レベルの高い設計事務所の所員は、非常に礼儀正しい。
服装もビシッとしている。
だいたいそんな傾向を感じます。
セミナーで会った、あるレベルの高い事務所の所員と話しました。
若いのに、体型はあまり私と変わりませんが、
服装がきちっとしていることに関心しています。
「 独身でしょ?
いつもシャツとかシャキッとしてるけど、自分でアイロンするの? 」
「 クリーニングです。
ギリギリきっちりしているように見せてますけど、
3日くらい同じシャツを着てますから、襟とか真黒になりますよ。
ズボンとかだと、匂ってるかも知れません。 」
なんか 安心しました。
シャキッとはしていませんが、私の方がいくらかマシなようです。
彼らも、生活と演出との狭間でギリギリ生きているようです。
こんなこたぁ 滅多にないのですが、
午後の予定を完全にダブルブッキングしていました。
数日前に気付いて、何とか整理して、
昼過ぎに和歌山市内、3時30分から湯浅町で打ち合わせ。
和歌山市内の会議等をキャンセルです。
抜けられなかった和歌山市内での予定は、
私1人が抜けても体制には影響ないが、
同じ意志であることを周囲に理解されたかったものです。
何かと言うと、デモ行進!
私の生涯で、
プラカードを掲げて練り歩くようなことに、参加する機会があると思っていませんでした。
建設業界と合同で、設計業界とで、建築関係者の待遇改善を県に訴えるもので、
( 明日の新聞を見ないと公式発表は解りませんが ) 1500名くらいは参加していたでしょうか?
和歌山城から県庁まで。
黄色い鉢巻して、こぶしを振り上げて!
警察官も大勢出て、車道を歩いて、交差点では全部の信号が赤になって渡ります。
また新しい経験をしました。
今日訪ねたのは、広い敷地にいくつもの建物群がある、
非常に公共性が高い場所です。
部屋の場所は、電話で聞いていましたが、
行ったことがない場所は、電話ではなかなかイメージできません。
行ってみて驚いたのは、
中央棟、北棟、南棟で建物群の内の1塊りになって、
各フロアが通路でつながっています。
エレベーターは、中央棟にだけある構成です。
指定された402号室は、それぞれの棟にあるので、
1フロアに3室の402号室があることになります。
普通の時は、今日の私のようにあちこちウロウロするだけで済みますが、
非常時が心配です。
ユニバーサルデザインが活発に言われた頃に、
工業製品は、直観できる操作が随分工夫されました。
建築も少しづつ改善されていますが、まだまだ遅れている印象です。
住宅のように、特定少数が利用する建物では、けっこう “ 慣れ ” で解決できるので、
プランの段階で 「 慣れれば問題ない 」 と判断することもありますが、
不特定多数が利用する建物では、“ 直観で理解する ” 工夫が大切だと思います。
1年以上前に、ある所で話した録音を聞きました。
2時間ほどありますが、パソコンで音声だけ流して仕事をしながら。
感心した
と言うのも、自分のことなのでヘンですが、
嬉しかったのは、
今聞き直しても、主張の基本にブレがないこと。
いい加減に口先で生きてるわけではなさそうだ。
と、安心しました。
雑談のなかで出た話。
「 ひとの引き際は難しい 」
ある地位を得て、ある年齢になると、
自分の引き際を考えるようになるようです。
考える人は多いのに、
伝説になるような人は別にして、
引き際の美しい人をなかなか見ません。
やはり、相当難しいことのようです。
私自身、まだ少し時間がありますが、
(あると思っていますが)
美しく生きて、
美しく消えていけるような人生であればいいなと思うのでした。