松本清張のベストセラー。。。2度目の映画化!
真実は一つではない。
視点をズラすと、真実は別の顔をしている。
なぜ、夫は失踪したのか?
なぜ、不可解な連続殺人事件は起きたのか?
運命に導かれるように出会った3人の女。
「3人の物語」が「1つの点」を結ぶとき、
衝撃の真相が明らかになる。
ストーリー
結婚式から7日後。仕事の引継ぎのため、以前の勤務地である金沢に戻った
夫・鵜原憲一は、そのまま帰ってこなかった。
お見合い結婚ゆえに、夫の過去をほとんど知らない禎子は、彼が失踪した理由の
見当もつかない。
憲一の足跡をたどって北陸・金沢へと旅立った禎子は、憲一のかつての得意先・
室田耐火煉瓦株式会社で、社長夫人の室田佐知子と受付嬢の田沼久子という、
ふたりの女に出会った。
日本初の女性市長選出に向けて、支援活動に精を出す佐知子。
教養がなく貧しい出身だが、社長のコネで入社した久子。
決して交わるはずのなかった3人の女の運命が、事件がもとで複雑に絡み合ってゆく。
一方、憲一の失踪と時を同じくして起こった連続殺人事件に、ある共通の事実が判明した。
事件の被害者はすべて、憲一に関わりのある人間だったのだ。
夫の失踪の理由とは? 連続殺人事件の犯人の正体は? その目的とは?
すべての謎が明らかになるとき、衝撃の真相が禎子を待ち受けていた。
広末涼子。。中谷美紀。。木村多江。。
あなたの知らない「真実」。。
生まれ変わるための「嘘」。。
生き残るための「秘密」。。。
三人の女優がそれぞれを演じる。。
小説では、もう少しミステリアスであろう。
サスペンスといえども映画では容易に謎解きが出来てしまう。
読者や鑑賞者が「謎解き」をするのではなく主人公の禎子(広末)が憶測の中で謎を解いていく。
ラスト30分は悲しくも切ない、衝撃的なシーン。。
「おくりびと」の広末は可愛かった。けれど「ゼロの焦点」では??
彼女の演技力は、まだまだ発展途上!悲壮感と寂しさを全面に押し出すには、
もう少し時間がかかるかな。
この映画を観る前に、知人から広末の演技は良くなっかたと聞かされていました。
決して、うまい!とはいえないけれど、私としては「素」の演技が出来ていたかなと思いました。
中谷美紀。。この中では一番の存在感!「生まれ変わるため」だけに生きていく。
衣装はこの役柄(ミステリアスな女)を現すために黒。。しかしラストでは白。。
自分の人生を肯定(人生を浄化)するために白で死んでいく。
木村多江。。。大好きな女優!しかし、あまりにも田舎くさい役どころ。
これが気に食わない。。私としては彼女の演技がどうのこうの云うより、あきらかにミスキャスト。
彼女は、もっともっと素敵で生える役どころが似合うはず。(あくまでも私的感情でありますが。)
ゼロの焦点
最後に、本当に存在感があったのは 鹿賀丈史。。。です。。
PS:冒頭のPR写真。。中谷&木村が赤いコートを着るのは理解できるが何ゆえ広末にまで
赤いコートを着せるのか?「3人の物語」が「1つの点」だから??私の理解不足??かな。
素敵だなー