色にまつわる比喩は色々、例えば「雪のような白」と言う表現がありますが、雪を見たことがない国では、「ココナッツの白」、「ミルクの白」と言うかもしれません。このように、色にまつわる比喩は場所によって違い、また「赤」と言う言葉から頭の中に描く赤色の濃淡は、人によって大きな差があることでしょう。
さて、今日はイタリア語で色を使った様々な言葉について調べてみました。
ではまず「白」から
votare in bianco『白紙』
つまり選挙などの棄権を意味します。
先日ってもうだいぶ日がたちましたけれど、イタリアの総選挙では、どっちに投票するか決めかねて白紙票にした人も多いのでは?
mangiare in bianco『病人食』
日本でも病気のときは「おかゆ」を食べますけれど、イタリアも、病気のときぐらいはカロリー抑え目。って感じでしょうか。
pagine bianche『ハローページ』
わたしは、タウンページとかハローページって言うようになってからさっぱりわかりません。昔みたいに「職業別電話帳」って言ってくれたほうが判りやすいんですが・・・
assegnio in bianco『白紙小切手』
はぁ~誰かこんなのくれないかしら?
でももし好きなだけ書いていいよ。って言われても怖くて書けない気がします。相手によりますが・・・代償のないお金ってないし、そうなると例えば1億なんて書いても私の保険金でも届きませんからね。
passare la notte in bianco『徹夜する』徹夜で飲む
ことはあっても、徹夜で勉強
したことはありません。とほほ
続いて「黒」
cronaca nera『殺人事件』とかいわゆるショッキングな3面記事
mettere nero su bianco『即実行』
または契約書などに記入する。と言う意味も。
in nero『闇で』労働許可証がなく仕事をするときとか、領収書なしの商売(裏帳簿)なんかにもつかいます。イタリアでは歯医者とかに多そうですね。
pecora nera『厄介者/要注意人物』
直訳はクロヤギさん。なんですけれどね。まぁ確かに白ヤギの中にクロヤギが一匹混ざってたらちょっと目立ちますが、たぶん実際には白ヤギを狙う狼から来てるんだと思います。でも実際の会話で聞いたことないですけどね。
oro nero『石油』(黒い金)
の意味。日本でも石炭を黒いダイヤなんて言ってましたね。
romanzo nero『ホラー小説』
とにかく黒を使う言葉はあまりいいことはないですね。
続いて『緑』
numero verde『フリーダイヤル』通話料無料の電話番号のことです。
ちなみに、子供の虐待ホットラインはtelefono azzulo、家庭内暴力に苦しむ女性のための電話は、linera rosa。
benzina verde『無鉛ガソリン』イタリアって未だに有鉛が残ってるんですからオドロキです。
そりゃ大気汚染もなくならないわ。
って感じ。
日本では植物の緑って感じで、緑はポジティブなイメージばかりかと思ったらそうじゃなくて、
essere al verde『金欠』
これは昔、ロウソクの下部が緑色に塗られていて、そこまで燃えると、残りわずか。と言うことに由来します。
diventare verde per la rabbia.『怒りで顔が青ざめる』
essere verde d’invidia『妬みで顔が真っ青になる』
どちらも顔が(怒りや妬みで)緑に染まる。と言う怒りの比喩表現に使います。
ちなみに諺でChi di verde si veste, troppo di sua belta` si fida.『緑の服を着る人は自信過剰』って言われています。
なんか長くなってきたのであとはちょっとまとめて
『青』
sangue blu『貴族』
アッパークラスの人。って感じです。
『ピンク』
vedere tutto rosa『全てを楽観視する』確かに、あいつ頭んなかピンクだぜ。って感じしますね。
film rosa『恋愛映画』

romanzo rosa『恋愛小説』


日本だったらピンク映画、ピンク小説ってのはつまりそっち系なんですけれどね。イタリアはロマンチックですね。
ちなみにアダルト系
はluci rosseと赤になります。赤色の照明って扇情的なんでしょうかね。
『黄色』
pagine gialle『職業別電話番号帳』英語でもイエローページですし、日本の電話番号帳も黄色でしたものね。
libri gialli『推理小説』(黄色の本)
の意味ですが、紙の淵が黄色に染められていたからそう呼ばれるようになったらしいです。
『青』
principe azzuro『白馬の騎士』
いやぁ~なんだかんだいって、やっぱりこれには憧れますわん。
クリックよろしくお願い致しますぅ~

