雑木帖

 ─ メディアウオッチ他 ─

ひどい話

2006-02-01 22:40:37 | 政治/社会
 ・キレの良いのが珠にキズ:歴史の偽装 牧太郎 (毎日新聞 2006/01/31)

「ネットが世論を形成する時代がそこまでやって来ている。しかし、どこの馬の骨か分からない匿名氏に“歴史のデッサン”を任せていいのか、という疑問は常について回る」と書いているが、ブロガー他、ネットで書き込みをおこなっている人々で毎日新聞を読んでいる人も「どこの馬の骨か分からない匿名氏」ということになり、よくもまあこんな記事を紙面に載せられたものだと毎日新聞には驚くやら感心するやらである。
 それにしても、「どこの馬の骨か分からない匿名氏」すらやっていることを、やらない新聞社の人間たちは「何の骨」になるのだろうか。
 もっとも、自分のブログでその野口副社長の自殺報道には疑問を呈していた新聞記者氏もおり、こちらは牧太郎氏によれば、どういう扱いになるのだろうか。
 次の記事もひどい。

・北海道新聞が「泳がせ捜査」記事で役員・社員7人処分 (毎日新聞 2006/01/31)

 新聞社に属するのではなく、警察の広報課の人間が書いているような記事である。
 北海道新聞側に疑問な点があればそれを書くのは当然かもしれない。けれど、その一点だけに終始する記事は、道警 vs. 北海道新聞の本来の問題を追及する記事とはいえず、単なる警察署側の広報の言い分のようなものだろう。なぜなら、北海道新聞は”おわび記事”は出したが、そもそもの報道は訂正してはいないし、道警側に疑惑や問題がないとはとてもいえない事件だからである。そっちのほうを等閑に付して、北海道新聞側の一点の落ち度のみを書く記事は、どう見ても警察側の太鼓持ちのようなものであるように思う。
(*「道警 vs. 北海道新聞」問題については、『共謀罪反対』サイトにシリーズで記事がのっている。ただ、そのシリーズものを全部見つけるのはけっこう大変かもしれないので、これまでのものをまとめて次のページに転載しておいてあります。よければ参照してください。
 道警追及1~5  道警追及6~8

 一方、同じ毎日新聞でも次の記事はとても良い記事だった。

・<有効求人倍率>13年ぶり1倍台に回復 正社員なお低調 (毎日新聞 2006/01/31)
 安倍晋三官房長官は31日、厚生労働省が有効求人倍率を発表した直後の記者会見で、「1倍回復」をめぐって政府の政策を自画自賛した。
 しかし、1.00の内訳を見ると、胸を張ってばかりはいられない。非正社員が1.58倍に対し、正社員0.65倍。つまり正社員は、求職者1人につき0.65社分の採用枠しかない。
 こういう内訳を提示する記事がこの種の記事では(景気回復を謳う記事でも)これまでなかったのだ。
 結局、何々新聞というよりも、記者個人の見識や才能の問題なのだろう(個人が社から受ける制限には各社に差があるのかもしれないが)。個人的には、新聞社の多くを代表すると思われる牧太郎氏のようなエリート意識を新聞が持っている限り、新聞には未来はないのではないかとも思えてくる。
 話がそれた。

 エイチ・エス証券の野口副社長の死や問題については、新聞が(もちろん全ての人とはいわないが)普段軽蔑する雑誌記者が鋭意追及中であり、『週刊ポスト』2006/02/10号は次のように書いた。

 自民党が怯える堀江容疑者の「沖縄”闇”マネー」
 怪死した元側近は安倍晋三後援会「安晋会」とつながっていた!


