夜10時半頃から、町の方でマシンガンと迫撃砲の音。Anhに「近いな?」と言うと、「District Chief のオフィスだ」と答えた。この近さではそうかもしれない。しかしあの辺りには随分多くの人が住んでいる筈だ。こんなに矢鱈にぶっ放して大丈夫なのだろうか? あるいは、迫撃砲の音は別の方角のものかもしれないが、それでも発射音が明確に聞き取れるくらいに近い。 . . . 本文を読む
朝、クイニョン (Qui Nhon) のIVS事務所 ( IVS:International Voluntary Services 私が所属していた組織) を発つ間際に、Danis (IVS Binh Dinh省の責任者、アメリカ人) がラジオを片手に言った。
「アメリカは北爆を止めるぞ。パリ会談には南ベトナム政府とベトコンが参加するって!」
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ここはベトナムであり、僕が話しているのは、現実に戦争の中で生きている人々に対してなのだということを忘れてはならない。例えそれが真実だと、僕が信じていようと、かつて東京で友人たちと話していたように、それと同じ調子で話してはならない。
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ベトナムの平和を訴えるために、私は明日の朝、焼身するつもりです。私は、先生とすべてのベトナム人、それから世界中の人道主義者たちと共に、ベトナムの平和のための運動に貢献したい。そしてそのために、私の持っているすべてを捧げたいのです。
心配しないでください。正義と、人間としての声は永遠のものであり、良い結果が生まれるのは、そう遠い先のことではないということを信じています。 . . . 本文を読む