巣窟日誌

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西台こども館

2007-12-18 11:59:23 | 日記・エッセイ・コラム
以前、「ビックカメラによる登校拒否児のための施設??」(2006.7.17)および「崩れてるんです」(2006.9.27)において、ビックカメラが子どものための何らかの施設を建てているという記事を書いたことがあったが、先週12月12日にこの件につき、近隣住民に対して最初の説明会があった。

以前の記事にはすでに「伝言ゲーム」的情報が含まれているため、妙な憶測を呼ばないよう、12日の説明会における口頭説明及びそのときに配られた資料で開示された情報から、中立的な情報の一部を記しておきたい。




この施設は社会福祉法第2条に定義する第1種社会福祉事業の児童養護施設であり、正式名称は「児童養護施設 西台こども館」という。児童福祉法第41条の「乳児を除いて、保護者のない児童、虐待されている児童その他環境上養護を必要とする児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所したものに対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設とする」と規定される児童施設である。

経営母体は社会福祉法人 松柏(しょうはく)児童園である。創立者・新井隆司氏はビックカメラの設立者で会長。ちなみに当日の口頭での説明によると、このような社会福祉法人は宗教法人を母体とするものが多く、企業人がこのような形で福祉を支援するのはまれとのこと。

事業開始は2008年3月1日。児童定員は40名(概ね3歳から18歳まで)で、当初は2008年3月までに、20名が入る予定である。児童は入所後板橋区に住民登録し、地元の学校・幼稚園へ通う予定。

東京都から委託された児童を受け入れるため、受け入れについて西台こども館に直接問い合わせてもだめである。

Nishidai_kodomokan
(↑かなり出来上がってきた3階建て)

建物は南側に面した斜面を利用した3階建ての設計で、3階から出入りするようになっている。3階には事務室や調理室などが配置され、1階と2階が子どもたちの生活空間となる。子どもたちは各階にそれぞれ12人と8人のユニット、計4ユニットを構成する。各ユニットに対して4名の職員が交代で担当。その他の職員構成は、事務員、栄養士、調理員、心理療法士等。




この施設のここまでの建設のプロセスに対し、言いたいことは結構あるが、変な広がり方をするといけないので、ここでは控えておこう。