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国道417号線で冠山峠を越えてみる・その1 (前編)

2016年10月03日 | バイク
【現地訪問日:2016/9/2、記事作成日:2016/10/3】

 このエントリでは国道417号線の旅の前編として、ツーリング概要、及び、横浜から福井県鯖江市までの旅行記を中心に記載しています。冠山峠の走行記を参照されたい方は、その2から参照ください。


1. 2016年夏のツーリング計画(余談)

 ブログ主はいわゆる酷道マニアの端くれであります。そういう逸般人ですので、機会があれば“酷道マニアにとっての”各地の名所を訪問したいと常々思っている訳ですが、そのうち走ってみたいところとしては、次のようなところがあります(ありました)。

 1-国道471号線の楢峠 (富山・岐阜県境)
 2-国道360号線の天生峠 (岐阜県)
 3-国道417号線+冠山林道の冠山峠 (福井県・岐阜県境)
 4-国道265号線 (九州山地を縦断する九州最凶酷道)
 5-国道477号線 (百井別れを有する近畿を代表する酷道)
 6-国道425号線 (酷道マニアでも畏怖する紀伊半島の通称シニゴー)
 7-国道418号線 (キングオブ酷道の異名を持つ日本最強酷道)

 それでブログ主は今年は8月31日から1週間の夏休みをもらえたことから、この機会に上記の道のいずれかを走りに行きたいと思っていました。ただし下の4路線はブログ主の居住地(横浜)からは遠いことや、長期の通行止めが続いていることもあってひとまず対象外。
 ということで今夏は上2つの楢峠と天生峠を巡るツーリング案、具体的には横浜から楢峠を越えて旧利賀村で一泊し、二日目は利賀→五箇山→白川郷→天生峠→安房峠→松本→ビーナスラインに抜けて関東に帰着するという、酷道探検+まったりツーリング案を検討していました。

 しかし夏休みの直前に大型台風が楢峠を直撃しそうな状況であったため、急遽日程前倒しで横浜⇔富山(楢峠)を雨に打たれながら日帰りするという苦行を実施。ところがこの台風は全然楢峠に影響は無かったというオチがついたのでありました。(;´Д`)
これらの経緯を含む楢峠の走行記はこちら

 そんなことで夏休みのツーリングプランが白紙になってしまったブログ主は、新たなツーリングプランとして上記リストの3番目と7番目に当たる冠山峠と国道418号を訪問するプランを立てたのでありました。

<具体的な新プラン>
 ・9月2日(金)の未明に横浜の自宅を出発
 ・関越道/上信越道から北陸経由で福井県入り
 ・鯖江ICから池田町経由で冠山峠へ
 ・冠山峠から徳山ダムを通って旧根尾村(樽見)で一泊
 ・9月3日(土)は国道418号をひたすら東進。ただし途中「モネの池」に寄り道する
 ・国道418号の終点の遠山郷に着いたら、そこから先はてきとーに横浜まで戻る

こんな感じで、行き当たりばったり感が多分に含まれる一泊二日で約1300kmをひた走るツーリングに出かけていったのでありました。


今回の夏休みツーリング(概要ルート)


2. 国道417号線+冠山林道について(補足)

 その前に今回の旅の目的の1つである国道417号線と冠山峠について補足します。
 国道417号線は岐阜県大垣市から福井県南越前町へ至るルートです。感覚的には岐阜県の揖斐川町(旧藤橋村)から徳山ダム・冠山峠を越えて福井県に入り、池田町・越前市・鯖江市へ抜けるルートとなります。


 徳山ダム・冠山峠近辺の国道417号線の地図(goo地図より)

 上の地図の真ん中付近にある大きな湖が徳山ダムのダム湖(徳山湖)。国道417号線はその上の冠山を挟むかたちで分断されています。
 この分断された区間は、現在冠山の下をくぐる長大なトンネルを含む「冠山峠道路」の工事が進んでいますが(2016年時点)、現時点でも代替経路となる冠山林道を挟んで通行可能となっています(ただし長い冬季閉鎖期間あり)。
 ちなみに地図右側の国道157号線は、かつてブログ主が震え上がった“落ちたら死ぬ区間”を含む、酷道マニアにとっては聖地ともいえる温見峠越えのルートとなります。(温見峠の走行記はこちら)

