アオバズクの不妊治療日記

不妊治療を始めて数年、体外受精でようやく第一子を授かりました。心配性の妊婦です。

母子手帳

2017-07-02 11:48:29 | 体外受精(終了)
「妊娠したら速やかに受け取りましょう」と
色々なところに書かれている母子手帳。

陽性反応が出てから数週間経っても病院からそのような話はなく、
どうするのかなーと思っていたところ、
8週目の診察のときに「妊娠届」を書いてくださいました。

それを持って役所へ。
受け取りにはマイナンバーが必要だと病院では言われましたが、
その日のうちに受け取ってしまいたかったので
だめもとで窓口に行ったところ、発行してもらうことができました。

ただ手帳を受け取るだけかと思いきや、
自分の生活に対するアンケートに答えたり、
助産師さんからたくさんの書類をもらって説明を聞いたりして
けっこう時間がかかりました。

アンケートには
実家との関係や辛いできごとがあったかなど
かなりつっこんだ質問があり、ちょっと戸惑いました。
どういうふうに使われる情報なのかもわからないし…
隠してもなんなので正直に書きましたが、
問題がありそうな親をなんとなくチェックする場なのかなーと思ったり。
出産後の助産師さんの訪問の話を聞きながら
虐待を受けている子供を行政機関が救い出したニュースなどを思い出し、
生まれてくる子供を守る体制がここからつくられているんだなと思いました。

まだ流産の可能性も高いなか
そんな先のことまではなかなか考えられずにいますが、
もらった資料には子供の育て方・育ち方や家庭のあり方などに関するものもあり、
かわいいあかちゃんを待っているだけというわけにはいかないな、と
ちょっと身の引き締まる思いがしました。

母子手帳は病院に行くときだけでなく、
緊急時に役立てられるよう外出時には常に持ち歩くようにという話がありました。
妊婦健診がまだなので、ほとんど未記入の状態で、
どういうふうに役立つのかなと思いつつ、一応持ち歩いています。

「妊娠が確立した」というお墨付きを病院からもらって
初めて受け取ることができる母子手帳。
ここでまた一区切り、という感じがします。


7週目の診察

2017-06-22 23:31:10 | 体外受精(終了)
7週目の診察で、無事に心拍が確認できました。

「心拍確認」とはいっても
どういうふうにするのか全然イメージができていませんでしたが、
あんなにはっきりわかるんですね。
内診をしながら画面で心臓が動いているのを見せてもらい、
心臓の音も聞くことができました。
そのときに妊娠したことをようやく実感しました。
まだ胎芽と呼ぶのだと思いますが、
あかちゃんの頭や目になる部分もなんとなく見え、
もうこんなに形になっているんだと驚きました。

採卵したときのたまご、
移植したときの受精卵も自分の目で見ているので、
無機物とあまり違わないように見えたあの小さな細胞が、
人間の形になっていくドラマチックさを実感しました。
これは普通に妊娠した場合では体感できない、
体外受精ならではのメリットかもしれません。

次回、8週に入ってからの診察で問題がなければ
不妊治療の病院を「卒業」し(と先生が表現していた)、
一般の産婦人科に移ることになります。
それを機に、ブログのカテゴリーを不妊治療から変更しようと思っています。

体の方は、相変わらずの地味な気持ち悪さが続いています。
朝食を食べてから昼食を食べるまでのあいだがなぜか一番ひどいです。
最近は午後は午後で眠くなってしまうので、
仕事の量がだいぶ落ちました。

口の中の変な味もここ数日で出てきました。
食べていてもいなくても、熱があるときのような変な味がします…。
そのせいか、今まで好んで飲んでいた栄養ドリンクが
ものすごくまずく感じるようになりました。

あとは、胸がひとまわり大きくなりました。
妊娠超初期症状で生理予定日ごろに胸が張る方もいるようですが、
自分はそんなことはなく、
妊娠してもあまり変わらないものだなーと思っていたら
ここ数日でなんとなくパンと張った感じになってきました。
痛みはなく、太ったのとも違い、なんだか独特です。

8週目の診察が無事に終わったらもう少し安心できるような気がして、
診察日が待ち遠しいです。

体外受精の意味(原因不明の不妊にとって)

2017-06-06 15:53:57 | 体外受精(終了)
もう数年前になりますが、
不妊治療を開始したときにひと通りの検査を受けときには
特に問題が見つかりませんでした。
血液検査のホルモンチェック、ヒューナーテスト、卵管造影検査、などなど…。
基礎体温もはっきりした二相とはいえないまでも一応低温期・高温期があり、
高温期の長さはほぼ2週間、
生理周期もほぼ安定していたことから、
不妊の原因がわからないまま治療を始めました。

以前の病院Aでは、そのような状態のまま、
卵胞計測とhcgの注射を続け、
「また妊娠しなかったねえ」といって次の周期へ、
という不毛な時期を2年近く過ごしました。

白黒つけたい自分にとって、
この「原因がわからないまま結果が出ない」状態が
ものすごくストレスだったのですが、
今の病院に移って
「検査で問題なし、生理周期に問題なし、
タイミング療法と人工授精で結果が出ない。
じゃあピックアップ障害のはず」
というシンプルな謎解きをしてもらって、とてもすっきりしました。

ピックアップ障害の原因である卵管采に本当に問題があるのか、
=向きがおかしいのか、癒着しているのか、正常に動いているのかなどは
腹腔鏡検査でないとわからず、
癒着などを手術で治しても数か月でもとに戻ってしまうことが多いということで、
私の場合はピックアップ障害の根本的原因は追求も治療もしていません。

