LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

『Monsieur Klein』

2005-11-11 | THE SOUNDTRACKS
Monsieur Klein (1976)

『パリの灯は遠く』のサントラ盤です。

音楽担当は昨日の『暗殺者のメロディ』と同じくエジスト・マッキですが、
この作品にはどういうわけかピエール・ポルトが前半7曲にオリジナルを提供しています。

ピエール・ポルトは映画音楽よりもイージー・リスニングのアーティストとしての方が恐らく有名で、
日本では金曜ロードショーのテーマ音楽や、Gメン75の音楽担当として知られています。
それ以外にもフィリップ・サルドの『テス』の日本でのイメージ曲を作曲したり、
今ひとつメジャーの活動からは外れたところに自分の地位を築いている珍しいアーティストです。

この作品でのポルトの楽曲はそれらのイージー・リスニングのイメージよりも
ドロンの過去の作品のイメージに忠実な
JAZZYで粋なクロード・ボラン風の音楽を聴かせてくれます。

が、しかし、映画本編にこれら彼の楽曲が使用された形跡が全く見られず、
一体何のために7曲も収められているのか謎です。

映画では例によってエジスト・マッキの不気味な音楽の旋律が鳴り響き、
明確なメロディ・ラインがないにも関わらず、
聴いていると映画の場面が頭に浮かんでくる不思議な音楽です。
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