脳のミステリー

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今度の片麻痺リハビリ支援は?

2009-11-25 16:54:56 | Weblog
先日 阪大が画期的な「片麻痺リハビリ支援ロボット」を発表したが、今度は電通大が・・・

正常な動きを探知する手袋型センサーと 麻痺した手を補助するモーター付きロボットハンドから成る手袋をはめて動かすと指一本につき4つの可動部を持つロボットハンドのモーターが駆動して、麻痺した手を同じように動かす・・・そんな発表をした。

2~3年後を目途にして、一台20万円~30万円と価格も発表した。

このように 科学者や助教授は日夜研究に努力している。

だが、この11月は「事業分け」が新聞・TVを賑わしている。

片麻痺で悩む私達はこの素晴らしい夢を実現化できずに虚空に飛ばせざるを得なくなるのだろうか?

大ショック!

2009-11-19 16:28:36 | Weblog
あれは確か10月26日の日経新聞だった。
米国ファイザー社が日本のエイザイと組んで、神経の痛みを和らげる鎮痛薬を日本の薬業界に販売促進という事で来年度以降の意欲を報道したのは・・・
これは「リリカ」の名で海外では通用している既存の高血圧症の治療薬の日本進出のニュースだった。
痛みを伝える神経伝達物質を抑え、神経過敏の状態を鎮める大型薬が特許が切れるというので話が持ち上がったのである。
リリカの昨年の売上高は前年の41%増しの25億ドルだったという報告が出ている。
日本では来年に入ってから帯状疱疹や繊維筋痛症にも臨床試験を試みるというニュースだった。
民主党が掲げる予算縮減に薬価も「見直し」と判定され、特許が切れて同じ有効成分の「後発医薬品(ジェネリック医薬品)」がある先発医薬品には「後発品並み」の価格引き下げを求めた。先発品メーカーからは「中長期的な開発費が捻出出来なくなり、産業の衰退を招く」と危惧する声が上がっている。

10月26日には更に嬉しいニュースがあったが、これもこれが糠喜びであったら堪らない。
阪大の研究発表に『腕のリハビリ支援ロボ』というのである。
ロボットのアームの先端部分を患者に持たせて、正面の画面の指示に従って動かすというのである。電場をかけると粘性が変わる特殊な液体を使い、患者の回復具合にオオジ手ブレーキをかけるから、過度な負担にはならないように工夫してあるというのである。
これまでのロボットは強引だったが、研究発表されたリハビリ支援ロボは夫々の状態にブレーキがかかるという優れ物なのである。
阪大では100万円以下での実用化を目指すと言っていた。
これも「夢物語」になってしまったら・・・哀しい!

やる気の出る脳

2009-11-18 11:54:21 | Weblog
ある脳神経外科医が「やる気の出る脳になる方法」を発表していた。

呼吸・感情・思考を司る脳は やる気・集中力の高まる脳を刺激するのは脳障害の私でもわかる。
就寝中、大脳は疲労回復の為に休むが、記憶の定着や思考の整理は行われている。
しかも最低6時間は寝ないと折角蓄えた情報を整理する能力が下がり、思考を司る脳は疲れっぱなしという事である。
やる気を出すには眠りから覚めた脳には2時間はかかると言われてるので、
口を動かしたり、声を出すも血流が脳に昇るのに役立つのは分かっているが、私の様な脳障害の後遺症連れの人間には「それだけでは・・・?」と思ってしまう。

私には激痺疼痛が後遺症として長逗留している。
私だけでなく、脳に高度な仕事をさせるのは一時間が限度で、適度に休ませて再びスタートするのが望ましい。やる気が出なくて困っている時は、とりあえず単純な作業を進めるといい。そうすると、その作業によって脳の思考を司る部分が活性化し、やる気が出てくるから、そのときを見計らって高度な仕事をすればという事である。つまり簡単な作業で達成感を得て、脳を活性化させようという訳である。

だが、昨日は脳も働かなければ、右半身の痺疼痛は最悪だった。
理由は 私にはわかっていた。朝一番に開いたパソコンから嬉しい知らせと哀しい知らせが入っていたからである。
嬉しい知らせはこの夏、愛犬ゴルを急逝させて落胆しているオーナーが亡き愛犬の思い出をしっかり記憶に残す為に取った素晴らしい決断である。それは盲導犬のパピーウォーカーになる事であった。パピーウォーカーは人間社会での様々な経験をする為に色々な場所に一緒に出かけ、人間と生活する喜びを経験させるのである。このオーナーは経験から愛情豊かに仔犬を育てていくには最高の人で、人間に対する親しみと信頼感を持たせ、将来目の不自由な人との生活がスムーズに送れるようにしてあげるには最適の人だと私は思った。
この幸せな瞬間を奪った画面が私の痺疼痛を最高潮に持っていったのである。先日、オーナーである花嫁のベストマンを務めた3歳半のゴールデンが急逝したというのだ。オーナーは勿論至極の幸せ時ハネムーンの真っ最中・・・
このふたつのニュースが私の脳の中で右往左往した為か、どんなに心の中で平静を唱えても脳には届かなかったようだ。

