脳のミステリー

痺れ、言葉、触覚等の感覚に迫るCopyright 2001 ban-kuko All Right Reserved

横たわっているばかりじゃ嫌!

2013-02-19 05:38:22 | Weblog
怖い病気、隠れた病気、知っておきたい病気・・・
料理と並んで最近目立って特集を組んでいるのが健康や名医の番組です。
番組に出場するのは殆どがタレントです。
こんなTV番組は日本だけでしょうかね~

昨日も「脳の病気」を取り上げていました。
脳出血・・・被殻脳出血が比較的多いんですって・・・私のがそれだったんです。
2001年テロ・・・私の脳のテロは被殻脳出血だったのです。
あの時逸早く駆けつけてくれた子供達・・・
娘と一緒にTVをチョッと見ていた私は「ママのはこんなに大きなダメージじゃなかったのよ」という彼女のコメントに「そうだったのか~ でも後遺症はかなりのものだったんだ」と改めて思いました。
出血が起こった場所が悪かったのでしょうか
被殻出血・・・極一般的な出血
右半身不随と言えるような右片麻痺・・・極一般的な後遺症
12年も経った今も私を悩ます右半身の痺れや痛みも極一般的だと諦めるしかないのでしょうか
街に出ると「ああ、この人も脳出血か脳梗塞なんだな」と思える人にいっぱい会います。
街に出ると高齢・老齢者の数と同じ位、後遺症が明らかな人達にいっぱい会います。

右半身だけにハッキリ感じる後遺症・・・左半身、特に左手に力が入ると即、右半身の強張りが手つかずの状態になってしまうのです。
誰かが足踏みをしたり、貧乏揺すりをすると・・・床を通して私の右半身に入り込んでくる痺れと痛みが最悪なんです
誰かが拍手したりしても、空気を伝って痺れと痛みが・・・処置なしですよね~
でも後者の空気伝達は・・・私も気分良く一緒に拍手をすると、案外大丈夫・・・OKかNOかは自分には分かるのですが、自分では選択出来ないんですよ

後遺症を受容してよかった点と悪い点は・・・
時間貧乏ではなくなって、適当に休息を取る事が出来るようになった自分はチョッと褒めてあげられるかも知れませんが・・・
時間を作ってはベッドに横たわる私がいます。
睡眠の為ではなく、足の浮腫みを予防するのです。
横たわらないと、私の右アンヨが象さんの親戚みたいに・・・
充分に横たわってると、右アンヨがスッキリして足首もハッキリしてくるんです。

横たわってばかりいるんじゃ嫌
だから・・・ベッドの上でストレッチを・・・
でも、人間って我侭だから横たわってばかりいるんじゃつまらない
やっぱり人間は起き上がって、立ちあがって、歩いて・・・本当の姿なのかしら

Sit downは嫌、だからSit up・・・姿勢を正しく保つと身も心もシッカリしてきま~す

私なりの理解:発達障害って?

2013-02-12 19:52:15 | Weblog
発達障害は、とても分かり難く、見え難い障害です。
発達障害は、怠け者とか変わり者、自分勝手で我が侭な人間と思われることが多いのです。
だから、周囲の理解を得られず、ガンバリが足りない、親のしつけが悪い、学校の教育が悪いなどと責任追及されてきたというわけです

発達障害は、脳の中枢神経系の発育・発達が、何らかの理由で、生まれつき、または乳幼児期に損なわれ、言葉、社会性、協調運動、基本的な生活習慣、感情や情緒のコントロールが、アンバランスになる為に引き起こされると考えられています。
本質的な原因は脳であり、心の問題ではないのです
まず本人が、発達障害であることに気づいて、受け入れることで、それから周囲も適切な支援やサポートを行うことが、克服するために必要」だというわけです

脳は、外からの刺激によって発達します。
脳が最も発達するのは。目からの刺激である視覚刺激だと言われています。
何故なら、目は、脳が体表に近づいてできた臓器なので、つまり・・・目は脳の一部だからと考えられます。
目からの刺激は、直接、脳に働きかけ、 他の感覚器官とは比べものにならないほど、 脳の働きを活発にし、発達させる効果があるのです

こんな風に、特に脳の一部分が突出した目から入力される視覚情報は、脳機能を大きく変えるというわけです
発達障害の脳の多くは、視覚優位傾向にあるのでは・・・
発達障害の脳は、視覚系の情報吸収が得意な脳でもあるのでは・・・
脳がよく発達し、前頭連合野が活発に働くようになれば、生活の場でも問題行動は起きないでしょう
右脳前頭葉と大脳辺緑系の連携がよくなると、情動や感情が豊かになり、 相手の気持ちを理解し、自分の置かれた状況を把握・判断し、コミュニケーション能力が発達し、社会に順応していくことも可能になります

