マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

無くなってみれば

2010年03月25日 | 喜働

久々に尾倉町界隈を車で走りました。

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「この辺りに 『クロキのラーメン』 があったよね。」

そう 言いながら 車窓から眺めてみれば、跡形も無くなっています。

残念ですね。

二十年近く昔には、よく食べに来ていました。 メニューは、ラーメンとお握りだけ。 店内はカウンターだけで、7~8席。 営業は昼間の2時間程度。

それでも、外には十人くらい並ばせています。 昼を過ぎれば オヤジが出てきて、「はい、ここまでね」 そう。 材料が無くなれば、それで打ち切り。

商売っ気が無いのか、あっさり閉めてしまいます。 噂によれば、オヤジは売上を握りしめてボートに直行するとか。 噂話だったけどね。

閉まっていれば、普通の民家なんですよ。 まったく、ラーメン店とは判りません。 営業中になれば 「ラーメン」 と書かれた赤ノレンが玄関に 架けられるだけ。 ノレンが無ければ、本当に判らない。

そもそも。 店名も無い。 どこにも書いて無い。 では、何で 『クロキのラーメン』 って呼ばれているか、と言えば。 店の柱に、『クロキ』 と 書いているから。 それも、マジックで。 これは、表札のつもりなの? それで、みんな 店名の替わりに 『クロキのラーメン』 って 呼んでいたんだけど。

おおよそ 想像が付くように、とっても無愛想なオヤジです。 それでも、あるとき ラーメン作りながら、次のように言っていたのを覚えています。 

「いやぁ、こんな店でも 閉めるな なんて言ってくれてさ、たくさん食べに来てくれるからね。 本当に有り難いよ。」

この偏屈オヤジが、こんな殊勝なことを言い出すと、危ねぇな、なんて考えてたら、案の定。 それから しばらくしたら、店が閉まってました。

気まぐれなオヤジだから、と思って何度も行きますが、もはや 二度と営業することは無かったのです。

無くなってみれば、惜しい店だったよな。 そう思わせる、たくさんの店が消えてしまいました。 今日も、痕跡もない状態を見て、一抹の寂寥感。

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同窓会 出欠の返信

2010年03月24日 | 喜働

今年は 八幡南高校 9期生の同窓会を 行います。

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日時は 4月29日(木・祝日)。

場所は ホテル クラウンパレス北九州 (旧北九州プリンスホテル)です。

昨年の夏に開催された 南陵会(八幡南高校 同窓会)総会に出席していた 9期の連中が話し合って、その場で開催を決めたのでした。 そんなら、幹事と ついでに日時も決めちゃえ! と勢いで決まりました。

日時は覚えていますが、幹事は 誰も記憶にありません。 「どうせ、何もかも 全部やるのは俺たちじゃん」 と、E口くん。 そうだね。

以来、7ヶ月余…  『打合せ』 と称した 呑み会を重ねるだけで、もはや開催を断念するかという雰囲気さえ漂いました。

が、そこは E口くんとS田くんの、さすがの頑張りで、どうにか 案内状(出欠返信)の発送までこぎつけたのです。

440数名の卒業生の内、約半数に 案内状を発送しました。 今回の返送先は 私の会社にしました。 前回は E口くんの会社にしていたのです。 ところが、同窓会の終了とともに ハガキもデータも、ぜ~んぶ 行方不明となっていました。

もちろん、いつも お世話をしてくれている E口くんに文句を言う同級生は居ませんよ。 誰が悪いのでもなく、ただ E口くんが 整理整頓が出来ないで 物の管理がずさんで 顔がデカくて 足が短いというだけのことだけなのですから。 でもね、とっても良いヤツで、私は大好きさ。

さて。 続々と返信が届きます。 毎日 楽しくなるくらい、と言いたいのですが、実は殆どが 『あて所に尋ねあたりません』 で返送されてくるハガキばかり! たまに出欠返信があれば 「欠席します」 だと。

そうですね。 予定がある人は早々と返信するし、出席するつもりでも、『もう少し 日程が近づいてから』 って 考えるから、返信は控えがちですよね。

だから、早々に出席の返信を送ってきた 君たちは 偉い!

