豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

Linuxで原稿執筆環境を作る

2007年10月30日 | LINUX・PC
私がLinuxを使うようになったのはVineの2.5が登場した頃です。その後、本業のライター仕事にはVine LinuxとXZ editor、ATOKを使っていました。

その後VineからopenSUSE10.0に移行して1年ほど使用していましたが、先日またVineに戻ったのです。が、SUSEに慣れてしまうとVineはどうもアレです。Vine4.1を使いながら、他のマシンにopenSUSE10.3を突っ込んでテストしていました。



openSUSE10.3は、なぜかXZ editorが使えません。ロケール変更してもダメです。それにXZ editorはやはりバグが残っていて、最近の環境だと顕著にトラブルが出ます。またフォントの大きさを変更できないのもツライです。変更自体は可能なのですが、表示がおかしくなってしまいます。

長年使ってきたXZ editorですが、そろそろお別れの季節です。


で、XZ editorの代替となるエディタ探しですが、これがなかなかありません。1行の文字数を変更できて日本語禁則処理ができるだけでいいのですが、Linuxには適当なエディタが無いのです。

雑誌の仕事では1行の文字数を指定されることが多いので、テキストエディタなら何でもというわけにはいきません。

そこで考えたのが、どんなディストリビューションにもついているOpenOfficeです。幸い、10.3に入っているOpenOfficeは比較的起動が早いです。文字入力でもモタツキがあまり感じられません。昔は文字入力の際に小さなウィンドウが文字のすぐ下に表示されて邪魔だったのですが、最近のバージョンでは消せるようになっています。もちろん禁則処理もOKです。

ライターを始めたばかりの頃はWORD97を使っていたので、編集者に「テキストエディタの方が動作が軽くて使いやすい」と勧められましたが、再びワープロソフトに戻ります。




で、こんなのを見つけてきました。

原稿用紙のテンプレですが、簡単に文字数と行数を変えられます。このテンプレを使って「1行20字」とか「1行25字」といった感じのファイルをいくつも作成して保存しておきます。私の場合1行12字から1行25字くらいまでの使用が多いので、最終的にはファイルを十数個作成しなければなりません。



ちなみに上記のリンク先のテンプレはマクロを使っていますので、マクロのセキュリティを最低にしてあげないと動作しません。

これでOKです。

たとえば1行18字という指定があったら、それに合わせて作成したファイルを開き、文章を書きます。で、完成したら全部コピーして、別のテキストエディタに貼り付けます。仕上げ用のテキストファイルはLeafpadで開きます。Leafpadはあらゆる文字コードに対応している上に軽くて便利です。保存用にUTF8のファイルを作成し、提出用には相手環境に合わせてShift-jisにしたものを作ります。




Linuxで原稿を作成する時に欠かせないのは、ATOKです。これがインストールできないLinuxディストリは、使えません。

openSUSE10.0は比較的簡単にインストールできましたが、10.3は一筋縄ではいきません。参考になったのはコレですが、ATOKが起動したりしなかったりと不安定で悩みました。結局原因は、SUSEがオートログインを使っていることでした。オートログインだとATOKが動かず、いったんログアウトしてから再度ログインすると起動することに気づくまで、1日費やしました。

このLinux版ATOKも、11月には新バージョンが登場します。Atok X for Linux も Atok for Linux も購入した私としては、次のX3も購入しなければなりません。さいわい、優待版が購入できるうえにこのバージョンからはダウンロード版が出るので、まあまあ安くなりました。

観光地や温泉の取材が多いので、地名を一発で変換してくれるのがありがたいです。また平成の大合併にも対応しているので、うっかり旧地名で書いてしまうミスもかなり防げます。



↑こんな感じで注意してくれます。



文章を書くことが多い人ならATOKの良さをたっぷり感じられると思うのですが、意外なことに出版社でもATOK使っていないトコ多いですね。私が短い期間在籍した出版社のMacも、ATOK入っていませんでした。


※追記
最近は一太郎に環境を替えました。