前回の続きです。
最後のところでドロンさんの口から来年1月の舞台についての言及があります。
------------------------------------------------------------------------------
LE FIGARO誌(以下LF)-ルキノ・ヴィスコンティについてはどうですか?
アラン・ドロン(以下AD)–強烈な個性とたくさんの教養を身につけ、さらに素晴らしい才能を持った方です。
ミラノの裕福な貴族の家系に生まれながらも、共産主義に対する共感を隠そうとしませんでした。
彼の『椿姫』や『ドン・カルロ』での演出を見れば、彼が普通の人にはない美的センスを持ち合わせていたことがわかります。
彼はパリでジャン・ルノワール監督の助手として『どん底』や『ピクニック』でデビューしたのです。
LF-彼はあなたにどのようなアドバイスをしたのでしょうか?
AD-何もありません。しかし彼は私に多くのものをもたらしてくれました。
私は彼のような偉大な監督がどうやって演出していたかをあなたに説明することはできません。
たとえばカラヤンが彼のミュージシャンの少しのミスも聞き逃さなかった、その秘密を語るのと同じようなものです。
ヴィスコンティはすべてを把握していました。彼の目に入らぬものはなかったのです。
LF-ルイ・ヴィトンのバッグのマークについての逸話がありますね...
AD-それは1960年代に彼のアパートに私が最初に訪問したときの話ですね。
部屋の中には【LV】とマークされたカバンがたくさん置いてありました。
今でも忘れもしません、私は彼にこう言ったのです。
"先生、あなたのお名前が書かれたカバンをお持ちとは何と素晴らしいことでしょう。"ってね。
彼は大笑いしました。私がそれをルイヴィトンのイニシャルなのを知っていてそう言ったからです。
LF-あなたは1958年ジャン=クロードブリアリと一緒にこのカンヌ映画祭でデビューを果たしました。
あなたはどのように今の祭典をご覧になっていますか?
AD-他の素晴らしい映画祭と同じように私はここには24時間しか滞在しません。なぜなら私は映画を作っていないからです。
私が最後に来たのはジャン=リュック・ゴダール監督作品の『ヌーヴェルヴァーグ』のときでした。
そのときの私はパレ・デ・フェスティヴァルに海から到着しました。
今私は娘と一緒にここの階段を登ることができて本当に興奮しています。
私の最大の幸福は、Eric Assous作の舞台『典型的な一日』を来年1月からbouffes parisiens において公演することで、
天国にいるジャン=クロード・ブリアリの心に答えることができることです。
最後のところでドロンさんの口から来年1月の舞台についての言及があります。
------------------------------------------------------------------------------
LE FIGARO誌(以下LF)-ルキノ・ヴィスコンティについてはどうですか?
アラン・ドロン(以下AD)–強烈な個性とたくさんの教養を身につけ、さらに素晴らしい才能を持った方です。
ミラノの裕福な貴族の家系に生まれながらも、共産主義に対する共感を隠そうとしませんでした。
彼の『椿姫』や『ドン・カルロ』での演出を見れば、彼が普通の人にはない美的センスを持ち合わせていたことがわかります。
彼はパリでジャン・ルノワール監督の助手として『どん底』や『ピクニック』でデビューしたのです。
LF-彼はあなたにどのようなアドバイスをしたのでしょうか?
AD-何もありません。しかし彼は私に多くのものをもたらしてくれました。
私は彼のような偉大な監督がどうやって演出していたかをあなたに説明することはできません。
たとえばカラヤンが彼のミュージシャンの少しのミスも聞き逃さなかった、その秘密を語るのと同じようなものです。
ヴィスコンティはすべてを把握していました。彼の目に入らぬものはなかったのです。
LF-ルイ・ヴィトンのバッグのマークについての逸話がありますね...
AD-それは1960年代に彼のアパートに私が最初に訪問したときの話ですね。
部屋の中には【LV】とマークされたカバンがたくさん置いてありました。
今でも忘れもしません、私は彼にこう言ったのです。
"先生、あなたのお名前が書かれたカバンをお持ちとは何と素晴らしいことでしょう。"ってね。
彼は大笑いしました。私がそれをルイヴィトンのイニシャルなのを知っていてそう言ったからです。
LF-あなたは1958年ジャン=クロードブリアリと一緒にこのカンヌ映画祭でデビューを果たしました。
あなたはどのように今の祭典をご覧になっていますか?
