脳のミステリー

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やる気の出る脳

2009-11-18 11:54:21 | Weblog
ある脳神経外科医が「やる気の出る脳になる方法」を発表していた。

呼吸・感情・思考を司る脳は やる気・集中力の高まる脳を刺激するのは脳障害の私でもわかる。
就寝中、大脳は疲労回復の為に休むが、記憶の定着や思考の整理は行われている。
しかも最低6時間は寝ないと折角蓄えた情報を整理する能力が下がり、思考を司る脳は疲れっぱなしという事である。
やる気を出すには眠りから覚めた脳には2時間はかかると言われてるので、
口を動かしたり、声を出すも血流が脳に昇るのに役立つのは分かっているが、私の様な脳障害の後遺症連れの人間には「それだけでは・・・?」と思ってしまう。

私には激痺疼痛が後遺症として長逗留している。
私だけでなく、脳に高度な仕事をさせるのは一時間が限度で、適度に休ませて再びスタートするのが望ましい。やる気が出なくて困っている時は、とりあえず単純な作業を進めるといい。そうすると、その作業によって脳の思考を司る部分が活性化し、やる気が出てくるから、そのときを見計らって高度な仕事をすればという事である。つまり簡単な作業で達成感を得て、脳を活性化させようという訳である。

だが、昨日は脳も働かなければ、右半身の痺疼痛は最悪だった。
理由は 私にはわかっていた。朝一番に開いたパソコンから嬉しい知らせと哀しい知らせが入っていたからである。
嬉しい知らせはこの夏、愛犬ゴルを急逝させて落胆しているオーナーが亡き愛犬の思い出をしっかり記憶に残す為に取った素晴らしい決断である。それは盲導犬のパピーウォーカーになる事であった。パピーウォーカーは人間社会での様々な経験をする為に色々な場所に一緒に出かけ、人間と生活する喜びを経験させるのである。このオーナーは経験から愛情豊かに仔犬を育てていくには最高の人で、人間に対する親しみと信頼感を持たせ、将来目の不自由な人との生活がスムーズに送れるようにしてあげるには最適の人だと私は思った。
この幸せな瞬間を奪った画面が私の痺疼痛を最高潮に持っていったのである。先日、オーナーである花嫁のベストマンを務めた3歳半のゴールデンが急逝したというのだ。オーナーは勿論至極の幸せ時ハネムーンの真っ最中・・・
このふたつのニュースが私の脳の中で右往左往した為か、どんなに心の中で平静を唱えても脳には届かなかったようだ。

きちんと働く脳である為の基本は、早寝・早起き・適度な運動・整理整頓、加えて3食きちんとバランスの良い食事をとる事も大切だと異口同音医者はは言う。確かにバランスのとれた食事は、脳が必要とする様々な栄養を吸収すると同時に、生活のリズムを整えたり、よく噛んで脳に刺激を与える事も重要である。
しかし、私の様に「病気」とは言えない強烈な痺疼痛には「心」のバランスが最も大切だとつくづく思った。
平静な心を持ち続ける事が出来ると「やる気の出る脳」になるのも確かである。