LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

『UN FLIC』

2005-10-29 | THE SOUNDTRACKS
Un flic (1972)

『リスボン特急』の主題歌(上)と劇判(下)が1曲づつ聴けるCDです。
上が“ミシェル・コロンビエ ドリームス~作品集”
下が“フィルム・ノワール・アンソロジーVOL2”です。

音楽を担当しているのは昨年惜しくも亡くなったミシェル・コロンビエMichel Colombierで、
アラン・ドロンの作品では本作と82年の『LE BATTENT』(『鷹』)
の音楽監督として関わっています。

『リスボン特急』の音楽はメルヴィルの指示からか、
コロンビエの作品としては暗く地味なものですが、
時折聴けるアコースティック・ベースの響きが印象的で、
また不気味なオーケストラの演奏は何を考えているの不可解なところがある
ドロン刑事の言動にうまくフィットしたものとなりました。

メルヴィル監督からどのような経緯でこの作品に抜擢されたのは定かではありませんが、
メルヴィルの弟子といった立場のフィリップ・ラブロ監督が、
本作を最後に他界したメルヴィル監督の後を引き継いで
ミシェル・コロンビエとのコンビがその後続くことになります。
なかでもジャンポール・ベルモンド主演『相続人』はメルヴィル・タッチの映像美が素晴らしく、
そこに流れるコロンビエの音楽もこの上なくクールで私の大のお気に入りです。
(『相続人』のサントラは『危険を買う男』『潮騒』とのカップリングで
最近CDが発売されています。Universal music

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USUAL APPEARANCES いつも出てくる人(2)
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