「ホリエモン排除」で幕引きになるなら、地検特捜部は“国策捜査”のそしりを免れまい。堀江貴文容疑者のカネと野望を利用して甘い汁を吸った人間たちは、今も大手を振って歩いている。数々の市場トリックで生み出された「堀江マネー」が闇社会へ、そして政界へ流れていたという重大な疑惑が浮上している――。
 …(略)…
「安倍先生が幹事長になってしばらく経ったことだから03年の暮れか04年の初めでした。他の政治資金パーティと同じように会費は2万円。立食形式で寿司やオードブルが並び、パレスホテルの大ホールが満員になりました。安倍先生はゆくゆくは総理総裁になれるように研鑽してゆきたいと挨拶されていました」(中堅企業の経営者)
 そのパーティは安晋会の総会を兼ねたもので、安倍氏の挨拶の後、理事が紹介され、演壇の上に並んだ。有力財界人や有名建築家に混じって、ひときわ若い人物が紹介された。出席した大手企業幹部はその人物をよく覚えていた。
「自殺したエイチ・エス証券の野口氏でした。実質的な親会社であるHISの澤田秀雄会長と一緒に野口氏も壇上に上がり、理事だと紹介されていた。ほかの理事たちが大物財界人ばかりなのでちょっと意外な印象でした」
 堀江氏の片腕だった野口氏が、安倍氏の秘密後援会の理事を務めていたという重大証言である。
 HIS経営企画室では、
「澤田会長が安晋会に所属していることは承知している」といい、エイチ・エス証券は「澤田と野口が一緒に何度か安倍議員のパーティに出席したことがある」(広報担当)と回答した。
 安倍氏と野口氏はどこで知り合い、後援会の幹部を務めるような関係を築いたのか。安倍氏の政治資金に詳しい森派関係者が語った。
「安倍さんは東京や大阪、九州など全国でベンチャー企業の経営者を募って囲む会を立ち上げており、その橋渡しを熱心にやっているのが安晋会会長のS氏です。安晋会は安倍さんの父・晋太郎さんの時代からの後援者と、晋三さんを囲むベンチャー経営者をまとめる性格を持ち、その人脈がパーティ券をさばく強力な金脈になっている。野口氏が理事になったのも、急成長で資金が豊富なライブドアなどITベンチャー企業の資金窓口として期待されていたからでしょう」
 ネットでは、山岡俊介氏の”情報紙「ストレイ・ドッグ」”が次のような興味深い記事を書いている。

2006.01.29
田原総一朗氏、“ライブドアの闇”発言で、右翼団体が猛抗議


 テレビ討論番組の「朝まで生テレビ」、「サンデープロジェクト」の司会等で知られる田原総一朗氏が、右翼に糾弾され、警視庁は万一、生命の危険もあるとして警護しているという。
 契機は、つい最近のテレビ番組(おそらく「朝生」だと思う)のライブドア事件勃発後の特集のなかで、田原氏はエイチ・エス証券副社長だった野口英昭氏の死について、暴力団関係者による他殺説もあり得ると述べただけでなく、関西系広域暴力団武闘派の名前を挙げるか、そうと特定できる発言をしたとされる。
 これに対し、激怒した同じ関西系広域暴力団とも親しい某右翼団体の構成員が直接、田原氏を訪問して抗議の意思を表明した模様だ。この右翼団体は武闘派として知られ、過去に襲撃事件も起こしている。
  詳細は不明だが、右翼団体が田原氏に接触を図ったこと、それを受けて警視庁が警護していることは、警視庁筋からの情報であり、間違いないと思われる。

P・S 右翼団体側の情報によれば、事情は異なり、田原氏がライブドアの闇に関して発言した際、「右翼」と「暴力団」を同一視したことを怒っているのだという。
 この『朝まで生テレビ』の問題の部分を”テープ起こし”してくれている人がいる。

「見えない道場本舗」
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20060129#p2

放送開始1時間14分後…

田原総一朗 野口さん(エイチ・エス証券の野口英昭副社長)ってのが那覇で死んだ。これについて週刊文春が他殺といっている。

須田慎一郎 あのーいったん沖縄県警が自殺と判断したんですが実は今、再捜査をしている最中なんです。ほとんど報道されていませんけれども、沖縄県警は今再捜査に入ってます。再捜査に入っているということは、他殺の疑いがあるということなんですね。

