LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

アラン・ドロン生誕80年記念祭のご報告

2015-11-12 | 生誕記念イベント
大変遅くなりましたが、
11月8日に東京のライブハウス銀座TACT(タクト)において開催されました「アラン・ドロン生誕80年記念祭」の内容についてご報告させていただきます。

当日は70名以上もの数多くのファンの方々がお越しくださり会場はほぼ満席の状態となりました。
企画当初はこちらの思惑に反して「もしかするとほとんど誰からも興味を持たれないのではないか」と心配していたのですが、
結果としてそれが杞憂に終わって大変安堵いたしました。
改めましてご来場いただいた皆様には心より御礼申し上げます。

このイベントについての私の立場を先に申し述べさせていただきますと、
今回みなさまにご覧いただいた映像の数々は全て一人のファンである私個人が自分の趣味で作成し、
同じドロンさんのファンの方々に自分のコレクションとしてお見せしているだけであり、
テーブル上に陳列しておりましたドロンさん関連の雑誌の切り抜きファイルや写真集と同じ位置づけの物とご理解ください。
したがいまして今回の入場料収入は全てバンドメンバーのみなさんのギャラとTACTさんの会場使用料とドリンク類の原価に充当されており私は1銭たりとも報酬は受け取っておりません。
(神戸からの往復の交通費などの経費はご来場の皆様と同じく全て自己負担です。)

そのことをご理解いただいた上で以下に私が撮影した映像を期間限定でダイジェスト版としてご紹介させていただきます。
スマホで撮影したものですので残念ながら音質画質ともにきわめて不十分で、しかも途中から始まるものばかりですが、
お見えになれなかった方々にも会場の雰囲気を少しでも感じ取っていただければ幸いです。

まずはオープニングから
HAPPY BIRTHDAY MR.ALAIN DELON

これは本当は動画を編集するつもりでいたのですが、最終的に時間が足りなくてスライドショーに変更しました。
(画像はすべて私個人のコレクションから気に入った写真をピックアップしてスキャンしてきたもので他のサイトからの流用は一切ありません。)
バックに流れている音楽はこの日の為に数か月前から「これだ。」と決めていたキャロルキングの"Birthday Song"です。
2001年のアルバム"Love makes the world"日本盤CDのボーナストラックで、歌詞がドロンさんへのオマージュにぴったりだなと感じていました。
(なお現在では以下のitunesのサイトから視聴及び購入が可能です。"Birthday Song"は13曲目です。)
キャロル・キング「Love Makes the World (Deluxe Edition)」

続いて開会のあいさつをTACTの店長である田口さんが行い、そのあと私にバトンタッチとなりました。

私の方からはドロンさんの近況報告ということでしたが大きなニュースもなく、フランスで先週発刊されたばかりの雑誌類のご紹介をさせていただきました。
特に"France Dimanche Hors Série"誌の中身の写真の充実ぶりをお話しさせていただきました。
ご興味があってご購入を検討される方には申し訳ありませんがこちらのサイトでは売り切れとなっておりました。
     ↓
www.journaux.fr - France Dimanche Hors Série

ただebayでは何冊か出品されていますのでお早めにどうぞ
Alain Delon Romy Schneider Mireille Darc SP Issue France Dimanche 2015©TBC | eBay
Alain Delon Mireille Darc Romy Scheinder France Dimanche Horsserie Novembre 2015 | eBay

近況報告の後は私がこの日の為に趣味で準備してまいりましたドロンさんの作品の映像集の上映です。
前半は60年代から70年代までの10作品、時間にして約24分
後半は80年代以降の未公開作5作品で約20分
という構成で各作品の映像にはこれまでALAIN DELON SELECTIONとして作成してきたCDコンピュレーションアルバムに収録してきたそれぞれの作品の私のお気に入りの楽曲を組み合わせています。

映像集のご紹介のあとはいよいよ今回のイヴェントの最大の目玉である、ドロンさんの映画音楽の生演奏ライブが始まります。

演奏は故ジョニー大倉氏の晩年のバックバンドの主要メンバーだった方々で、
ドラム渡辺拓、ベース藤戸孝一、ギター小林圭吾、キーボード稲垣剛規 同じくキーボード安藤公樹 の5名です。

演奏された12曲全てに原曲に忠実なアレンジが施され、
「この部分でこの音が鳴ってほしい。」と思う音が必ず演奏されるという、正に鳥肌の立つような演奏が前半後半に分けて約1時間に亘って繰り広げられました。

これらの演奏も期間限定で以下のリンクでそのさわりをご紹介させていただきます。
演奏中の後ろの映像は私が趣味で編集したものをバンドの皆様の許可を得て流させていただいております。

