薔薇貫入釉 本間友幸の陶記

陶芸家 本間友幸が生み出す陶器=薔薇貫入釉の世界
  

抹茶茶碗

2007-01-25 00:12:30 | 青瓷
この作品は随分昔の作です。

粉引に青磁釉がかかっています。

粉引との相性が悪く、青磁釉が飛んでいます。(縮れています)

技術的には失敗なのですが、青磁釉が縮れた場所にオレンジ色の火色がでています。

火色は粘土の鉄分と釉薬のアルカリ分が反応してできます。

今見るとなかなか味わい深い作品です。

普段の作品は綺麗な色あいを求めて作陶していますので、侘(わび)寂(さび)をどうしても忘れちゃうんですよね。


薔薇貫入釉茶碗

2007-01-24 01:25:33 | 薔薇貫入釉
この作品、ホントは抹茶茶盌として作りました。

今日はご飯茶碗になってます。

なんとなくゴージャス!?って感じですかね。


菓子皿

2007-01-23 10:44:45 | classic
クラッシック最後

この個展では菱形の菓子皿を作りました。
案内状の写真が菓子皿です。
写真では良くわかりませんが、フチは若干持ち上げてあります。


なおこの個展で、オレンジ薔薇貫入釉は終了しました。

この年は、個展だけで四回ですね。
当時は多いと思いましたー。

漆黒の月

2007-01-22 01:55:55 | classic
クラッシック続き

再び個展案内状です。

ハガキに文章がそえられています。


『漆黒の夜の闇に浮かぶやわらかな月の輝き。無限にひろがる銀河にうかぶ・・・』

銀彩展


年末年始にまたがる個展は、現在この個展のみです。

個展期間は半月もありましたので、お正月らしく飾りつけされました。

何十回も個展をしていますが、思い出深い個展ですね。
案内状も好きです。


なお暴露しますと、ハガキの作品の薔薇貫入釉部分は、写真を入れ替えてもらってます。

印刷上、薔薇貫入釉がよりはっきりわかるための編集でした!

はて、この写真データはドコにあるんだろ?

暴露2
バックの紫色は、印刷しましたら明るくなってしまいました。
これはこれで良いですがね。


二つの銀

2007-01-21 00:17:32 | classic
この個展では薔薇貫入釉の作品に、銀をのせてあります。

銀は二種類。

陶芸で通常使われる「パナジウム銀」と、
陶芸ては使わない「純銀」

パナジウム銀は絵の具のように、液体を塗り低温で焼き付けます。

純銀は粉末で、樹脂と混ぜて筆で塗ります。

薔薇貫入釉は陰。つまり夜。

銀で星を表現し、薔薇貫入で月を作りました。

銀は薔薇貫入釉に相性抜群です。

この「銀彩展」から銀彩がデビューし、そして直ぐに冬眠しました。

次の個展では新型薔薇貫入釉に数点銀を塗った作品があったかな??

それから数年後に銀彩が復活します。
それはまたいつかのブログで。



平安堂

2007-01-20 00:40:52 | classic
平安堂さんは長野県飯田市に本社(当時は)のある本屋さんです。

長野市内にも平安堂さんは数店舗あり、特に長野駅前のお店は専門書が沢山あります。

ビル三階には喫茶店があり、その一角がギャラリーとして使用可能です。

案内状には平安堂新長野店と書いてありますが、この個展の前は長野店と新長野店がありました。
個展直前に長野店がなくなり、新長野店が長野店になったのです。
よって、個展会場は正確には長野店です。
ビックリですよ。


このカフェは小さいですが、もの凄くお客様が入ります。
個展伝票チェックの際、カフェ来客数もだいたいみたんですが、スゲー人数でした。
あくまでもカフェ来客数ですがね。


銀彩展

2007-01-19 11:31:27 | classic
本間友幸クラッシック

第6回目の個展は、初個展以来長野市に戻ってきました。

とはいっても2年ちょっとしか時間はたってませんが。

今から6年前のお話し。


本間友幸作陶展

~薔薇貫入釉銀彩展~
H13.12.27(木)~H14.1.15(火)

平安堂 新長野店 3F 「cafeぺえじ」

長野市末広1355‐5

026‐228‐8462

写真/薔薇貫入釉陶板『漆黒の月』


陶芸

2007-01-18 23:10:18 | 薔薇貫入釉
これはカップ

とってが、とっても素敵。

昨年のjamる展で展示できなかった幻の作品です。

とってがザク!またはグフ!!なのだ。
素敵だろ。素敵だといえー。

この作品は薔薇貫入が甘いんです。

なお、幻の赤薔薇貫入釉でザク仕様カップも焼きましたが、見事に失敗。
シャア専用カップになるはずだったのに。

見ての通り、このカップは非常に飲みにくいです。


タイトルの陶芸は気にしないでください。
只今テスト中。


展示期間

2007-01-17 00:59:45 | classic
クラッシック最後

いろは堂さんのギャラリーは、とても広い和室です。

大作がないと寂しいです。
薔薇貫入釉大皿を数点展示できて良かったです。

こちらのギャラリーは期間三週間。その前に予告展示三週間です。

薔薇貫入釉はこけら落としの時から、いろは堂ギャラリー館長さんの
彫刻家桑田先生に声をかけて頂き、現在も作品を飾って頂いてます。

いろは堂の方も桑田先生もとても良い方で、大変お世話になってます。
ギャラリーで儲ける気は全くないですね。
あんなに売れるのに。
まずはおやきを食べにきて下さい。

可能性

2007-01-16 01:30:37 | classic
続き

サブタイトルは
『薔薇貫入釉の可能性』

この意味は、今まで薔薇貫入釉に限っては、最大直径30センチ以上のものを綺麗に
焼く事が出来ませんでした。
窯だしすると、作品が割れている事はたくさんあり、薔薇貫入はあみだくじ貫入釉
になっていました。(あみだくじみたいな模様のヒビ)

しかしこの年の春かな?初めて30センチ以上の作品、多分40~50センチ?の大皿の
焼成に成功しました。

50センチの皿は、ロクロの段階では60センチ位あります。
何十枚も焼きましたね。
30センチクラスは100個?位焼いたかな?

成功率1%

かなり低い確率です。
しかし逆に、100個作れば一個は作品になると、当時は思いましたね。

だって0%では作品1万個作っても全て失敗ですから。

よってこの年から大皿量産体制にはいり、入選作は組物から、薔薇貫入釉大皿になりましたとさ。

めでたしめでたし~