田原 今ねテレビ局がどこもね、「沖縄県警が自殺といっているんだから、それをあんまり引っくり返すなよ」ということになってるらしいよ

須田 沖縄県警自体が引っくり返してるんです。

平沢勝栄 いや引っくり返してはまだいませんけれども…

田原 専門家(註;平沢氏は元警察官僚)だ(笑)

平沢 ただですね、あのー警察がその自殺とアレ(発表)するときには、客観…あのいろいろと状況を、自殺した現場をですね、そのいろいろ状況を調べたり、なぜ自殺したのか、それは自分でできるのかどうかとか、全部調べるわけですよ。
あるいは、他人が入った形跡があるかとか。そういった客観的なアレを全部調べた上で自殺と発表したわけですけれども、ただこれだけ騒ぎになってますからね。

須田 ただ沖縄県警がね、なせ再捜査したのかという質問に対しては、「サッチョウから」、警察庁から言われたからだと。じゃあ警察庁にだれが言ったのかですよね。
指示が飛んだらしい。

田原 もうひとつ聞きたい。週刊文春によればどうもこれは殺しであって、殺したのは暴力団筋だと。ここはどうですか。

須田 ま、かなりの確率で高いと思いますね。いま取材してる最中ではありますけれども。ただ自殺・他殺という点に関して言えばですね、やはりあの両手首を切って、動脈を切って、もう一気に血圧が下がっているにもかかわらず非常ボタンなんか押せっこないんですよ、あの状態で。

田原 さらに言うとね、腹切るのにを8センチも入ってるんだぜ。自分で8センチも入れてこう横にやれるかね?

須田 だからまあ犯罪者集団ではないかといわれてますし、あるいはその堀江さん、宮内さんね、まあ容疑者といったほうがいいかもしれないけれども、その周囲に暴力団の影がチラチラしてきてるんですよね。

田原 あるの?じゃ暴力団の名前までは聞かないけど…やっぱあるの。

須田 ありますね(うなずく)。

平沢 ま、これはしかし、ま、断定はできないんですよ。というのはもし暴力団がそういう形で殺していればですね、そのま当然逃げますしね、それで返り血も浴びてるでしょうし、誰か目撃者もいなきゃならないし、当然それなりに指紋とかも現場に残ってなきゃならないから断言はできませんけれども、その可能性はゼロじゃないんですよ。

田原 もうひとつ、これも須田さんね、そうとうこのIT業界に暴力団、舎弟企業が入り込んでいるという話がありますね。このへんは検察ははどう見ているの?

須田 あのー、ですからそのへんについてもですね、かなり、ま、今回の件についてもどうもそういう動きはあるので…ただそのへんについては検察の仕事じゃないんですね。暴力団摘発というのは。

田原 目的じゃない?

平沢 これはね、検察庁がなんて言ってるかというと、この暴力団がもしこれに絡んでいるとすれば、それは警察のほうでやってほしいと。要するに任務分担ですね。
検察が何でやらないかというと、自分たちはほかに少ない人数でやることがある、というのとあわせて、暴力団の関係は検察がやるとやっぱり怖いと。

田原 ああ、じゃあ平沢さん(=警察)のほうだ。でね、もうひとつ。どうもその暴力団がらみで狙われている、のは堀江さんのとこだけじゃなくて、ほかにもあると言われてる、これはどう?

須田 まあいくつもあると思いますね。

田原 まあこの人は(企業の)名前を知っているんだけどね、ここでは聞きません。

須田 まあ、いくつも入ってるとおもいますね。

田原 暴力団がね。これはどうなるんだろう、この問題は?

平沢 ですからこれはもう警察が…まあもともとアレなんですよね、株式の売買とか合併とかですね、M&Aの時に、暴力団が介入しやすいんですよ。

 …(略)…

田原 週刊文春によればね、やっぱ他殺の匂いが強いですよ。なんで沖縄県警は早々と自殺といったの?