私は脳医学の専門家でもなければ、研究者でもありません。
でも、ずっと前にADHDではないかと言われる女の子に会って別に変った事はないと思ったのですが・・・
女の子が注意をそらさずに我慢することが出来ずに、自意識や時間の意識に・・・これは右前頭前皮質が有意に委縮していたのではないかしら、とつい最近思いついたのです。
現に一昨年、注意欠陥多動性障害の子供は、健康な子供が同じゲームをして働く脳の中央付近の部位の視床と線条体が殆ど働かないという報道発表があったの知ったのです。
この報道は私にとっては、2006年に英独日研究チームが「英語脳」なるものを発表した時の驚きに匹敵するのです

≪参照:脳のミステリー①2006-06-09「朝日の朝刊の記事!」②2010-01-02「ありがとう尾状核さん」≫

政府広報オンラインに「発達障害」が取り上げられているのは、とても嬉しいことで多くの人がこの現状を知って貰いたいと願って止みません
http://www.gov-online.go.jp/featured/201104/index.html

自らの後遺症の最近を語る

2013-02-11 05:55:01 | Weblog
脳障害の後遺症に悩み始め、ミステリアスな脳機能に魅せられて久しくなります。

本音で語れば、ここ十数年間、片麻痺に悩む右側を見つめ「何で?」「どうなってるの?」と色々問いかけても知らんぷりの右半身が時折恨めしくなります

驚き、瞬時嘆いたのは・・・右半身が動かなくなった事です。
脳外科医は「壊れた機能の回復は望めないので他の機能を探究しなさい!」と冷酷な言葉をかけました。
でも、医師のこの言葉に私が奮い立ったのは事実です。
当初、失語症かと思いましたが・・・病室では話す相手がいないのだから当たり前かもしれないと思いました。
暫く悶々とした日々を送り、いつもの回診で二人の医師が私の病室を訪問した時の事です。
私は、頭の中では日本語と英語がほぼ同時に浮かんでどっちが先にって言っているのかしら
どっちでもいいから早く口先に出てきてよ
若い医師が枕元にやって来た時、突然私の口から「私、ストロークを起こしたんですか?」という英語がスラスラと出てきたではありませんか
若いM医師は「S先生、患者さんは話かけています!」と言いました。
足早に近づいた熟年医師は「何を言ってるのかね?」と言いました。
「先生、英語です。日本語ではなく英語です」
「私は英語が苦手だから、君、聞いて応えてあげてよ」
M医師は必死になって英語で話しかけてくれました。
「先生、私の耳は英語も日本語も聞こえるから先生は日本語で話してもいいのよ。私の答は英語になるかもしれないけど・・・」
チョッとした笑い声が病室を賑やかにしました。
私の詞の蘇りの始まりでした。
当初、何故英語が先に出たのかは理解出来ませんでした。

それから数年経った2006年6月、英語脳についての研究発表が新聞報告されました
とても興味を持ちました。
英語脳とは・・・脳の尾状核という部分が異常なほどに活躍するのだと理解しました
なるほど・・・航空会社時代「出発ロビーに立つと英語が、到着ロビーに立つと日本語が…何故?」と言っては同僚に「まさか?」と笑われていましたっけ
そう、航空会社勤務時代の謎が解けたのです

救急病院を退院してリハビリ病院に通院を始めると、右半身に変化が見られるようになりました。
自力では動かない右半身を引っ張っての歩行練習が始まっていました。
無感覚の右半身に突然「痺れ」が襲ってきたのは通院開始後数ヶ月が経っていました。
この痺れは消え去ることなく寧ろ強さを増してきました
リハビリ病院の脳外科医は「感覚が戻って来てるから日増しに痺れを強く感じてくる」と言いました。
そして約半年後、今度は突然「痛み」が私を襲いました。
あの時も脳外科医は「感覚が戻ってきている。痛覚は最後にくるっていうからね」と淡々と述べていました。
「先生、痺れも痛みも日々増してきてこんなに辛いのなら感覚に戻ってきて欲しくありません

最近この頃は、近年の自然現象と同じように私の右半身の痺疼痛も毎日激しくなってきています。
衣類の脱着の時が最悪です。
右足右手に衣類を通そうとすると・・・特に右手は信じられないほど非協力になります
猛暑の時期にTシャツなんかを脱ごうとすると、汗で体から離れず捻じれてしまいますが、体そのものが捻じれることはありませんよね
でも・・・身体の中が、外から見えない中が捻じれて戻らなくなるんです
左健手の必死の援助で衣類の少しの動きを借りて腕が衣類を通り、右手がじんわりと静かになってくるのを感じるのです。
右足に…右手に…その都度暫くの休憩を夫々入れて~~~
でも・・・昨年あたりから妙な事に気づいたのです。
外部から小さな衝撃に凄っく堪えられなくなって・・・でも堪えるしかない
私らしい表現をするなら・・・外からは見えない体の捻じれ、その上に目に見える衣類の捻じれ、更にその上に目には見えない皮膚?の捻じれ・・・これが数十分続くのです
こうなったら・・・もう、横たわって気長に右側の足、腕、手にストレッチを施さないと・・・チョッとは痛みと痺れは軽減するみたいなのですそして自然にときたら「神様、ありがとう!」です
外部からの圧力も天候のせいだとしたら、全て犯人は透明、というわけです

