ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

地図の表記が違うのかな?…東福寺ため池

2022-07-12 06:58:24 | 秋田(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。ダム便覧を眺めていたら秋田県秋田市上新城道川(かみしんじょうみちかわ)に雄物川(おものがわ)水系の大滝沢溜池というのがあるので早速行ってみました。アクセスは県道41号から「大滝山温泉」方面へ向かい、しばらく行くと石碑のあるT字路があるのでそこを入って行くと到着します。

地図に従って行くと目的地の左岸に到着します。左岸の貯水側から見た様子がこちら。



ところがですよ、いわゆるダム上に設置されたフェンスには「東福寺ため池」と記されているじゃあ、あ〜りませんか! なぬなぬ? どゆこと?



左岸、ダム横から見た下流側の様子。



これがダム上です。



水利使用標識を示すような角柱。ところどころ文字がかすれてしまっています。



ダム上、中央から見た貯水側の景色。



一方、下流側はこんな感じ。



おや? 右岸のほうに石碑らしきものがありますね。行ってみましょう。



「県営ため池等整備事業東福寺地区竣工記念 豊水沃土」と刻まれた石碑。「豊水沃土」の典拠は不明ですが、その意味は「豊かな水は土地を肥やす」といったところでしょうか。ちなみに「豊水沃土」と刻まれた石碑は北海道虻田郡倶知安町(あぶたぐん くっちゃんちょう)にある倶知安神社のところにもあるようです(参考)。



その裏側にはこの溜池の築造の経緯と改修工事に関することが記されています。転記すると、

「東福寺ため池は昭和7年に築造され、以来水利組合並びに東福寺土地改良区によって管理してきたが、昭和59年1月稲川土地改良区に合併された。同年7月に底樋が決壊し、その復旧に努めたが地域農家の不安は解消されず、大改修への気運が高まった。昭和60年にため池等整備事業の申請をなし、採択着工され8年の歳月を経て平成4年に完成した。
 この事業の完成により安定した農業用水の確保はもとより生産性の向上と地域防災に寄与することを祈念し、この碑を建立する。」

この記述を読む限り、ダム便覧に記された「大滝沢溜池」の文字は出てきません。一体この名称はどこから出てきたものなんでしょうね。逆になぜ「東福寺ため池」じゃないんでしょうか。不思議で頭の中がいっぱい。

洪水吐は左岸側にあります。越流式の立派な作りですね。向こうに見えるのは取水設備です。増水すると、水はここから溢れ出て、



あちらへ流れてゆきます。(日光を遮るため指が写ってしまい、すみません)



洪水吐からの水路に架かる橋を渡ると対岸(右岸)になります。振り返ると、こんな感じ。



右岸、貯水側から見たダムの様子。日光が眩しい!



この場所はグーグル先生の地図及び国土地理院の地図では「大滝沢用水池」と記載されています。でも現場の表記は「東福寺ため池」。地図ではなぜ現地表記を優先しないのかなあ。頭の中の「?」が止まりません!
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