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ホオズキ・3~網目

 道端で見つけた「ホオズキ(鬼灯・酸漿)」。外側の皮が葉脈だけ残した網目状になり中の実が透けて見える。ホオズキの実が網目状になるのは、カタツムリ説やナメクジ説、あるいは小さな昆虫説があるが、どうやら湿気などにより何らかの菌がついてこのような姿に変化するようだ。
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シナノキ・4~結実

 首都大学キャンパスにある「シナノキ(科の木・級の木)」。シナノキ科シナノキ属の落葉高木で日本の固有種。初夏に香りの良い花を咲かせていたが、いつの間にか実を結び始めていた。クリーム色の苞葉がシナノキの特徴で、長く残っていることが多い。同じシナノキ科のボダイジュ(菩提樹)は中国原産で、臨済宗の開祖、栄西が中国から持ち帰ったと言う。またシューベルトの歌曲集 『冬の旅』 で歌われる歌曲 『菩提樹(Der Lindenbaum)』  はセイヨウシナノキ(セイヨウボダイジュ)で、梓みちよさんが、幹に愛の言葉を彫ったのはそちら。

『リンデンバウムの歌』(著作権法により歌詞省略)
  作詞:岩谷時子 作曲:山本直純 歌:梓みちよ 昭和39年
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ヤマボウシ・12~道端

 これも台風の強風で落とされてしまったのだろう。道端の側溝に集まった「ヤマボウシ(山法師)」の果実。直径は1.5センチほどでそろそろ食べ頃の色合いになっていた。ヤマボウシは、ミズキ科ヤマボウシ属の落葉高木。
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コナラ・5~強風

 台風の強風が吹き荒れて、公園の歩道には折れた小枝や木の実が散乱している。石畳をジョギングすると、団栗を踏みつぶして 『ザクッ、ザクッ』 と音がする。写真は風で飛ばされ池にはまった「コナラ(小楢)」のドングリ。さて池の “ドジョウ” は、苦境のドングリを助けてくれるだろうか。

『どんぐりころころ』(著作権法により歌詞省略)
   作詞:青木存義 作曲:梁田貞
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マキエハギ

 長池公園長池の前で咲く「マキエハギ(蒔絵萩)」。茎から極細の花柄を伸ばしその先端に花を付ける。この繊細な姿を蒔絵に見立てたのだろう。名付けた先人のセンスの良さがうかがえる。マキエハギはマメ科ハギ属の落葉性小低木。
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アギナシ・2~葉

 オモダカの花や葉とそっくりなので、パッと見ただけでは区別が難しい。写真は「アギナシ(顎無し)」とオモダカの側裂片(矢じり型の下部の2つに割れた部分)の先端を比べてみたもの。右側がアギナシのもので、その先端は微妙に丸まっている。ボールペンの先端に見えるという解説もあるが、たまたまこの葉は黒く変色したため確かにそのように見える。これに対して左側のオモダカのほうは、先端までしっかり尖っているのがわかる。
 後方に写っているのは、アギナシの葉の全体像。上裂片が側裂片よりも長くなるのがアギナシの特徴のようだが、アギナシやオモダカの葉は個体差が多く、細いものもあれば丸っこいものもあって一概に判断するのは難しそうだ。
 葉のほかに根にも違いがある。オモダカは白い根に混じって水中に走出枝を伸ばし、そこに小さな根茎をいくつも形成するが、アギナシには走出枝や根茎は無く、葉腋に小さなムカゴをたくさんつける。と言っても根は泥の中なのでまだ確認できていない。
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カワラケツメイ・2~道端

 マメ科特有の蝶形花ではなく、少しいびつな形の「カワラケツメイ(河原決明)」。マメ科カワラケツメイ属の一年草で、日当たりの良い河原や道端に生育する。名前のもとになっている “決明子(けつめいし)” は、マメ科のエビスグサ(胡草・恵比須草・夷草)の生薬名で、胃腸の病や、眼病など広く薬効がある。ちなみに、男性4人グループの “ケツメイシ” は、この薬草の名前を取ったようだが、メンバーの2人は、私が良く訪れる東京薬科大学を卒業している。
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ジョウシュウカメモヅル

 長池公園の歩道脇に咲く「ジョウシュウカモメヅル(上州鷗蔓)」。ガガイモ科カモメヅル属のつる性多年草でコバノカモメヅルの変種。コバノカモメヅルの花径が1センチ未満なのに対して、こちらは2センチ近くあるので、区別しているようだ。これには名札が付いていたので、ジョウシュウカモメヅルとしたが、以前は確かコバノカモメヅルという名札だったような記憶がある。その後の調査で変更されたのだろう。ジョウシュウカモメヅルは名前の通り、群馬県の榛名山で最初に発見されたという。
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ユウガギク・2~特徴

 蓮生寺公園の沼地脇に咲く「ユウガギク(柚香菊)」。キク科ヨメナ属の多年草で、カントウヨメナに特徴が良く似ている。花径は3センチ程度ありカントウヨメナよりひと回り大きい。ユズの香りがするということから名付けられているが、実際に鼻を近づけても香りは全く無い。
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センニンソウ・5~境川

 先日、境川の記事を掲載した直後に、関東地方に局地的な大雨があり、横浜市内の境川が氾濫したとのニュース。最近はこのゲリラ豪雨による氾濫のニュースが多いが、自然破壊を行う人類に対して、自然が “反乱” を起こしているように思える。
 さて、いつも思い掛けない場所で見つけるが、今度はその境川沿いの藪で、桜の大木に絡んでいた「センニンソウ(仙人草)」。最近はそれほど大きな群生を見ていなかったが、ここでは思う存分拡がっていた。河原の藪を草刈りで一掃されてしまうと一巻の終わりだが、どうやらここは大丈夫のようだ。桜と上手く共生して欲しい。
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