噂 (新潮文庫) | |
荻原 浩 | |
新潮社 |
新製品の香水を売るために、企画会社がある噂を流す。
この香水をつければ恋が成就し、そしてつけていないと
レインマンという殺人鬼に殺されてしまう、と。
果たして香水はヒット商品となったが、レインマンによる
連続殺人事件も本当になってしまったのだ。
<ここからネタバレ!>
レインマンの正体は西崎。
足フェチだった西崎は、モニターとして集めた女子高生の中から
好みの足を持つ子を見つけて殺し、足首を切断していた。
事故で色盲になってしまった西崎は天職と思っていた靴のデザイナーを
辞めざるをえなくなり、サキに馬鹿にされ殺してしまったのが
凶行に走るきっかけ。
しかし、杖村沙耶は友人を殺された女子高生の仇討ちとして殺された。
その中には刑事の小暮の娘、菜摘もいた。
<ここまで!>
評判通りのサプライズエンディングだった。
確かに最後の一行であっと言わせるのだけど、辿り着くまでが
長い割には物足りなく感じた。
良く考えたら、一件落着してねえな。