フランス盤DVDライナー・ノーツより抜粋をご紹介します。
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“シシリー島にふたたび訪れての撮影はとても楽しい。
ここはルキノ・ヴィスコンティ監督の『山猫』を撮影したのと同じ場所で、
あれからもう10年が経ったんだ。”
1973年『ビッグ・ガン』撮影中のアラン・ドロンが語った。
彼はまたこの作品の共同プロデューサーも兼ねていた。
シシリー島では重要な場面が撮影されている。
彼が演じるトニー・アルゼンタはマフィアの組織に所属する殺し屋であるが、
また故郷の一市民でもある。
この物語は従来からあるこの類の犯罪ドラマの典型を引き継いでいる。
“トニー・アルゼンタの役はとても気に入っている。
彼は仕事の手際がよく厳しい人間ではあるけれども、
逆にシシリーの人たちと同じように気が優しく寂しがり屋でもある。
ドロンはこう語った。
シラキューズから20キロ以内の距離にある
3000人ほどの住人しか住んでいない小さな村Motamがこのロケの舞台である。
監督のドッチオ・テッサリは大半の野外撮影をこの村で行った。
とりわけ印象的なシーンは、映画のラストでトニー・アルゼンタが卑怯にも
信頼していた友人のルーカスから撃たれる場面である。
これは16世紀の装飾が施されたイエズス会の教会の前の広場が使われた。
この撮影の許可を得るのに地元の司祭との交渉に長い時間を要することはなかった。
なぜなら彼はアラン・ドロンのファンだったからだ。
したがって物語のテーマが暴力的なものであり
教会の原理、主義とは大きな隔たりがあったにもかかわらず
神父は何の問題も無く撮影許可を下ろしてくれたのだった。
そればかりではなく神父は結婚式のシーンで教会の内装を
そっくりそのままスタジオに再現することも許可を与えてくれた。
シシリー島でこのような恩恵を受けた俳優はアラン・ドロン以外にはいなかった。
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やっぱり"お墓"で涙です・・・
私はVHSしか持ってなくDVDを欲しいと思っていたので仏語盤を注文してみました。
ついでにサントラ盤(CD)も探したらまだ発売されていたので、
昨年ご紹介いただきました『さらば友よ』『悪魔のようなあなた』『ジェフ』が収録されているオムニバスCDと一緒に頼んでみました。
フランスからなのでいつ届くか分かりませんが
大変楽しみです!