担任の小木先生は、チエちゃんが4年生のとき、大学を卒業してやってきた新任の先生です。チエちゃんが小学校を卒業するまでの3年間、お世話になりました。
小木先生の愛車はてんとう虫の愛称で親しまれた〝スバル360〟でした。
このクルマは、フォルクスワーゲン・ビートルを模して作られたと言われ、360CC空冷2サイクル2気筒エンジンがリアにありました。中でもユニークだったのが、ドアが前から後ろへと開くタイプだったことです。昭和33年から45年まで、スバル360が比較的低価格で生産販売されたことから、一般庶民にも車が普及したと言われています。
180㎝近い長身の小木先生が、体を窮屈そうに縮めて運転している姿はちょっと滑稽でした。先生は、この中古のスバル360を月賦で買ったんだと思います。だって、新採用の安月給取りの教師が、ポンと買えたはずがありません。
そして、このスバルはポンコツでした。時々、故障しては学校のまん前にあった自動車修理工場に預けっぱなしになっていたからです。
当時、チエちゃんの小学校の先生20人ぐらいの中で、クルマで通勤していた先生は4~5人だったと思います。他の先生たちはバスか、自転車、オートバイなどでした。地元に住んでいた先生も少なくありません。小木先生も小学校のすぐ近くに下宿していたので、スバルを通勤に使っていたわけではありません。
チエちゃんは小木先生のスバルに乗ったことがあります。
それは家庭訪問のとき、村の地理に不案内の先生を家まで案内したからです。
家庭訪問の期間中、先生は必ず誰かを乗せて行ったものです。
卒業を間近に控えた6年生の3学期、チエちゃんとナオちゃんは先生に何かプレゼントをしたいと思いました。そして、思いついたのがこの可愛いスバル360のリアウインドウのところに置くクッションを作るということでした。
2人は放課後の裁縫室やナオちゃんの家で、心を込めて作りました。
卒業式の日、2人はそれを先生にプレゼントしました。スバルの後ろに飾ってほしいと言って。
中学生になったチエちゃんは、リアウインドウに黄色いハート型のクッションを飾ったスバル360を見かけました。
あっ、小木先生、飾ってくれたんだあ。
今思い返すと、全部手縫いで作った、ひどいクッションだったんですけどね。
小木先生の愛車はてんとう虫の愛称で親しまれた〝スバル360〟でした。
このクルマは、フォルクスワーゲン・ビートルを模して作られたと言われ、360CC空冷2サイクル2気筒エンジンがリアにありました。中でもユニークだったのが、ドアが前から後ろへと開くタイプだったことです。昭和33年から45年まで、スバル360が比較的低価格で生産販売されたことから、一般庶民にも車が普及したと言われています。
180㎝近い長身の小木先生が、体を窮屈そうに縮めて運転している姿はちょっと滑稽でした。先生は、この中古のスバル360を月賦で買ったんだと思います。だって、新採用の安月給取りの教師が、ポンと買えたはずがありません。
そして、このスバルはポンコツでした。時々、故障しては学校のまん前にあった自動車修理工場に預けっぱなしになっていたからです。
当時、チエちゃんの小学校の先生20人ぐらいの中で、クルマで通勤していた先生は4~5人だったと思います。他の先生たちはバスか、自転車、オートバイなどでした。地元に住んでいた先生も少なくありません。小木先生も小学校のすぐ近くに下宿していたので、スバルを通勤に使っていたわけではありません。
チエちゃんは小木先生のスバルに乗ったことがあります。
それは家庭訪問のとき、村の地理に不案内の先生を家まで案内したからです。
家庭訪問の期間中、先生は必ず誰かを乗せて行ったものです。
卒業を間近に控えた6年生の3学期、チエちゃんとナオちゃんは先生に何かプレゼントをしたいと思いました。そして、思いついたのがこの可愛いスバル360のリアウインドウのところに置くクッションを作るということでした。
2人は放課後の裁縫室やナオちゃんの家で、心を込めて作りました。
卒業式の日、2人はそれを先生にプレゼントしました。スバルの後ろに飾ってほしいと言って。
中学生になったチエちゃんは、リアウインドウに黄色いハート型のクッションを飾ったスバル360を見かけました。
あっ、小木先生、飾ってくれたんだあ。
今思い返すと、全部手縫いで作った、ひどいクッションだったんですけどね。
チエちゃんが、5歳のこともあれば、小学6年生のこともあります。なにとぞ、ご了承ください。
このブログに来てくださった皆さん、コメントを残してくださるとうれしいです。
チエちゃんが卒業する頃だから25歳位ですね?
25歳の男性が愛車にチエちゃんたちから貰ったハートのクッションを置く勇気に敬服します!!!
私だったらできないなぁ~
私の小6のときの担任の先生♂が
小5のときの担任の先生♀に私たちのことで相談して
私達が中学生にあがってすぐ結婚しました♪
当時は『私たちがキューピット』って騒いでいたけど、実は困らせていたんですよね・・・
問題児クラスじゃなかったんだけどなぁ・・・先生からみたら問題児クラスだったのかもA(^▽^;)
うれしかったな~。
小木先生にとって、チエちゃんたちが初めての教え子だったので、可愛かったんだと思います。
それでね、小木先生もこのあと結婚したんです。
お相手はチエちゃんの中学校の国語の先生。
下宿先で知り合ったみたいです。
チエちゃんたちは、授業中に奥さん先生をからかったり、嫌な質問をして泣かせちゃったんです。
私たちの小木先生をとられちゃった気分になったんでしょうね。
この場を借りて謝ります。ごめんなさい。
すごいなぁ~。さじカンは車のことはちんぷんかんぷんです。
さじカンの周りはバイクや車にものすごく詳しい人たちが沢山いるんですが、みんなが車の話をし出すといつもついて行けなくなります。(T_T)
これはね、夫の影響なんですよ。
夫は大のクルマ好き。
だから自然といろいろなこと覚えました。
子供の頃は、ベレGの名前さえ知らなかったし、小木先生のクルマだって、小ちゃくて可愛いクルマって思ってただけです。
私は昭和時代の軽自動車に興味があるのですが、スバル360って、やっぱ別格の名車ですね。草分けですもん。
当時は大衆車でしたが、いまやコレクターズ・アイテム。入手しようと思ってもタマ不足だしプレミアムがついちゃってるし。
小木先生、クッションもらってうれしかったでしょうね。ハート型でも全然恥ずかしくなんてなかったと思いますよ。ヒトの気持ちが分かる先生だったんでしょうから。