 この冠山林道(冠山峠)は「酷道マニアであれば(走り甲斐があって)一度は走っておいて損はないところ」と評されていますが、多くの観光客が来るような風光明媚なところとも聞いているので、ブログ主としては覚悟を決めて突入する酷道めぐりというよりも、風景を眺めながらのまったりツーリングを楽しみにしていました。

 また冠山峠を下りた先にある徳山ダムは、広域地図でもダム湖が見えるような日本最大級のダムです。徳山ダムの総貯水容量は、かつて国道439号を走った際に立ち寄った四国の水がめである早明浦ダムの倍以上あります。
 大規模ダム付近の道路や風景はアタリであることが多いので、この辺りも国道417号線の旅の楽しみにしていたのでありました。


3. 横浜→鯖江ICまで


新保土ヶ谷IC→上信越・北陸道経由→鯖江IC (google mapのデータ)

 今回ブログ主は冠山林道を北側(福井県側)から南下して、岐阜県で一泊する予定でした。そのためまずは横浜から福井市・鯖江市方面に向かって進んで行きます。
 横浜町田ICから鯖江ICまで高速道路で行く場合、新東名+名神+北陸道(名古屋・米原経由)で行くルートが一番近くて早いのですが(約460km)、ブログ主にとって最も重要なことは、走ったことのない道を走ってみること
 上信越道を全部走ったことのないブログ主は、これを機に群馬県の藤岡JCTから新潟県の上越JCTまで上信越道を一度に完全走破し、北陸道に入ってからは日本海沿いの親不知の風景を見たいと思っていたので、迷うことなく140km遠回りとなる上信越道経由の北陸回りルート(約600km)で福井県に突入するのでありました。


01-夜明けの高坂SA (朝5時頃)

 福井に向けて旅だったこの日(2016/9/2)は金曜日。休日と違って高速道路の割引は実質深夜割りしかなく、深夜割りを受けるためには4時までに最寄りの東名高速のICに入る必要があります。
 この日はちょっと寝過ごして出発が遅れてしまい、横浜町田ICにギリギリ4時前に滑り込みます。通常7,810円のところが5,470円(30%OFF)になるかならないかでは、ブログ主的には大きな差があるので危ないところでした。(;´Д`)

 そして海老名JCT→圏央道→鶴ヶ島JCT→関越道→高坂SAと1時間ほど走ったところで最初の休憩とします。


02-すっかり夜が明けた横川SA (6:10頃)

 そして関越道を北上し、藤岡JCTから上信越道に入って軽井沢(碓氷峠)の手前の横川SAに到着します。横川といえばブログ主も大好きな荻野屋の「峠の釜めし」ですが、こんな早朝に売ってるはずもなく、仕方なくコーヒールンバの流れる自販機で温かいコーヒーをすすって再出発します。(´・ω・`)


03-松代PA (7:25頃)

 更埴JCTを過ぎて長野市の松代PAで1回目の給油を行います(これまで約290km)。松代PAはPAながらも給油所があるところです。
 てゆーか上信越道はこれから先(妙高SAはあれども)給油所はなく、富山・金沢方面だと松代PAの次の給油所は約90km先の北陸道の名立谷浜SAになります。ブログ主は初めからここで給油する計画だったのですが、松代PAの手前には「給油するならここでせい!」という警告看板がいくつも出ていたのが印象的でした。

 松代PAを出発する頃にはすっかり夏の日差しになってきたため、ここからはサングラスをかけて出発します(7:40頃)。
 松代PAから先の上信越道は、途中から片側1車線になってしまうものの、妙高高原の綺麗な風景と空気に包まれて快走。上越JCTから北陸道を西進します。


04-名立谷浜SA

 そして北陸道に入って最初のSAである名立谷浜SAに8:40頃到着します。横浜の家を出て5時間ちょっと、距離にして約380km。ようやく日本海付近のエリアまで到達しました。


