前々回の記事にジャン・ポール・ベルモンドの映画復帰作をご紹介しましたが、
その約1年前に公開されたアラン・ドロンさんの10年ぶりの映画出演作が
このAsterix aux jeux olympiquesです。
日本では全くなじみのないフランスの人気コミックの映画化である本作は、
単なるお子様向けの映画というものではなく、
登場人物たちの台詞の内容に大人の鑑賞を前提とした
パロディーが多く含まれていることが大きな特徴です。
それは本作の主要な役柄からカメオ出演のキャスティングを観れば明らかですが、
我らがドロンさんの出演場面や台詞の中にも過去の主演作品のことを引用している部分があります。
これらのシーンは恐らく現代のフランスの子供たちや若者には理解しがたいであろうと思われ、
製作者たちは子供たちの親、あるいは祖父母の世代までを観客として想定していることがわかります。
そのドロンさんが本作品で演じているジュリアス・シーザーですが、
恐らくファンが誰一人として予想することができなかった
大衆の頂点に君臨する絶対的な権力者、独裁者の役柄です。
このような役柄をドロンさんに出演依頼したプロデューサーの着眼点に驚きますが
引退宣言を翻してまでも出演を快諾したドロンさんの懐の深さにさらに驚きを感じます。
出来上がった作品はいまどきの映画らしく過剰なCG満載で、
正直言って今の私にとっては鑑賞に耐えうるものではありませんでしたが、
ドロンさんの出演場面だけはやはり格段の存在感でもって観客をひきつけてくれます。
シーザーから覇権を奪取しようと何度も暗殺を試みようとするブルータスの悪だくみを巧みにかわしながら、
常に威厳を失わず、周囲に緊張感をもたらす存在感を嫌みなく演じきるドロンさんの姿は
これまでの数々の作品の中で観てきたようでもあり逆に初めてのようでもあり、
何とも不思議な気分にさせてくれます。
恐らくそれはこの役柄の中にドロンさんのキーワードである「孤独」が内在しているからなのだと思います。
そのことを見こしてドロンさんが出演にOKを下したのだとすれば、
やはりさすがだと言わざるをえません。
その約1年前に公開されたアラン・ドロンさんの10年ぶりの映画出演作が
このAsterix aux jeux olympiquesです。
日本では全くなじみのないフランスの人気コミックの映画化である本作は、
単なるお子様向けの映画というものではなく、
登場人物たちの台詞の内容に大人の鑑賞を前提とした
パロディーが多く含まれていることが大きな特徴です。
それは本作の主要な役柄からカメオ出演のキャスティングを観れば明らかですが、
我らがドロンさんの出演場面や台詞の中にも過去の主演作品のことを引用している部分があります。
これらのシーンは恐らく現代のフランスの子供たちや若者には理解しがたいであろうと思われ、
製作者たちは子供たちの親、あるいは祖父母の世代までを観客として想定していることがわかります。
そのドロンさんが本作品で演じているジュリアス・シーザーですが、
恐らくファンが誰一人として予想することができなかった
大衆の頂点に君臨する絶対的な権力者、独裁者の役柄です。
このような役柄をドロンさんに出演依頼したプロデューサーの着眼点に驚きますが
引退宣言を翻してまでも出演を快諾したドロンさんの懐の深さにさらに驚きを感じます。
出来上がった作品はいまどきの映画らしく過剰なCG満載で、
正直言って今の私にとっては鑑賞に耐えうるものではありませんでしたが、
ドロンさんの出演場面だけはやはり格段の存在感でもって観客をひきつけてくれます。
シーザーから覇権を奪取しようと何度も暗殺を試みようとするブルータスの悪だくみを巧みにかわしながら、
常に威厳を失わず、周囲に緊張感をもたらす存在感を嫌みなく演じきるドロンさんの姿は
これまでの数々の作品の中で観てきたようでもあり逆に初めてのようでもあり、
何とも不思議な気分にさせてくれます。
恐らくそれはこの役柄の中にドロンさんのキーワードである「孤独」が内在しているからなのだと思います。
そのことを見こしてドロンさんが出演にOKを下したのだとすれば、
やはりさすがだと言わざるをえません。
もっとも、時間とは、誰もが、戦っていますが、、、、、、。
ただ、ベルモンドさんと、ドロンさん、大分違ってきましたね。今後とも、二人の動向に目が離せません。
もっとも、私の場合、ほとんど、二人の情報は、チェイサーさんの、ここでもらっていますが、これからも、よろしくお願いします。
片や社会に君臨する支配者が持つ陽の「孤独」であり、
一方は社会の底辺に生活する弱者が引きずる陰の「孤独」です。
昔のイメージからするとどちらかといえば前者がベルモンド、後者がドロンさんといったイメージですが、今回は真逆の立場となっています。
これはお二人に出演を依頼した製作者たちの選択であり、また出演を承諾した本人たちの意気込みでもあります。
偶然とはいえこのような結果になったことがとても興味深く面白いですね。
他の出演者とは比較にならない圧倒的な存在感のあるシーザー役ドロンさんでした。
フランス語は初級程度の私でもわかる物語で、
笑えるところが結構ありました。
世界的に有名なアスリート達が大勢、出演されてるのには驚きました。
DVDが手に入るようなら、購入したいです。
観客の反応はどんなだったかお聞きしたいものです。
DVDはフランスのアマゾンで購入できますのでお試しになってみてください。
http://www.amazon.fr/Asterix-aux-jeux-olympiques-Coffret/dp/B0015GGR28/ref=sr_1_17?ie=UTF8&s=dvd&qid=1255715301&sr=1-17