海水燃料

米軍が海水から二酸化炭素と水素を抽出して合成して
炭化水素を作ってジェット燃料にするつもりらしいです、
なんとも豪儀な話しですよね。

書かれた記事を読み進めていくと、原子力空母に搭載された核燃料の莫大なエネルギーを利用して
変換するってことらしく、途方もないエネルギーを突っ込んで力ずくで炭化水素を作るってことらしいんです。

炭化水素の持っているエネルギーを１とするならそれを作るのに30ぐらいエネルギーが必要らしく、
その30は原子力だからどうでもいいんだと言う理屈のようです、ザ・アメリカンって感じですよね。

なんでこんな非効率な事をしているかと言えば、空母が寄港する理由は飛ばしている飛行機の燃料がなくなるからで
もし海水からジェット燃料作れたらもっともっと作戦行動に幅が持たせられるからなんだそうです、
まぁそうは言っても食料とか人員の交代とかもありますから、出港したら戻ってくるのは三年後とか無理なんですけどね。

効率は悪くても技術的には目処が立ってるらしく実用化を目指しているそうで、
核分裂エネルギー大盤振る舞いって部分を無視すれば、夢の「海水から無尽蔵に燃料！！」が実現します、
豪儀な話しですが、私がニュースの見出しから連想した燃料タンクに海水入れてそれで走るクルマってのはほど遠いのです。

理屈の上では陸上でもできそうですよね、核融合発電が実用化されれば或いは日本は人造産油国になれるやもしれませんが、
100年後の世界の話しなんでしょうね。