平沢 それは沖縄県警わかりませんけれども、それはあの、現場の状況から判断したんでしょうけれども

田原 現場もおかしいじゃん。

平沢 おそらくね、あのたとえばですね、あのー、沖縄県警がもし早めに判断・・・確かに判断してんですけれども、要するにその人物のバックグラウンドとかをぜんぜん知らないで

田原 知らないでどうして自殺だって…

平沢 それで状況現場のね、現場の状況だけでやったんだと思いますよ。たとえば、しかしその人物がですねのいろいろ大きな、バックに大きな問題があると分かっていれば、もうちょっと調べるべきだったと。

田原 あるよね須田さん?

須田 ええ、だからそのために再捜査を命じたという流れになっているんですよ。バックグラウンドが、いろいろ出てきたということで。

田原 いや僕は実はね、暴力団が相当ITに入って、ファンドにも入ってて、ここをやっぱり警察はね、調べようっていう感じあるんじゃない?

板倉雄一郎 あの僕ももう、ITの創世記に起業をやったものなんですけど、私の会社が倒産したんですね。それが1997年でした。
倒産間際にね、ちょっと怪しげな方々からある連絡とかあったんですが、幸いそのころは私は全くかかわってなかったんですね。そういうところに…要するにIT難しいもんだから、そこからどうやって、ま簡単にいえばカネをふんだくろうかというところがわかんなかったんだと思うんですが、ITバブルのころから…ちらほら「なんとかオーディオ」とかですね、いろいろ上場企業を相手に、ここはどうも食えるんじゃないかと思った一部の方々が研究をされて…

田原 「方々」って暴力団のことね。

板倉 いやたとえばね。暴力団とは限らない……

田原 舎弟企業とか。

板倉 いや分かりませんけれど、そういう人たちが目をつけていたということはあると思いますね
(放送開始後、1時間21分まで)
 こんな程度のことで怒る連中も奇妙だ。脅迫には何か別の意図があるとみるのが妥当のように思える。

 誰がどう見ても、また考えてもおかしい野口副社長の現場での状況は──、にもかかわらず「自殺」と断定され、司法解剖すらおこなわれなかった。
 もし、野口氏が東京地検特捜部がおこなったライブドア強制捜査での関係者ではなかったなら、その死の真相は「自殺」のまま永久に葬り去られていただろう。

 以前に書いたことなのだが、僕は現職警察官に次のようなことを聞いたことがある。
「死亡現場に行くと、病死や事故死ではないなと思えるものによく出くわす。けれど、捜査をしようとしても、上からストップがかかることが多い。わたしら下っ端ではどうしようもない」
 その警察署は大きな商業区域を管轄するような所ではなく、都市の中心に近い、ほとんどが住宅街という地理の中にあった。
 その後、僕は或る日のニュース記事を読んでもっと驚くことになった。
 日本には、死因の分からない死体を行政解剖し、死因をつきとめる監察医制度のある地域が5つある。
 その一つ東京は、年間の行政解剖数が2000件を超える。5地域のうちで最も人口が少ない神戸でも約850件。ところが、上記の警察署がある市は人口が200万人を超えるのに、年間の行政解剖数はたったの2件だった。
 記事はその市では予算が年間42万円しかないことを要因としてあげていた。…

 その県は「汚職王国」として古くから有名で、県警も「カラ出張」などで年間10億円の裏金を作っていたことで有名になった所である。それが、予算が年間42万円しかなく、行政解剖が2件しかできなかったなど、冗談にもほどがあるといえる。
 付け加えれば、某大新聞がその地域に進出したとき、大拡張団に加わって営業をおこなった人間の証言によれば、「周りの拡張員はみんなヤクザだった」。
 汚職や癒着を軽々にみていると、こういうことになるといういい例なのかもしれない。

