.jp/chikonokkomi/d/20080508              http://blog.goo.ne.jp/chikonokkomi/d/20071012        

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7 コメント

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トンネルを抜けると~ (Rei)
2008-09-19 09:35:26
そこは天野の里だった・・・雪国ではないですけど、聞いたことある文言ですね。

コスモスも黄金の稲穂も秋!ですね。
一句添えてが素晴らしい!
反り橋の写真とてらし、情景が浮かびます。

このパン屋さんは時々こちらで登場の山の中のパン屋さんとは別ですね?

私もパン屋さんだけ駅前の地下街やこの近辺でもちょっと「物識り」です。
こちらのパン屋さんのように自然の中ではないのがざんねんですが・・・
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Unknown (magic-days)
2008-09-19 10:40:03
家から車で1時間ばかり行った所に
白洲次郎・正子さんが住んでいらっした
「武相荘」があります。
ご夫婦の生活感には、教えられる事が多いです。
戦後の次郎さんの働きは日本人に珍しく
「No!」をはっきり言われた方だと聞きました。
そして引き際も潔く農業に従事なさった。
これからは食料難に成ると言って・・・

私も酵母パン大好きです。
白神こだま酵母を使ってあるそうです。

でも山の中のパン屋さん素敵ですね!



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Reiさんへ (こまち)
2008-09-19 17:15:57
振り返ると ほんとに私のブログ パン屋さんがよくでてきますね。

こちらは あの山の上のパン屋さんとはちがいます。
夫婦だけで ひっそりとやっておられるので もうお昼過ぎになるとパンがなくなってることもあります。

天野の里の風光がパンの味をさらにおいしくしているのでしょうね。

でも 白洲正子さん こんなかくれ里にパン屋さん!って あの世でびっくりなさっておられることでしょう。
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magic-daysさまへ (こまち)
2008-09-19 18:37:47
武相荘の様子は 正子さんがご健在のころの 対談の写真とか雑誌とかで拝見 憧れを持っていました。

公開しているですよね?
白洲次郎氏のことはあまり知りませんが すでに 昭和18年に 農家を購入 武相荘となずけられたとか・・先見の明があったのですね。

白洲正子さんは その教養の深さに驚くばかり 本をよむだけですが いろいろ考えさせられ 古きよき日本がかんじられます。

「武相荘」 いらしたことあるのですか?・

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Unknown (magic-days)
2008-09-20 07:14:47
牟礼に越して来て、近い事が分かり
去年夏やっと生活も落ち着いて家族で行きました。
それなのにカメラの電池が切れてて写真が1枚も残っていません。
夏なのにうっそうとした小山が直ぐ裏に有り、
野趣に富んだゆったりした荘です。
今お嬢さん家族が離れに住んであります。
お嬢さんが書かれた本が出ています。
お2人の事がよく分かる本でした。
白洲正子で検索されると出てくると思います。
家の中は物が溢れ、通路も狭いですが、
庭はゆったりして、喫茶もあります。
食事は予約が必要だったのでパスしましたし、
フランス料理風でお高く、カロリーもお高そうで
私向きでありません。(笑

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Unknown (magic-days)
2008-09-20 08:31:34
追加
お節介で申し訳有りません。
「武相荘」のHPアドレスです。
宜しかったお使い下さい。

http://www.buaiso.com/index.html
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magic-daysさまありがとう (こまち)
2008-09-20 09:11:55
おはようございます。
さっそくありがとうございます。

ゆったりとした時にHPをひらいてみます。
こちらからだと やっぱり遠いですから訪れるのは無理ですね。

ほんとうにありがとうございました。
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