※当ブログは基本的にネタバレありで書いてるので注意してください。
ことらが子供の頃、一番遊び倒したおもちゃのひとつが、マッハ号のプラモデルでした。
確かゼンマイで走って、偵察機であるギズモ号がスプリングで飛ばせるというギミック付きでした。
アニメの方はと言うと、見てたはずだけど、内容は全く覚えてません。
ただ、マッハ号の特殊装備であるノコギリやジャンプなんかはよく覚えてるんだけどね。
あと主題歌も。「マッハGoGo♪マッハGoGo♪マッハGoGoGo~♪」
ってフレーズは、ものすごく耳に焼き付いてます。
そもそも放映年が67~68年。まだ産まれてませぬ。
90年代にリメイクされたみたいだけど、そちらは全く知らず。
こちらは、マッハ号はそのまま、キャラは現代アレンジだったみたいで、なんか違うなぁって印象。
今作「スピード・レーサー」は初代の「マッハGoGoGo」を元にしてるみたい。
スピードのヘルメットが初代のヘルメットそのままだし。
そんな訳で、どう実写化されてるか?という興味で観てきました。
1人で行くつもりだったけど、「よく断ってるから。」と、気を遣ったこじかも同行。
ところがこれが大誤算に…。
作品の印象はというと、正直なところ、残念。
残念なのは以下の点。
・弟がうっとい。サルもうっとい。
・弟に絡んで、カンフーの変なアニメ処理がうっとい。
・人物がパンして、それでシーンが変わるというのが、しつこい。
・カーレースのところはともかく、人物が出てるときの背景のCGが手抜き過ぎ。
・極彩色で目が痛い。こじかはピカチュウ症候群に陥った。
・実写映画と言うよりもCGアニメ。
・エンディングがひじょーにうっとい。
もうね、(略
某クローバーフィールドみたいに、事前にWARNING必要じゃないかなぁ?
極彩色の絵が目まぐるしく変化したら、気分悪くなる人続出すると思うんだけど…。
こじかさんヘロヘロになってしまって、大変だったんだからね。
頼むよ、広報。
ストーリーはこんなもんじゃないかな。
言ってしまえば、家族愛を中心に据えた、勧善懲悪物。
よく言われるプロパガンダは、別に感じなかったです。
そもそも企業買収なんてドロドロしたものだし、どうにも防げないとなったら、出来るだけ高値でって考えるだろうし。
あんなもんじゃないかなぁ?買う側も。買われる側も。
レースシーンに関しては、クルマの性能が性能だし、コースがコースだし、現実離れしたゲーム的な映像でもいいと思うんですよ。
原作もあんなだったかはともかくとして。
そもそも出てるクルマも「マッハ6号」という、この映画だけのオリジナルだし。
レースシーンは4回あるんだけど、そのうち3回は「マッハ6号」での、ジェットコースターみたいなコース。
「マッハGoGoGo」らしいレースは1回だけ。原作通り「マッハ5号」が7つの特殊装備駆使して激走するラリー。
ここが一番それっぽくて面白かったな~。
もっとも、レースというよりは「スターウォーズ Episode1」でのポッド・レーサーのバトルみたいな感じだけど…。
最後のグランプリはなかなか熱い展開で、これはこれで良かったんだけどね。
ただ「マッハGoGoGo」でこんなレースあったのか?って思ってしまったのがね…。
覚えてないからなんとも…なんだけど。
でも、一番残念なのは、ひたすらCGだったってことかな。
「スターウォーズ Episode1~3」で、作品に入り込めなかった理由のひとつが
「あまりにCG過ぎ。」だったんです。
逆に「スターウォーズ Episode4~6」は大好き。
こちらはほとんどCG無しでしょ。確か。
ミニチュアを人の手で動かして、カメラワーク工夫して、広大なセット組んで。
やっぱ、そうやって撮影すると、ちゃんと戦闘機が人の意志で飛んでるように見えるんですよね。
それをCGでやると、スムーズに飛びすぎて、なんか違和感。
「
トランスフォーマー」でマイケル・ベイ偉い!って思ったのは、ロボットはCGで仕方ないけど、それ以外を出来るだけリアルにしようとしたこと。
壊れるクルマや建物は”極力”ホントに壊して撮影したらしいです。
だからあれだけの臨場感が出せた。
現実世界ってアナログな物なんだから、やっぱそれが感じられないと気持ち悪いんですよね。
その点「マトリックス」は、うまくデジタルとアナログを融合させてたと思うんだけどね。
たぶん「スピード・レーサー」はウォシャウスキー兄弟の実験映画なんでしょう。
おもっきりCGだらけにしたらどうなるか?みたいな。
だったらいっそ、CGアニメとして公開して欲しかったような…。
実写とアニメの境界が曖昧だなぁと思う、今日この頃…。
音楽はよかったですよ~。
画面に反して重厚だったし、「マッハGoGo♪」のフレーズ使いまくりで。
これで軽い音楽だったら、目も当てられない作品になっただろうな…。