特に、「37~38年ぶりにお会いできることを楽しみにしています」 というメッセージ! そう。 こんなメッセージが、私たち世話役の ヤル気を引き出すんですよ!

だから、もっともっと同期生を誘おうね

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北海道 ヒッチハイク

2010年03月22日 | 喜働

京都でのバイトのことを書いたことに刺激されてか、思い出したのが、大学3回生のときに行った旅行のことです。

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それは、『北海道36日間 ヒッチハイクの旅』 です。

昔々の書類箱を引っかき回すと。

旅行中のメモが出てきました。 我ながら すごいですね。 こんなのを三十年以上持っているんだから。

 

昭和51年7月31日。

大阪から、青森行きの夜行列車 『きたぐに』 に乗車。 普通の座席で19時間。 疲れる。

翌日の夜、青函連絡船に乗船して、夜行列車を乗り継いで、翌朝 6時10分に 札幌に到着する。 大阪を出発してから 約32時間。

早朝の大通公園で。 キャンピング・ガスで飯を炊く。 出勤途中の人達から ジロジロと見られながら 食べる。 当然に恥ずかしいが、ともかく食べる。

札幌駅の待合室で寝て 羽幌へ。 船で 天売島に渡る。 大いに揺れる。 友人の兄貴の知り合いという 『吉田旅館』 へ行く。 非常に切り出しにくく、また気まずくもあったのだが、無料で泊めていただく。 もちろん、持参のシュラフに寝る。

翌朝、台所で飯を炊かせてもらっていたら、普通の宿泊客が おかずを分けてくれる。 エビ、ホタテ貝 … 非常に豪華な朝食になる。 旅館に来ていた おじさんから、生のイカを丸ごと貰う。 リュックにくくって、天日干しにしながら歩く。

島内を一周。 うんうん言いながら坂を登る。 ふと 振り返ると、とても美しい景色があった。 赤岩に出る。 数千羽のオロロン鳥が乱舞。

幾つもの岬に立つ。 壮観! 壮観!  

 

てなことを、綴っています。 そして、最終ページには、ヒッチハイクで 乗せてもらったことを箇条書きしてます。 全部で42台。 こんな感じで。

「9台目。 8月14日。 尾岱沼~根室標津。 生コン車。 名古屋から働きに来ているという。 到着したら、同じ会社の人を紹介してもらい、そのまま同乗。」

「10台目。 8月14日。 釧路に帰るそうで、途中まで乗せてもらう約束で乗車。 けれども、車内で吉田拓郎の話で盛り上がる内に、コースを大幅に変更して なんと弟子屈まで送ってくれた。」

ずっと飛ばして 最後の1台。

「42台目。 9月4日。 富山市~京都山科。 オーラス。 29㌧ トレーラー。 400円の朝定食、ありがとう。 美味しかったヨー!」

 

今回のブログは ここまでです。 北海道のことを書き出すと、ものすごく長くなるので、また別の機会に させて頂きます。

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命日に思う

2010年03月19日 | 喜働

本日、3月19日は 高校からの親友の命日です。

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早いもので、五回目となりました。

当時 創業を考えていた 私にとって、決心する直接の契機となりました。 それほどショックな出来事でした。 高校2年生より、最も大切な友人の一人でしたから。

その5年前には、中学時代(小学校から)の友人を喪っていたのです。 それだけに、愕然とする思いでした。

かけがえのない青春を共有する親友。 人生を語り合ってきた親友。 何よりも大切な親友。 そんな親友を あまりに早く喪い、自分の人生が暗闇になってしまった気がしたのです。

いや。 本当に、暗闇になってしまいました。

暗闇に直面しているような ある日、ふと…。  残された人生を悔いなく生きなければ、彼らに会わせる顔が無い、と気付いたのでした。 その気付きにより、創業を始めとして様々な分野に活動範囲が広がって行ったのでした。

それにしても、この日を迎えるのは辛い。

明日は、高校時代に同じ部活だった同級生と焼香に伺います。 そして、その足で、別の墓参りにも行くのです。

28年前の三月に急逝した、かつての主将の墓に。

俺たちは、無念に逝った お前達の分まで 頑張って生きていると言い切れるのかなぁ?

