Amazon.co.jp 上間陽子著 『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』
今年読んだ中で一番ショッキングな本。
沖縄でキャバクラに勤める少女たちに生い立ちや若くして
妊娠するに至った経緯の聞き取り調査を行ったもの。
多いパターンは両親の不仲や離婚で家庭に居場所がなくなって
家出し、十代で妊娠しシングルマザーになり、
生活費を稼ぐため夜の仕事に従事するというもの。
少女たちは支援を拒否し自力で何とかしようとする。
幼い頃から暴力に接してきた結果、嵐が過ぎ去るまで
やり過ごすことが解決策だと学習したからだ。
離婚の原因は夫の暴力に耐えきれずというのが多い。
DVはどこにでも存在するが沖縄では特に多いようで
親から子へ、先輩から後輩へと暴力を振るわれた者が
暴力を振るう側に回るという悪循環が起こる。
これは現在の日本で起きていること。
この現実から目を逸らせては駄目だ。