マンションの建築について。
全国に売れ残ったマンション物件は、一万件以上になると言われています。
マンション業界は、とても厳しい販売現況です。 そうした状況で完売するか否かにおいては、販売価格と内容(品質)の適正がポイントとなります。
当然に、建築コストが価格決定の要素です。
一時期、「CM」や「VE」といった横文字を見る機会が増えていました。
CM(コンストラクション マネージメント)とは、『施行会社が一括請負をして分離発注による「コストの透明性」と「価格のマネージメント」を担保する方式』 です。
また、VE(ヴァリュー・エンジニアリング)とは、『建築の機能や価値を下げずにコストを下げる』 という“理念”で行うコスト削減システムです。 が。 実質的には、コストを下げるためのグレードダウンを指す場合が多いと指摘されています。
建築費を低く決められている施工者は、コスト削減のためにグレードダウンをしたがります。 設計者はそれを押し止めようとします。 両者の妥協点で建築的なグレードが決まっているのです。
最も極端な例では、業績が悪化した建築業者が極端なグレードダウンを施したという建築物があります。 今回の木村建設は、事情は異なっても職業人としてのモラルの無さにおいては、グレードダウン教の信者だったのでしょうね。
分譲マンションを購入する人にとっては、見えない話です。 出来上がったものからチェックするしかありません。 グレードダウンの「VE」では、外構部分の費用を削減することが多いそうです。 敷地境界の処理や、植栽の量。・品質は要チェックと言えます。 また、区分所有部分よりも共用部分が犠牲にされるそうです。
とても高額な買い物です。 チェックすべき点は見ておきましょう。
人気blogランキングへ ← クリックを御願いします。
ブログランキングに参加中です
HPを、興味深く見させて頂きました。
また、いつでもコメントを御願いします。