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卒業式の後

2010年03月18日 | 喜働

小学校の感動的な卒業式が終わる直前に失礼して。

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博多に向かう列車に飛び乗りました。

とある業界の研修会で、『コンプライアンス』 について講話するのです。

小学校で頂いた弁当を抱えたまま、福岡県倫理法人会の事務局に立ち寄ります。 この日は、倫理法人会からの講師派遣なのです。

そう。 きっと皆さんが持たれるであろう疑問は、私も持ちました。

ⅰ)何故 講師として派遣されるのが私なのか? ⅱ)何故 よりによって講義内容が 『コンプライアンス』 なのか?

白状しますが(どうせ判っていることでしょうね)、当日まで 何を話すか、まったく考えていませんでした。 当日たって、あと1時間もありまへんがな。

そんな状態で、事務局に着いてから何をしてたかと言うと、ひたすら貰った弁当を食べていました。 食べ終わってからはティータイム。 皆さんと楽しく歓談。

そこで 心配された S梨さんからの質問。 「原稿あるのですか?」 首を振る私。 「原稿無しで、45分間話すんですか? モーニングセミナーじゃ無いんですよ!」

いや。 原稿を書いて話したこと無いし。 「卒業式でも入学式でも 原稿は無いままで話すよ」

「え~っ! だって、卒業式で話すのなんて、3分くらいでしょう?」

後から来られた方にも、「この人、講話するのに 原稿も書いてないんですよ」 と知らなくていい人にまで教えています。

本当は、歓談する暇が有れば、何か考えた方が良いのでしょうね。 だけど、数日前から心配事が、いや悩み事がありまして、これが 私の心に ズッシリと のしかかって、思考回路を分断してるのです。 鉛を呑み込んだみたいに胃が重い。 いや、それは食べ過ぎなだけ?

そう。 ここでも質問はあるでしょうね。 悩むことなんてあるのか? いや、そもそも思考回路なんか無いだろう。

まあ、概ねその通りなんですけどね。 たまには悩むことも ありますがな。 恋の? あったり前でしょう(笑)

時間が迫って、S梨さん達と会場へ。 「ちょっと話すのでも難しいのに、ねぇ」

そう言われても。 「全然、へっちゃらですよ。 だって、欲が無いから。 上手く話そうとか、感心されたいとか まったく思っていないからね。 それにさ、どうせ、俺が失敗しても、聞いている人達とは二度と会わないもんね。 責められるのは、俺を紹介した世話役の人だもんね」

こう話す私を見る S梨さんたちの目線は、シベリアよりも冷たい…

 

 Photo_2

 

講話 開始。 話し出すと、不思議に話題が繋がりますがな。 ペラペラ喋ります。 まだ素面やけどね。

どうでもいいけどさ。 この写真って、俺の髪の毛が少なく見えるように撮ってない? 私からの問い掛けに、S梨さんからは 「ちょうど真上から照明が当たっていたからよ」 と 慰めのような 投げやりな御回答。

「業法遵守は当たり前。 コンプライアンスが問われる時代でしょう? 企業に理念と倫理観が無ければ、淘汰されますよ!」

「それでは、倫理観は どうすれば企業に取り込めるのか、どうやって社風にしていくのか。 それは、倫理法人会しかありませんよ! そこで 経営者自らが研鑽するしかないんですよ!」

「だから、是非、入会しなさい。 今すぐ入りなさい。 さあ入れ。 資料を持って来てるから、入会する人は 後から必ず貰いなさい。 貰わないと後悔しまっせ。」

まるで、倫理法人会からの回し者のように(いや そのまんまやけど)、熱弁ふるって PRしたのでした。

質疑応答が無いことだけが、私の心の支えです。 だって、「お前んとこは出来とるんかい!?」 っていう質問を受けなくて いいんだもん。

てなことで講話は終わり、そそくさと悩み多き北九州に戻ったのでありました。

願わくば。 受講者の感想文などが回って来ませんように。 よしんば送ってきても、闇から闇に葬ってね、S梨さん!

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