大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

宝頂山石刻05

2020年12月05日 | 中国の旅

続いて、華厳三聖像。
仏龕の高さ8.2m、幅15.5m、奥行2m、
南宋の淳熙〜淳祐年間(1174〜1252年)に造られた。

手前から、文殊菩薩、毘盧舎那仏、普賢菩薩。
三像の高さは7m。

▼文殊菩薩

▼毘盧舎那仏

普賢菩薩のお顔は一際優しく綺麗だった。
峨嵋山が近いからか、
四川は普賢菩薩推しな感じがする(笑)。

▼普賢菩薩

過去の経験でいうと、
こちら(↑)の方が文殊菩薩の雰囲気。

普賢菩薩の隣には塔柱がある。

仏の足下では鬼(?)が支えている。


宝頂山石刻04

2020年11月29日 | 中国の旅

続いて六道輪廻図。
密教はインドからチベットと中国(漢民族)に伝わり発展した。
中国ではチベットに伝わった密教を蔵密、
漢民族に伝わった密教を漢密という。
ついでにいうと空海が日本に広めた密教は東密。

唐の武宗(840〜846年)が仏教を弾圧した為、
華北では密教がほとんど途絶え、信仰は地下に潜む。
唐末から宋にかけて中央の影響が薄い
四川盆地の大足一帯で漢密が発展したという。

大仏湾は当時の状態が完全に揃った漢密道場だそうだ。

へーーーーっ。

▼六道輪廻図

密教は曼陀羅(マンダラ)を使い教義を説くそうだ。
曼陀羅は「悟りを得た場所、道場」を意味する。

へーーーーっ。

六道輪廻図の中心に居る仏は大日如来らしい。
牛のような鼻をした輪廻図を咥えた鬼が
無常大鬼。

六道輪廻図は結構大きい。


宝頂山石刻03

2020年11月25日 | 中国の旅

大足の石刻は宝頂山、北山、石門山、南山、
石篆山(せきてんざん)の五つの山に分布し、
最も規模の大きいのが宝頂山。

宝頂山石刻は大足市街の北東約15キロ、
宝頂山にあり、石刻像は一万体以上。
中でも大仏湾は規模が最大で保存状態も良いという。
入場料を払って見学するのはこの大仏湾だ。
大仏湾は、谷を囲んだ全長500メートルのU字型の岸壁で
様々な石刻が広がる。
涅槃の大仏があるから大仏湾かな。

▼第30龕「牧牛図」

僧・趙智鳳(ちょうちほう)により南宋の淳熙年間から
淳祐年間(1174~1252年)まで、七十数年にわたり
造営された。

第30龕(がん)「牧牛図」は、30メートルの龕内に
10人の牛飼いと10頭の牛の日常描かれている。

▼第30龕「牧牛図」

牛が心で人が修行者を意味する仏教説話図らしい。

▼第30龕「牧牛図」全景

この辺はなんだかよく判らないけど、六道輪廻図に続く。


宝頂山石刻02

2020年11月24日 | 中国の旅

大門を抜けて橋を渡り、石刻博物館を過ぎ
やっと宝頂山の目印を見つけて進んだが…

宝頂山の入場口はまだ遥か彼方(笑)。
カートを利用することを想定している作りだ。

▼この道の先に宝頂山の入場ゲートが有る

入場券を見せてやっと宝頂山石刻入口。
観光客がまばらで良いなぁと思っていたが、
石刻には既に団体観光客がいた…。

この団体客、どこから来たんだろう。

▼「宝頂」と穿たれている下には「福」と「寿」

最初の仏像は目を閉じていた。

微笑む仏はふくよかで女性的。
見ていると癒される。


宝頂山石刻01

2020年11月23日 | 中国の旅

駐車場を抜けると瑞相橋(ずいしょうきょう)。

瑞相橋を渡って、牌坊を抜けると

大門の右側が宝頂山の旅行センターで
チケット売場が有る。

宝頂山の入場券は115元で当日限り。
宝頂山+北山石窟の入場券は140元で2日間有効…
と言っても、宝頂山、北山共に入場できるのは
一回だけど。
北山石刻の入場料は70元なので、
宝頂山と北山の連票を買った方がお得。

▼宝頂山+北山石窟の連票
有効期限が翌日の23:30…閉まってる時間じゃん。

門の扁額には「天下大足」と有る。
大足は「大いに足る」。
水がふんだんで作物がよく実る、と言うことらしい。

▼石柱は象が支えている