05-この日の朝食

 ここで遅めの朝ご飯+長めの休憩を取ることとします。
 明け方の圏央道・上信越道は肌寒いくらいだったのですが、この時点で気温は30度℃を超えていたと思われるぐらい暑くなっていました。そのため名立谷浜SAを出発するときは、下はメッシュパンツ、上はTシャツ+メッシュジャケという、一番涼しい格好で再出発したのでありました(9:30頃)。


06-有磯海SA

 名立谷浜SAから先は、やけにトンネルの多い区間と、高速道路が海の上にせり出した親不知の区間を通り抜け、魚津を過ぎた先の有磯海SAに到着します。(10:20頃)
 実はブログ主は有磯海SAに到着する前から急激に眠気が襲ってきたため、急遽このSAに飛び込んで写真にある赤い傘の休憩スペースの奥で20分ほど、タンクバッグを枕にごろりと横になっていました。なお、その間に蚊にたくさん刺されてしまいました。(;´Д`)


07-北陸新幹線の線路

 このSAはすぐ近くに北陸新幹線が通っており、休憩中に何本か北陸新幹線(E7系)の電車が通り過ぎるのを見かけました。ここの売店で仕入れた眠気の取れるドラッグを1本キメて再出発します。(10:55頃)


08-小矢部川SA

 有磯海SAから先は、立山連峰を左手に富山市を越えて、東海北陸道との分岐点である小矢部砺波JCTを過ぎて小矢部川SAに到着します。(11:35頃)
 ここではトイレ休憩をしただけで早々に出発します。


09-徳光PA(12:05頃)

 小矢部川SAの次の休憩地点は尼御前SAを予定していたのですが、途中ヘルメットのシールドが(小さな虫がいっぱい付いた)昆虫図鑑状態になってしまったため、急遽一番近いPAに滑り込んでシールドをクリーニングします。このPAにはショッピングモールが併設されているのですが、お店の中には入らずすぐに再出発します。


10-尼御前SA(12:35頃)

 ここで本日2回目の給油を行います。これまで横浜の家を出て約9時間、距離にして約600km。かなり疲れてきました。
 なおここの給油所のガソリン価格はやけに高くて、下道の安いところだとハイオク1Lが125円近辺、最初に給油した長野の松代PAが138円だったのに、ここはなんとリッター10円増しの148円。うちのバイクだと最大でも10数リットルしか入らないので、別に大した価格差ではないのですが、それでも何かムカつきます。


11-北鯖江PA(13:15頃)

 そして高速を降りる鯖江ICの直前にある北鯖江PAに到着します。本当は高速を降りて地元の料理を出してくれる定食屋にでも立ち寄りたいところだったのですが、店があるかどうかよく判らなかったのでここで昼食とします。
 2年前に温見峠を越える前に来た大野市での食事も仕方なくスーパーのお弁当で済ませてしまったので、福井県での食事にはとことん恵まれていない状況です。(´・ω・`)


12-北鯖江PAの中

 クソ暑い平日の真っ昼間の小さなPA…こういう光景や空気は嫌いではありません。


13-北鯖江PAのメニュー

 いかにも高速道路のSA/PA内で扱ってそうなメニューでした。


14-この日の昼飯

 牛カルビビビンバ丼セットにオプションのゆで卵を注文しました。炭水化物中心で、朝から野菜っ気のある食事が取れていません。(´・ω・`)


15-昼飯食いながらの風景

 「前田利家の戦めし!」ってなんだよ…と思いつつも、「こういう空気感好きだな~」と感じつつ男一人で黙々と飯をかき込みます。
 炎天下の長時間ツーリングでは塩分多目の食事をガッツリ食って、水分をガバガバ取り込むのがブログ主の流儀(というか熱中症を予防する生活の知恵)です。


16-鯖江IC (13:55頃)

 9月になったのにジリジリ焼けるような日差しが突き刺さるクソ暑い中、13:50頃に北鯖江SAを出発。そして数分後には高速の下車ICとなる鯖江ICに到着します。
 横浜の自宅を出て約10時間半、これまでの走行距離は約630km。ここからさらに150km・4時間程をかけて、冠山を越えた先の岐阜県の旧根尾村に向かっていきます。

 ~その2へ続く



ツーリングマップル R 中部 北陸 2016 (ツーリング 地図 | マップル)
クリエーター情報なし
昭文社


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