前回ご紹介した「ロミー 映画に愛された女」の中でほんの少し触れられていた
1970年の彼女の主演作品『ラ・カリファ』La califfa (1970)の輸入盤DVDを鑑賞しましたので御紹介します。
これは1970年代初頭のイタリアでの労働者階級と資本家階級との対立を描いた
当時流行した社会派映画という位置付けが妥当と思われる作品ですが、
映画全体にただようどことなく素人的な映像感覚が観る者の居心地を悪くさせる不思議な作品です。
そこにロミー演じる労働者階級の主人公と
ウーゴ・トニャッツイ演じる資本家のラブ・ロマンスがストーリーに絡んでくるわけですが、
盛り上がろうとすると次のシーンが唐突に現れるといった編集の粗が目立ち、
結果として大いに中途半端なままでラストを迎えてしまうという、これはもう明らかに失敗作品です。
この作品の格調を高めようとエンニオ・モリコーネが渾身の力をこめて作曲したと思われるテーマ音楽も
前述の通り、音楽も一緒に途中でぶつ切りにされるシーンが頻繁にあるため、
モリコーネの膨大な作品群の中でもベスト5に入れそうな美しい音楽にも関わらず
その効果は半減どころか全く印象に残らない結果となってしまっています。
しかしこのモリコーネのテーマ音楽はちがった形で私たちサントラファンの前に姿を現すことになりますが、
それについてはスコみは様のブログにて詳細に解説されていますので、そちらをご参照ください。
さてそんな中でもこの作品でのロミー・シュナイダーの美しい姿は他の作品と比べても際立っており
イタリアB級作品にはつきものの体当たりのシーンもふんだんに登場しますが、
彼女のフィルモ・グラフィーのなかでは最も大胆に演じています。
彼女の伝記本の中での彼女の言葉として「最も嫌いな作品」と形容されている凡作ではありますが
この美しいロミーの姿を観たいというファンの方ならば一度は観ておいてもよい作品ではないかと思います。
1970年の彼女の主演作品『ラ・カリファ』La califfa (1970)の輸入盤DVDを鑑賞しましたので御紹介します。
これは1970年代初頭のイタリアでの労働者階級と資本家階級との対立を描いた
当時流行した社会派映画という位置付けが妥当と思われる作品ですが、
映画全体にただようどことなく素人的な映像感覚が観る者の居心地を悪くさせる不思議な作品です。
そこにロミー演じる労働者階級の主人公と
ウーゴ・トニャッツイ演じる資本家のラブ・ロマンスがストーリーに絡んでくるわけですが、
盛り上がろうとすると次のシーンが唐突に現れるといった編集の粗が目立ち、
結果として大いに中途半端なままでラストを迎えてしまうという、これはもう明らかに失敗作品です。
この作品の格調を高めようとエンニオ・モリコーネが渾身の力をこめて作曲したと思われるテーマ音楽も
前述の通り、音楽も一緒に途中でぶつ切りにされるシーンが頻繁にあるため、
モリコーネの膨大な作品群の中でもベスト5に入れそうな美しい音楽にも関わらず
その効果は半減どころか全く印象に残らない結果となってしまっています。
しかしこのモリコーネのテーマ音楽はちがった形で私たちサントラファンの前に姿を現すことになりますが、
それについてはスコみは様のブログにて詳細に解説されていますので、そちらをご参照ください。
さてそんな中でもこの作品でのロミー・シュナイダーの美しい姿は他の作品と比べても際立っており
イタリアB級作品にはつきものの体当たりのシーンもふんだんに登場しますが、
彼女のフィルモ・グラフィーのなかでは最も大胆に演じています。
彼女の伝記本の中での彼女の言葉として「最も嫌いな作品」と形容されている凡作ではありますが
この美しいロミーの姿を観たいというファンの方ならば一度は観ておいてもよい作品ではないかと思います。
早速、記事を読ませていただき、この映画を観たことがない私にとって、とても貴重な情報になりました。
映画の内容自体は、どうやら大したものではなく、凡作で失敗作のようですね。
チェイサー様の記事を読むと、なぜ日本で公開されなかったのかが判るような気がします。
音楽は最高なのに…不運な映画ですね。
でも、写真を見させていただいて、ロミーがとっても美しいのにビックリ!
この頃のロミーは、美しさが一番輝いていた時期なのでしょうか。
私のサントラの記事をトラバさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
素晴らしい映画音楽は作品そのものの価値も高めることができる、と常日頃考えていますが、
この作品に限って言えば残念ながらそのような作用は生み出されませんでした。
ただ「太陽が知っている」に出演直後のこの作品のロミーの美しさは尋常ならざるものです。
機会あればぜひご覧になってみてください。