さて、今日はイタリア語で色を使った様々な言葉について調べてみました。
ではまず「白」から
votare in bianco『白紙』


先日ってもうだいぶ日がたちましたけれど、イタリアの総選挙では、どっちに投票するか決めかねて白紙票にした人も多いのでは?
mangiare in bianco『病人食』


pagine bianche『ハローページ』

assegnio in bianco『白紙小切手』

でももし好きなだけ書いていいよ。って言われても怖くて書けない気がします。相手によりますが・・・代償のないお金ってないし、そうなると例えば1億なんて書いても私の保険金でも届きませんからね。
passare la notte in bianco『徹夜する』徹夜で飲む



続いて「黒」
cronaca nera『殺人事件』とかいわゆるショッキングな3面記事

mettere nero su bianco『即実行』

in nero『闇で』労働許可証がなく仕事をするときとか、領収書なしの商売(裏帳簿)なんかにもつかいます。イタリアでは歯医者とかに多そうですね。

pecora nera『厄介者/要注意人物』

oro nero『石油』(黒い金)

romanzo nero『ホラー小説』

とにかく黒を使う言葉はあまりいいことはないですね。
続いて『緑』
numero verde『フリーダイヤル』通話料無料の電話番号のことです。

ちなみに、子供の虐待ホットラインはtelefono azzulo、家庭内暴力に苦しむ女性のための電話は、linera rosa。
benzina verde『無鉛ガソリン』イタリアって未だに有鉛が残ってるんですからオドロキです。


日本では植物の緑って感じで、緑はポジティブなイメージばかりかと思ったらそうじゃなくて、
essere al verde『金欠』


diventare verde per la rabbia.『怒りで顔が青ざめる』

essere verde d’invidia『妬みで顔が真っ青になる』

どちらも顔が(怒りや妬みで)緑に染まる。と言う怒りの比喩表現に使います。
ちなみに諺でChi di verde si veste, troppo di sua belta` si fida.『緑の服を着る人は自信過剰』って言われています。

なんか長くなってきたのであとはちょっとまとめて
『青』

sangue blu『貴族』


『ピンク』

vedere tutto rosa『全てを楽観視する』確かに、あいつ頭んなかピンクだぜ。って感じしますね。
film rosa『恋愛映画』


romanzo rosa『恋愛小説』



日本だったらピンク映画、ピンク小説ってのはつまりそっち系なんですけれどね。イタリアはロマンチックですね。
ちなみにアダルト系

『黄色』

pagine gialle『職業別電話番号帳』英語でもイエローページですし、日本の電話番号帳も黄色でしたものね。
libri gialli『推理小説』(黄色の本)

