うちらのひとりごと。

酒と映画をこよなく愛する、多趣味な男(ことら)ときまぐれ女(こじか)のブログです。

フィクサー

2008-04-22 00:11:30 | 映画
※当ブログは基本的にネタバレありで書いてるので注意してください。



みなさんは予告観てストーリーを想像したりしませんか?
…本人は「観たまんま」受け取ってるつもりなんだけどね…。
まぁ、その想像は良くも悪くも裏切られるんだけども。

「アイ・アム・レジェンド」では
何故一人だけ生き残ったか?という謎解きかと思ったら、ゾンビがうじゃうじゃ。
「ジャンパー」では
ジャンプ能力を得た者と、ジャンプ能力を管理する者の追いかけっこと思ったら、古から続く狩り。
そしてこの「フィクサー」では
表の顔はしがない会社員。
裏の顔は敏腕フィクサー(もみ消し屋)
と思ったんですが…。

「罪を消したければ、彼に頼め。」
…この作品のコピーだけど、誰だ?こんなの考えたの。
全然そんな作品じゃなかったよ。
もっと大人。
ただ、全編に渡る緊迫感はもの凄かったけども。。

「フィクサー」というかっこいいタイトルとは裏腹に、実はフィクサーというのはそれほどかっこいい意味では無いっぽいです。
ジョージ・クルーニー演じるマイケル・クレイトンは、表も裏も、法律事務所のしがない社員でした。
ちょっとやり手ではあるんだろうけど。
フィクサーというかジェネターというか、つまり「もみ消し屋」というのは、言わば不具合の後処理をする雑用係だそうで。
マイケルはそれに飽き飽きしてて、担当変えて欲しいとずっと嘆願してるのに、受け入れてもらえないというかわいそうな役柄。
だから原題は「Michael Clayton」なんだろな…。
「ワールド・トレードセンター」まではいかないにしても、ちょっと内容と邦題が離れてないかい??

マイケルはそれほどかっこいい役では無いんだけど、そこはジョージ・クルーニー。
すごく渋いです。
スクリーンに出てくるだけで絵になる。
画面の雰囲気がどこかで観た感じ…と思ったら、ディレクターにスティーブン・ソダーバーグの名が。
だからか。
なんでマイケルの横にブラッド・ピットが居ないんだろ?って思ったのは。

この作品はことらとこじかで評価が真っ二つになりまして…。
たまにあるんだけどね。
「鉄コン筋クリート」「硫黄島からの手紙」「世界最速のインディアン」「スウィーニー・トッド」なんかがそうでした。
あ。「トランスフォーマー」や「スパイダーマン」「スーパーマン」は言わずもがなです。「ナイト・ミュージアム」も微妙。「パイレーツ~」もか?
そういう作品はこっそり一人で観に行くってのが暗黙の了解で…「スピードレーサー」もそうなるだろな。

で、この「フィクサー」
こじかは「もう1回観たい!」というほどお気に入りの作品になったようです。
・とにかくジョージ・クルーニーがかっこよかった。
・中年男の悲哀が出てた。最後のやるせなさもなんともいえない。
・ストーリーはよくある話だけど、それをよくここまでまとめたな。
・音楽もかっこよかった。

一方のことらは、こじかが言うところは認めつつも、
・前フリ長っ。冒頭が実はラスト10分前かよ。
・表の顔・裏の顔って作品ちゃうやん。
・長かった前フリも終わって、U・ノース社を追いつめる材料も揃ってきて、さぁいよいよ盛り上がって参りました!
 …って思ったら、いきなり本丸攻めたよ。あっさり陥落したよ。。

と、この3点がどうしても腑に落ちないのです。
まぁ、表の顔・裏の顔ってのはこっちの勝手な想像だから仕方ないにしても、もうちょっともみ消し屋らしいところは観たかったなぁ…と。

とはいえ、完成度は非常に高い作品ですよ。
先入観なしに観てたら、ことらももっと評価してたかも…?
エンドロールのジョージ・クルーニーは秀逸だと思ったし。
ただタクシーに乗ってるだけなんだけど、その表情から色んなドラマが読み取れるんですよ。
それだけに惜しいなぁと、個人的には思っとります。
やっぱ、予告で想像し過ぎちゃイカンのねぇ。
でも、ある程度ストーリー見えないと観に行こうって気にならないし…。
予告観ると、ストーリー想像してしまうし…。
でもなぁ~(略



ドライバー目線での運転シーンというのが結構出てくるんだけど、
いやぁ、結構怖いね。この乗せられてる感覚。
いきなりなにか飛び出してこないか?ってドキドキしてしまう。
横に乗ってるこじかが、しょっちゅうキャーキャー言うのがよく分かるよ…。
運転が怖いんじゃなくて、道路状況が怖いそうで。
特に最近、無茶な運転する人多いからねぇ。
注意しましょ。ホント。

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