LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

LE CHOC (1)

2005-04-06 | THE 80'S CINEMA
Choc, Le (1982)

今年の1月にフランスでDVDが発売されました。
高画質で見直してみると、改めてこの作品でのドロンとドヌーヴの演技に魅了されます。

日本でのVTR発売題名は『最後の標的』(いい題名だと思います。)
日曜洋画劇場での放映題名は『必殺ビッグ・ガン 最後の標的』(必殺~は余分です。)

1982年のこの作品は『未知の戦場』での興行的な大失敗で痛手を負ったドロンが、
娯楽アクション路線に転向した『ポーカー・フェイス』『危険なささやき』に続く
ジャンパトリック・マンシェット原作本の映画化第3弾で、
共演に『リスボン特急』以来2度目の共演となるカトリーヌ・ドヌーヴを迎えた意欲作です。

『リスボン特急』でのドヌーヴは当時妊娠中であった為ほとんどゲスト出演といった感じで
出演場面は少なかったのですが、この作品では中盤からドロンと対等に渡り合って
見せ場も数々あり、まさに本格的な共演となりました。
またドヌーヴの他にもこの作品にはステファンヌ・オードランやフィリップ・レオタールが助演しており
何とも贅沢な配役です。(しかし日本では完全にこの作品は無視され劇場公開には至りませんでした。
当時は歯痒い思いをしたものです。)

監督はロバン・ダヴィという聞きなれない名の監督ですが、
『愛人関係』『プレステージ』で助監督をしていたようなので、
恐らくドロンが抜擢人事で任せたのでしょうか。
演出はかなりきっちりしており、所々とても印象的なシーンを作り出してくれています。
IMDBではドロン自身も監督に名を連ねていますが、どういう意味なのかは不明です。
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