 ところで、『週刊ポスト』の記事に戻って、「安晋会は安倍さんの父・晋太郎さんの時代からの後援者と、晋三さんを囲むベンチャー経営者をまとめる性格を持ち…」という箇所に注目してみると、僕には気にかかる一件が浮かぶ。
 実は、僕はホリエモンが次の衆院選挙で亀井静香氏とまた当落を競うために、昨年11月6日に広島・尾道に個人事務所を開き、またその10日前の10月26日にお忍びで行った東京・信濃町──創価学会との関係のことをそのうち書こうと思っていた。というのも、池田大作氏の側近であり公明党常任顧問でもあった藤井富雄元東京都議が、以前後藤組組長に、創価学会に対して批判的な亀井静香自民党代議士らを黙らせて欲しいと依頼した場面が収録されたビデオテープが存在することを魚住昭氏が書いているからだ。しかも、そのビデオテープを亀井静香氏当人が所持しているらしいのだ。
 ところが、今度のホリエモン逮捕劇でホリエモンが亀井静香氏の再度の「刺客」となることはなくなってしまった。しかし、もう一つの危惧というか、危険性を感じるものがこの創価学会には存在する。それは次の『月刊現代』2005年7月号に書かれていることである。

 『月刊現代』2005年07月号

 宗教に権力が屈するとき
 創価学会と公明党──「談合と癒着」のウラ政治史
 平野貞夫(前参議院議員) × 魚住昭(ジャーナリスト)


 岸信介と学会の関係

魚住 それにしても、神崎さんの滞在わずか1時間というサマワ訪問もそうですが、いま政権与党は国民を馬鹿にしていますよ。イラクでの多国籍軍参加も国会の議論なしに決めてしまったし、公明党もそれをよしとしてしまう。これは憲法体制の完全な否定ですよ。
平野 評論家の大宅壮一さんが、学会が公明党を作って政界に進出したときに、「ファシズムの体質がある」と指摘しています。最近になって私は、まさにそれは慧眼だったと思うんです。
魚住 現在の公明党にもファシズム的体質が受け継がれているということですか。
平野 そうです。いまの自公政権の構造は、自民党内の柔軟な保守層を政権中枢から外した小泉首相と、ともすれば一気にファシズムに傾きかねない公明党との結合体となっています。これが議会を機能させないような働きをしているんです。自民・公明が合意してしまえば、多数を握っているわけだから、もう民主党に議論させないでしょう。これでは本来、国民の要請を受けて国会議員が果たすべきチェック機能が働きませんよ。
 それから日歯連から橋本派へわたった迂回献金の問題について、本来だったら公明党が一番、政治倫理の確立を言うべきでしょう。それなのに、橋本元首相の証人喚問もしようとしない。「これで打ち切り」となったら、一切議論しない。
魚住 結局、自公政権になってから、議会が機能しなくなっているのですね。
平野 まさに、それこそ間題なんです。私がもっとも心配するのは、公明党がいままでの動きを反省せずに、この路線を突っ走り、近い将来、彼らと安倍晋三が組んだ政権ができることです。
 公明党は田中角栄以来、竹下派─小渕派─橋本派というラインとの関係が深いことはよく知られています。しかし、じつは創価学会は戸田城聖会長の時代から、岸信介と関係が深かったんです。岸さんが亡くたったときには聖教新聞が一面トップで大きく報じ、追悼記事を組んだほどです。岸の政治的DNAを引き継ぐ安倍さんと、ある意味で戸田城聖の遺言を忠実に守っている池田大作体制下の創価学会が、もういちど結びつく可能性は決して低くありません。
 私はそれを懸念しています。安倍さんには、いま国内の一部の勢力が振り付けをしようとしている。そこに学会まで乗ってきたら、間違いなく日本のデモクラシーは壊れます。
魚住 安倍政権ができる可能性はどのくらいあると見ていますか。
平野 40%くらいですかね。
魚住 そんなにありますか。福田康夫政権は?
平野 20%くらいですかね。
魚住 それじゃあ、いま一番ありうるシナリオというのは、ポスト小泉で安倍政権ができ、安倍政権で憲法改正が現実化し、そこに公明党・創価学会が全面的に協力していくと。
平野 絵空事ではありません。両者の動きは、これからしっかり注視していかなければならんでしょう。


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