さらば友よ LIVE
原曲のブラスとストリングスの分厚い音がシンセで完璧に再現されていることに驚かされます。

サムライ LIVE
ドルーベの原曲の雰囲気を全く損なわない素晴らしい演奏です。

ジェフ LIVE
ベースの方がギターに持ち替えてのツインギターのアンサンブル演奏が完璧です。これも素晴らしいの一言。

シシリアン LIVE
モリコーネがオーケストラを指揮してこの曲をライブでよく演奏していますが、何だか重厚すぎて、こちらの演奏の方が原曲に近く聞こえます。

友よ静かに死ね LIVE
原曲にないドラムのリズムをあえて加えることによって映画のリズムがより伝わってくる好アレンジが味わえます。

地下室のメロディー LIVE
これもストリングスとブラスがシンセで見事に再現され、原曲のサックスソロはフレーズも含めギターソロで完璧に再現されています。

ここで前半がいったん終了し、後半が始まるまでの時間を使って、
来年1月に開催される永遠のロミーシュナイダーLesson4の主催者イッチ様からのご挨拶およびイヴェント内容のご案内、
その後、私のブログを始めるきっかけともなったサイトを永年運営されている世界的なドロンさんファンのTomo様に壇上に上がっていただきお話しを伺いました。
Tomo様とは今回初めてお目にかかることができたのですが、まるで昔からの知り合いであるかのように打ち解けてお話しすることができました。ありがとうございました。

次に自作DVDなどの抽選会を行いまして、そのあといよいよ後半が始まります。

冒険者たち LIVE
さすがに口笛の再現は困難であったとのことですが、バックのハモンドオルガンの躍動的なメロディーも忠実に再現されています。

暗黒街のふたり LIVE
原曲は1分あまりで短いため、2回繰り返すという手法ですが、後半の盛り上がりは情感たっぷりです。
この演奏を聴くと作曲者のフィリップ・サルドは「太陽がいっぱい」のテーマを意識したのではないかなと感じるようになりました。

ビッグ・ガン LIVE
ピアニカがメロディーを最初から最後まで奏でて、全編に漂う哀感は原曲と全く変わりありません。

栗色のマッドレー LIVE
原曲を完璧に再現。ピアニカの音も美しく、これほどまでに高音質なMADLYは世界中どこをさがしてもありません。

太陽がいっぱい LIVE
マンドリンの美しい音がシンセで完璧に再現されて原曲の雰囲気が損なわれていません。素晴らしい演奏。

ボルサリーノ LIVE
これも原曲の1930年代のラグタイムピアノとピョンピョン飛び跳ねる木琴の音がシンセで完璧に再現され原曲以上に興奮させられます。


本来はこの12曲ですべて終わりだったのですが、私のわがままで急きょアンコール曲をセットリストに追加していただきました。
「ボルサリーノ」のテーマ曲の後には、その現代版とも言えるこの曲をどうしても連続で聴きたくなったからです。

(Encore) 1 chance sur 2

この曲は元々はボーカル入りの曲なのですが、ボーカルに代わってギターとキーボードが交互に担当することで原曲の雰囲気を全く変えることなく大団円を迎えることができました。

改めて素晴らしい演奏を繰り広げてくださったバンドのみなさまに対して心から感謝の気持ちでいっぱいです。
原曲を耳で聞いての譜面起こしから編曲、楽器の選択、音色の選択、に至るまでまさにプロフェッショナルなお仕事に頭の下がる思いです。

以上でライブも終了し、最後のあいさつの時間を迎えました。

田口さんからは、これで終わりにすることはなく、これからもこのようなイベントを続けていきたいとの力強いお言葉がありました。
説明が遅れましたが、そもそもこの企画は田口さんから私の携帯への1本の電話から始まったものであり、
田口さんの豊富な経験によるさまざまな手腕と人脈が最大限に発揮されて実現に至ったものです。
まさに影の立役者として君臨していただき、彼なしでは全く実現不可能なイベントであったと思います。
あらためまして田口さんに感謝申し上げますとともに、これからも引き続きよろしくお願い申し上げます。

そして私からは、朝日新聞で掲載された無料チケットの500枚の応募はがきを皆様にご披露し、ドロンさんの今も変わらぬ人気の高さを会場のみなさまと共有することができました。

これで全て終了としたいところでしたが、関西人の私としましてはどうしてもオチが必要と感じ、もうひとつオマケの映像をご用意しました。
ドロンさんといえばあのCM、あのCMといえばあの番組、あの番組といえばあの方、
分かる人には分かる、分からない人にはさっぱり分からない説明でこのレポを終了させていただきます。
長々と書きましたが最後までお読みいただきありがとうございました。

来年の 11月6日(日)銀座TACT にてみなさま、またお目にかかりましょう。
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