人形町のタンネでパンを買った後、あたりをぶらぶらしました。
人形町、といってもだいぶ水天宮寄り、稲庭うどんの「古都里」の斜め前あたりだったと思います。気になる看板発見!
1Fが傘屋さん、2Fが「シェルブール」という名の喫茶店。
どう考えても、傘屋さんがビルを建て2Fで喫茶店も始めたとしか思われないネーミングです(カトリーヌ・ドヌーブ主演の悲恋ミュージカル映画「シェルブールの雨傘」からとっているはず。映画は1964年に公開されカンヌ映画祭のパルムドールをとりました)
このわかりやすさ、レトロさがちょっといい感じ。
想像からすると、昔ながらのピザトーストとかホットケーキとかのメニューなのでしょうか。
代替わりして改装され、横文字の名前などに変えられないうちに行ってみなきゃ
継いだ人が、たとえば Les Parapluies de Cherbourg=シェルブールの雨傘、の原語(映画はフランスの港町シェルブールのお話です)などにしたら、昭和レトロの趣がなくなってしまいますものね。
甘酒横町を曲がって少し行けば、東京三大鯛焼き屋さんの柳家が
(ちなみに他は麻布十番の浪花屋、四谷わかば)。
焼き立てで皮パリパリでも昔のほうがもっと皮がうすくてあんこがぎりぎりまではいっていたような。
他にも、和装小物のお店があったり、ちきりやさんという手ぬぐい専門店があったり。お菓子屋さんも老舗が軒を連ねます。以前、餡がきれいな層になったお饅頭(玉万)を買った人形町玉英堂彦九郎も健在でした。
この一帯は第二次大戦時の米軍の爆撃で焼け野原となりました。
しかしながら多くの街とは異なり、そのまま、跡地に建物が建てられたのではないでしょうか。大通りを一本入れば幅の狭い路地がたくさん残っています。
裏通りを歩けば、昔は花街であったことをしのばせる家々や料亭もあります。
たとえて言えば、表通りを一本入った東銀座のようなイメージでしょうか。時がゆったり流れています。
目的を何処と定めるというよりも、街の、昔なつかしい下町の雰囲気を楽しむところでしょうか。
水天宮にお参りに来るようなことでもなければ機会がないかもしれませんが、どこかにお出かけしようかな、という時に行かれてみてはいかがですか。
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実は私のフランス語練習用に『シェルブールの雨傘』は大活躍。
(恋人の会話が第1章は未来形、第3章は過去形なんです)
あの映画自体がカタカナのレトロ感がありますよね!
写真の看板は逆にフランス風な感じもしちゃいます。
気になるから見に行こうかな。
(恋愛に限らず)過去形でしか話せない間柄というのも切ないものですねえ・・。まあ、このへんは手長エビのパスタでも食べながら語り合いましょう♪
「シェルブール」は見に行くだけではなく、ぜひ中に入ってみてください。マスター(いれば)と店名の由来についてまったり会話できるかも!?