きちんと働く脳である為の基本は、早寝・早起き・適度な運動・整理整頓、加えて3食きちんとバランスの良い食事をとる事も大切だと異口同音医者はは言う。確かにバランスのとれた食事は、脳が必要とする様々な栄養を吸収すると同時に、生活のリズムを整えたり、よく噛んで脳に刺激を与える事も重要である。
しかし、私の様に「病気」とは言えない強烈な痺疼痛には「心」のバランスが最も大切だとつくづく思った。
平静な心を持ち続ける事が出来ると「やる気の出る脳」になるのも確かである。

最近ブログの更新が見られない訳は・・・

2009-11-07 08:55:08 | Weblog
11月は『ワンダフル・カレンダー』制作に大わらわなんです。
この作業を始めて今回は3回目です。
「桃栗3年柿8年」「石の上にも3年」という言葉があります。
私の障害人生が8年目に突入し、ワンダフル・カレンダーを左手一本で作り始めて今回が3回目です。言葉も数字も考え始めると面白いものです。
私にとっては独りで「一喜一憂」するのも相手がワンちゃんという動物であるという事が重要な鍵を握っているのです。
時間がある時は パソコンに向かって夢中で左手一本を酷使します。でも肩が凝らないんです。理由はパッと画面に登場するのが「ワンちゃん達」だからです。
前回までお目にかかっていたのはペット犬、ワーキングドッグ、セラピードッグ等など、そして今回初めての発見は「私という人間を愉しませてくれるワン達」です。水泳に夢中になるワンちゃん達、野原を駆け回るワンちゃん達!
子供の頃、学校の先生が漢字の覚え方で「髪は長い友達」と言っていたのを覚えています。子供頃から天然パーマの私はこの言葉をあまり引用した事がありません。確かに、髪という漢字には「長」と「友」が入っています。
オー・ヘンリーの短編小説に「妻が長い髪を切ってプレゼントを用意すると、何と夫からのプレゼントは長い髪をとかす櫛だった」というようなのがあったような気がします。

でも 子供の頃からの私にとっては「犬は長い友達」の方が親近感があるのです。
私自身は還暦を迎えていますので、愛犬テトが6代目です。友達の中には2頭飼い、否、多頭飼いもいっぱいいます。敗戦国日本の社会も豊かになったなあ、とつくづく思います。
かつては脳出血で倒れ、右半身不随を受容したら死んだも同然でした。座敷牢とは言わないけど、引きこもり人生が後遺症として用意されていたものです。
実際に自分の経験から「犬は私の長い友達」なのです。
大変でもカレンダーを作っている時がとても愉しいのです。大掃除の時、古いアルバムを見ていて作業が進まない・・・これによく似た気分が味わえるのです。
大変という字を考えると「大変!」と思った後には「大きな変化」が見られるような気がします。確かに、カレンダーの表紙、1月、2月、3月・・・と作業が進んでくると自分の気持ちに「嬉しい」という大きな変化が感じられるのです。
拘りのある私は悪性リンパ腫で突然他界した愛犬ドックの命日クリスマスイブにカレンダーを発送したいのです。ドックは十二夜には10歳になる筈でした。『マイ・ラブ、マイ・ドッグ』を出版したのはドックの一周忌を記念してでした。そしてミクシイを始めたのも一周忌を迎えた時でした。それから私の蘇り人生が本格的に始まったのです。
ミクシイは愉しいから・・・そう言って息子のガールフレンドが教えてくれました。私の周りには当初脳障害のマイミクさんが殆どでしたが、ある大型犬が切っ掛けでワンズワールドの輪が広がったのです。見た事もない大型犬です。今も健在です。
昨年の暮に「盲導犬募金」を初めて関西に持参した時、新しくワンちゃん繋がりで知り合ったマイミクさん達とあの時の大型犬のマイミクさんに同時に会えるなんて・・・
この事実は右片麻痺の半身不随というレッテルを貼られた私にとっては「感動」の一言でした。
11月12月はあの感動を中心にして愉しみながら「大変な作業」を続けられると思うとワクワクしています。
こんな理由でブログの更新が遅れたり、ミクシイ日記が滞ったりしますが、御理解して下さい。幸い本業の美術館の仕事は12月に来年度に向けて提出する2010年の計画は提出できました♪♪♪