アオバズクの不妊治療日記

不妊治療を始めて数年、体外受精でようやく第一子を授かりました。心配性の妊婦です。

体外受精の意味(原因不明の不妊にとって)

2017-06-06 15:53:57 | 体外受精(終了)
もう数年前になりますが、
不妊治療を開始したときにひと通りの検査を受けときには
特に問題が見つかりませんでした。
血液検査のホルモンチェック、ヒューナーテスト、卵管造影検査、などなど…。
基礎体温もはっきりした二相とはいえないまでも一応低温期・高温期があり、
高温期の長さはほぼ2週間、
生理周期もほぼ安定していたことから、
不妊の原因がわからないまま治療を始めました。

以前の病院Aでは、そのような状態のまま、
卵胞計測とhcgの注射を続け、
「また妊娠しなかったねえ」といって次の周期へ、
という不毛な時期を2年近く過ごしました。

白黒つけたい自分にとって、
この「原因がわからないまま結果が出ない」状態が
ものすごくストレスだったのですが、
今の病院に移って
「検査で問題なし、生理周期に問題なし、
タイミング療法と人工授精で結果が出ない。
じゃあピックアップ障害のはず」
というシンプルな謎解きをしてもらって、とてもすっきりしました。

ピックアップ障害の原因である卵管采に本当に問題があるのか、
=向きがおかしいのか、癒着しているのか、正常に動いているのかなどは
腹腔鏡検査でないとわからず、
癒着などを手術で治しても数か月でもとに戻ってしまうことが多いということで、
私の場合はピックアップ障害の根本的原因は追求も治療もしていません。

採卵と体外受精を経験したことで、
誘発剤によって卵がちゃんとできること(でも空胞が多いこと)、
夫の精子とでちゃんと受精すること、
受精卵が育つことが新たにわかりました。
以前治療していたときはここの段階にも至っていなかったので、
果たして自分たちの卵子と精子で受精ができるのかもわからず、
とても不安でした。

こういうふうに、
「状況からいって原因はこれ・この点に問題なし」ということがわかり、
体外受精を進めることで不妊の原因が絞られていくものなんだな、
ということを実感しました。

ほんの半年前までの自分にとっては
体外受精はほんとうに大きな課題で、
薬の影響やお金のことを考えてなかなか動けずにいましたが、
こんなに自分がすっきりするのだったら
やっぱり早くやっておいてもよかったなあと思います。
このタイミングだったからこそ結果が出たのかもしれませんが。
自治体による助成はありますが、
色々な意味でもう少し体外受精を試しやすくなればいいのに、と思います。
命を生み出す医療だからお金がかかるのも当然なのでしょうが、
始めたら結果を出すまで続けたいとは思うし、
そのためにも費用的な負担が大きすぎると未来がないように感じてしまうなあと思います。

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