AD-他の素晴らしい映画祭と同じように私はここには24時間しか滞在しません。なぜなら私は映画を作っていないからです。
私が最後に来たのはジャン=リュック・ゴダール監督作品の『ヌーヴェルヴァーグ』のときでした。
そのときの私はパレ・デ・フェスティヴァルに海から到着しました。
今私は娘と一緒にここの階段を登ることができて本当に興奮しています。
私の最大の幸福は、Eric Assous作の舞台『典型的な一日』を来年1月からbouffes parisiens において公演することで、
天国にいるジャン=クロード・ブリアリの心に答えることができることです。
私はチェイサー様とほぼ同年代の女子(?)ですが、今までドロン氏の魅力にちっとも気付かず、1か月前にネットの動画を目にして急にファンになりました。
以来、DVD等で15本ほど彼の映画を鑑賞しましたが、その演技力やオーラに本当に驚かされています。
ウン十年の遅れを取り戻すべくネット等でドロン情報を吸収中ですが、中でもこちらのサイトは私のバイブルです。
豊富な情報、冷静な分析を経た上でのドロン氏への限りない愛情・リスペクトの念、見やすくてセンスの良いウェブデザイン…毎日のようにお邪魔している次第です。
これからも、チェイサー様の発信される情報を心より楽しみにしております。
ぜひぜひお芝居を見に行きたいと、思っています。
身に余るお褒めの言葉も頂戴し、恐縮いたします。
デザインについてのお言葉が特に嬉しかったです。
Gooのブログを使っている唯一の理由が、このテンプレートの色合いに出会ったからでした。
ドロンさんのイメージにこれほどぴったりのものはないと思ったのです。
このテンプレートがなければこのブログも存在しなかったといっても過言ではないでしょう。
ご覧のように更新もなかなか頻繁にはできていませんが、どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。
ドロンさんの口から直接発せられた情報ですので、
きわめて実現性の高い情報であることは間違いないと思いました。
これから1月に向けて目が離せません。
本当に、このブルーグレー素敵です!
ドロン氏の瞳の色、メルヴィル映画の色調などに通じているのでしょうか。
ドロン氏の好きな色もブルーだそうですし(←この1カ月のニワカ知識の成果…)
今週はフランク・リーヴァを入手して、鑑賞中です。
当初は30歳代のドロン限定という「心の狭い」ファンでしたが、
貴サイトを拝見するうちに、デビュー当時や現在進行形のドロン氏の魅力(つまり全部)に目覚めました。
貴サイトやリンク先の諸サイトで、まだまだドロン探訪中ですが、更新も楽しみにしております。
どうぞお時間のあるときによろしくお願いいたします。
ご無沙汰していました。フィガロ誌の和訳素晴らしいですね。また、山猫をじっくり見てみようと思います。(チェイサーさんの仏語は独学ですか?)映画に関して詳細な知識がないと,訳も難しいのではないでしょうか?
来年の一月は是非とも実現してほしいですね。待ち遠しいですね。
そのときの特集のタイトルが「アラン・ドロンのブルー・シャドウ」というもので、
番組の中でパーソナリティーの故関光夫氏が
「アラン・ドロンには影がある。だがその影は黒い影ではない。彼の影は蒼い影である。」
と仰っていたのを今でも覚えていて、このブログのデザインはそのイメージを再現しています。
「フランク・リーヴァ」は今のドロンさんの魅力が詰まった名作です。
これからもどんどん未見の作品をお楽しみ下さい。
フランス語は大学時代に第2外国語として習いましたが、初心者に少し毛が生えた程度のレベルです。
したがいましていつも原文をいったん翻訳サイトで英語に変換してから日本語に翻訳するという作業を繰り返しています。
それでもわからない場合は英語ではなくフランス語の辞書で原文に戻るようにしています。
それでもわからない場合は先に進むことを断念して、いつか時間ができたとき(老後?)の楽しみにとっておこうと思います。
ドロンさんの1月の舞台に期待が高まるばかりですね。