日伊文化交流協会

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25人目の証言者(アリアンナ)

2008年12月21日 15時10分03秒 | 夕闇のせまるころに
■25人目の証言者(アリアンナ:小学校の担任)

実は気になることがありまして。御連絡しました。
はい、私はエレオノーラのクラス担任です。
エレオノーラちゃんは、クラスで浮いた存在でした。決して、いじめられているとかそういうことではないんです。勉強は出来るし、学校内で遊んでいるときは、仲良くしているようですが、外で友達と遊んだりはせず一人でいるような感じでした。
いつも学校が終わると誰とも遊ばず、家に帰ってすぐに自転車に乗って、お母様が入院されている病院に行っていたようです。
それが、どうもあの日は違っていたようなのです。
あの、まずお約束して頂けますか? 生徒たちを責めないで下さい。あと直接尋問も困ります。
エレオノーラちゃんが行方不明になってから、生徒たちにの様子がおかしかったので、なんでも気がついたことがあったら教えて欲しい。と伝えました。
そうしましたところ、何人かの生徒が私のところに話しに来ました。
あの日の午後、数人の男子生徒が、彼女を河原に呼び出したようです。そして、エレオノーラの自転車を納屋に隠したらしいのです。でもすぐに返したようですよ。
10歳前後の男子生徒と言うのは、時に女の子に悪ふざけをしてしまうものですが、本当はたぶん一緒に遊びたかったのでしょう。新聞によると、最後の目撃者は3時ごろとのことですが、その時はまだ一緒にいたようです。
事件と直接関係のあることではないと思いますが、少しでも情報をと思いまして・・・。


これはAl Calar della Seraの日本語バージョンであり、フィクションです。
実在する氏名との重複があったとしても、なんら関係はございません。



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