採卵と体外受精を経験したことで、
誘発剤によって卵がちゃんとできること(でも空胞が多いこと)、
夫の精子とでちゃんと受精すること、
受精卵が育つことが新たにわかりました。
以前治療していたときはここの段階にも至っていなかったので、
果たして自分たちの卵子と精子で受精ができるのかもわからず、
とても不安でした。

こういうふうに、
「状況からいって原因はこれ・この点に問題なし」ということがわかり、
体外受精を進めることで不妊の原因が絞られていくものなんだな、
ということを実感しました。

ほんの半年前までの自分にとっては
体外受精はほんとうに大きな課題で、
薬の影響やお金のことを考えてなかなか動けずにいましたが、
こんなに自分がすっきりするのだったら
やっぱり早くやっておいてもよかったなあと思います。
このタイミングだったからこそ結果が出たのかもしれませんが。
自治体による助成はありますが、
色々な意味でもう少し体外受精を試しやすくなればいいのに、と思います。
命を生み出す医療だからお金がかかるのも当然なのでしょうが、
始めたら結果を出すまで続けたいとは思うし、
そのためにも費用的な負担が大きすぎると未来がないように感じてしまうなあと思います。

陽性反応後の診察

2017-06-02 09:42:52 | 体外受精(終了)
陽性反応後の初めての診察に行ってきました。

内診をしたら、黒々とした袋(胎嚢)が見えました。
袋のなかの、
「この白い丸がはっきり見えるとあかちゃんが元気な証拠です」
と言われたのが、卵黄嚢だったようです。
(調べたところ、こちらのサイトの写真がわかりやすかったです。
説明はこちらがわかりやすいかな)
胎嚢が見えると、子宮外妊娠の可能性はなくなるとか。
順調であれば、次回心拍が確認できそうだということでした。

診察のときはくわしい説明があまりないので
その場では疑問を持つこともできないまま帰宅し、
こうして後追いでネット検索で色々と調べています。
みなさんが情報を共有してくださっているのがありがたいです。

陽性反応が出てからも通常のPMSと同じような体調だったので
本当に妊娠しているのか半信半疑でした。
(あまり期待していないようにしているのかも。)
今回、マルが映っているだけとはいえ超音波写真もいただいたので、
少しは実感がわくかな…?

まだこの先どうなるかはわからない、安定しない時期だから
浮かれないようにしてるけど、
友達や家族にはみなさんいつごろどんなふうに伝えているんでしょう。
以前から不妊治療のことを相談していた子持ちの友達には
早く報告したいなとも思ったり、
義理の実家にはまだなんとなく言えずにいたりします。

採卵1回目

2017-05-29 09:14:15 | 体外受精(終了)
不妊治療専門院Bに通い始めて2周期目に初めての採卵をしました。

生理3日目から排卵誘発薬のクロミッドを服用し、
同時に1日おきに卵胞刺激ホルモン(FSH)のゴナールという自己注射をしました。
ゴナールの針は本当に細くて小さいのですが、
血が苦手なので自分で自分のお腹に刺すのはけっこう怖かったです…
1周期では結局慣れませんでした。

採卵日の2日前にGnRH誘導体製剤の点鼻薬スプレキュアを使用。

錠剤の服用、自己注射、点鼻薬、と色々と忙しかったです。

そして採卵は痛かった。
片方の卵巣が子宮の裏側に回ってしまっていたとかで、
お腹をぎゅうぎゅう押されながら採られました…。
局部麻酔もしましたが、
麻酔自体がまず痛かったし、採卵する器具を刺されるのも痛みがありました。
エコーの画面を出してくださって、
「がんばって目を開けて見てるほうがいい」と言われたので
必死に見ていましたが、
お腹は痛いし、エコーは何がどう映っているのかもわからないしで
なかなか大変でした。

採卵前には、AMHが平均よりも高いことから
「5~10個は採りたい」と言われ、
実際の採卵中にも「11個採れましたよ」と言われたのですが、
けっきょく空胞が多く、中身があったのはたったの3個。
しかもそのうち2個は未熟なたまごでした。

「採卵」するときに採るのは「卵胞」で、
実際に中身(卵子)が入っているかはまた別なんですよね…。
施術中に痛みに耐えていたので、この結果には正直がっかり。

AMHが高いのに空胞が多いのは、
以前の不妊治療でhcgの投与を受けていたのがおそらく原因とのことでした。
(この件についてはまた後日書きます)

その後、ふつうに育っていたたまごは体外受精(いわゆる「ふりかけ」)、
未熟だったたまごはさらに少し育てたあと、顕微授精をしていただきましたが、
受精卵まで育ったのは体外受精をした1個だけでした。

この結果を受けて、
移植をするか続けて採卵するか自分で決めていいと言われました。
看護師さんに相談したら、
年齢がもう少し上の場合は
もう採卵しなくても十分、といえるくらいの数までたっぷり採ることもあるそうですが、
どのくらいたまごを「貯める」かは人それぞれだそう。
「まだ若い」と言われましたが
すでに35歳だったので、不妊治療では特に若い年齢でもないことは自覚していました。
たった1個というのは心もとないので
もう少し続けて採卵しようかとも思いましたが、
夫から「一連の流れを見ておいたほうが安心するんじゃない?」と言われ、
だめもとで移植することに。

5細胞まで育った時点で凍結されていたたまごを
翌周期に融解し、7細胞まで育った状態で移植しました。
そして移植後12日目に陽性反応が出ました。