『青』
principe azzuro『白馬の騎士』

いやぁ~なんだかんだいって、やっぱりこれには憧れますわん。




私は日本の色の表現が好きで
昔図書館にあった「日本の色」「日本の空」
みたいなタイトルの本を読んで、十二単を想像してました。
面白かったです
そうそう、萌黄色、浅葱色、薄紅色、朱鷺色、きれいな色が日本にもたくさんありますよね。
イタリア語通訳の田丸久美子先生が、ラジオイタリア語講座に書いていらっしゃるコラムで、そういう色が出てくるととっさに訳すのが大変だと書いていらっしゃいました。
全くそうですね、どんな色だっけ?
って思い出してから、それに見合うイタリアの色を見つけ出して答えるわけですものね。
私も、イタリア語のciclamino(シクラメン色)がショッキングピンクだったのでびっくりしました。
確かに濃いピンクのシクラメンもありますが、シクラメンって言えば、私のイメージでは薄紅色って感じでした。
(読み逃げばっかりです)
色にまつわる話、こうして1つずつ取り上げて
みると面白いですね~。ためになります。
私はvedere tutto rosaの意味は知りませんでした(恥)
シクラメン、確かに森にあるこちらの野生の
シクラメンは濃いショッキングピンクです!
そして、野生のはとっても小さいのですが
もしかしてCiclaminoの名前の「-ino」は
小さなと言う縮小の意で、この野生のシクラメン
から由来するのかしら???
じゃあ、花屋さんで売っている普通の鉢植えの大きさ
のものをなんて言うかと言うとやっぱりCiclamino。
すみません「色」から脱線してしまいました(笑)
何故この色の話を書いたかというと、あるときイタリア人で日本の色についての言い回しを知りたい。といわれ、白書、白紙、白夜、赤字、赤紙、赤恥、赤の他人、黒字、腹黒い、白黒はっきりさせる。ピンク映画。
そんなことを話していて、逆にイタリア人から色の言い回しを色々聞いて書き留めていたものです。
こうやって比べると、白書はイタリア語でもlibro biancoですし、白紙も一緒だなぁ~と思う反面、意外なものがあったりして、面白いですね。
シクラメンは野生のものがあるのですね。
確かジーロディタリアの優勝者のジャージは薄ピンクですが、山岳賞が緑、区間賞だったか、新人賞だったかがシクラメン色だたと思います。
おっしゃる通り、私も-inoが縮小辞かと思いましたが、辞書で引いてもciclamino以外、出てきませんでした。
やっべ、今日緑の服着て街を颯爽と歩いちゃったよ;`;:゛;`(;゜;ж;゜; )ブッ
こうやってみると、面白いのが沢山あるもんなんですねぇ。
聞いたことないのもあって勉強になりました!
中でもessere al verdeの蝋燭の話は初めて知ってへぇ~って思いますた♪
特に「金欠」が面白い(笑)
今度彼にも聞いてみよう♪
そういえば私も色の本を持っています。
あ、日本語の物です(^_^;)
色の名前は和名というか日本語の名前の方がロマンチックな感じがして好きです。
ピンク色は桃色とか。
瑠璃色なんて名前は大好きです!
色のついた表現っていろいろあるよね~(って駄洒落じゃありません)。
色といえば、うちのアリリン、信号で「ほら、青になったよ。渡ろうね」というと、
「違うよ、緑だよ!」と言います。
私の子供の頃、どうして緑じゃなくて青っていうのが解せなかったので、DHAなのかしら...なんて思ってたんだけど、よくよく考えたら、イタリア語ではVerdeでした。ははは。
私信です。
もしかしてメール送ってくださってる?
最近、エラーがあると聞くので、もし送ってくださっていたら、まだ届いておりません。
念のため、お知らせまで。
知らない言葉もあって勉強になりました。
ありがとうございます。m(_ _)m
日本人が色の表現をする時にさくら色や桃色などを使うのに対しイタリアは宝石の色で表現する事が多いような気がします。ペリドットだったら黄緑ぽい明るい緑を指していたりしますからね。
色々って言う日本の言葉も色に例えた表現なんでしょうね。
文化の違いで色の捉え方も様々ですね~勉強になります♪
緑の服が自信過剰って・・・って思いますよね。
前にカラーコーディネイターの知人が、黄色の服を着る女性は、自分の魅力を知って欲しいという願望が強い。みたいなことを言ってて、黄色ってあんまり服としても見ない色だし、それを選ぶ人って確かにそうかも。って思ったんですけれど、イタリアでも緑はポピュラーだけに、ちょっと信じられませんね。
sono al verde「金欠」も意味を知ると納得しますよね。