脳のミステリーを感じないわけにはいきません

私と交流がある発達障害の人達も脳内のある機能が働かなくて悩んでいるのでしょうか
じっくり考えて私なりの思いを綴ってみたいと思っています






木枯らしとだえて さゆる空より
地上に降りしく 奇しき光よ
ものみないこえる しじまの中に
きらめき揺れつつ 星座は廻る



冬の星座です。
いいことも嫌な事も星座のように廻っています






高齢者の孤独死

2013-02-09 14:42:04 | Weblog
東京では1月、2月と立て続けに高齢者の孤独死が報じられました。
先月23日には、北区で70歳代のご夫婦が近所の住民から「最近連絡が取れない」と交番に通報があって、死後数日経過で発見されたという事です。
今月8日、杉並区では83歳と77歳の高齢姉妹がやはり鍵がキチンと掛けられたマンションで二人ともに死後かなりの時間が経過した姿で亡くなっていたというのです。

私達姉妹は今現在でこそ未だ70代と60代ですが、他人事とは思えない報道でした。
私達はスープの冷めない距離に別々に住んでいるのですが、もしかしたら、この別居生活がいいのかもしれない、と思うのです。
厄介なこともあるけど、姉が犬の散歩の為に定刻に来ないと心配になるのです。
姉は姉で、玄関を開けて私がすぐに返事をしないと「大丈夫?」って煩く声かけをするのです。

逗子で我が家の犬が庭で吠えるとお隣から「ルルちゃん、どうしたの?」という声を貰ったものです。
吠える犬に「煩い!」ではなく「どうしたの?」・・・こんな近所付き合いがいいですよね~
この愛犬は「ここ掘れワンワン!」とお隣との境界塀下の土を掘って侵入していたものです(笑い)
我が家歴代の愛犬達は押し売りや宗教勧誘などには隣近所の番犬にもなっていました。

今現在、東京の集合住宅に住んでいてもご近所の人達には「お宅の犬が吠えると内にも番犬になってくれるので助かります」と好評ですワン

冬の歌・・・冬の夜?それとも母さんの歌?

2013-02-08 08:33:43 | Weblog


燈火ちかく衣縫ふ母は
春の遊びの楽しさ語る
居並ぶ子どもは指を折りつつ
日数かぞへて喜び勇む
囲炉裏火はとろとろ
外は吹雪

囲炉裏の端に繩なふ父は
過ぎし戦(いくさ)の手柄を語る
居並ぶ子供は ねむさを忘れて
耳を傾け こぶしを握る
囲炉裏火はとろとろ
外は吹雪



明治の童謡で作者は不明ですが、家族の団欒を思い浮かべる歌です。
都会育ちの私に・・・思い出としてあげるなら・・・
食事が終わると絵本を読む私の横で「衣縫ふ母」の姿です。
母はよく着物を縫っていました、時々針を自分の髪の毛に通していました。
「お母さん、痛くないの?」
「大丈夫よ。こうすると髪の毛の油で針が滑り易くなるのよ」
「お母さん、暖炉ってなあに?」
「薪や石炭をたいてお部屋を暖めるストーブのことよ」
「これは?」
「そう、それはガスで暖めるストーブね」
こんな風に親に教わる事は沢山ありました。
私は戦後っ子ですが、それでも戦争の事を少しは知っていました。

一方「かあさんの歌」は昭和30年代に、うたごえ運動で、全国に広がった歌です。
原詩は「かあさんが夜なべをして」です。

かあさんが夜なべをして 手袋編んでくれた
木枯し吹いちゃ冷たかろうて せっせと編んだだよ
ふるさとの便りは届く いろりの匂いがした

かあさんは麻糸つむぐ 一日つむぐ
おとうは土間で藁打ち仕事 お前もがんばれよ
ふるさとの冬はさみしい せめてラジオ聞かせたい
 
歌詞は全部分かるのですが、田舎のない私には想像がつかないのです。
昭和30年代といえば、日本は復興期で「頑張れ!頑張れ!」だったのしょうかね。


 

早春賦

2013-02-02 09:23:06 | Weblog

春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず

氷融け去り 葦は角ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空

春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か



(1913年作の)『早春賦』という歌は勿論知っていますよね!という問いに今は「ああ、『絶対可憐チルドレン』のエンディングテーマね!」という答が返ってくる事があるそうですよ~

明治・大正・昭和の生まれに懐かしい『早春賦』は当然「 春になったことを喜ぶ歌」という詩で「春は名のみの~」ですがね~
「賦」は漢詩や歌のことで心に感じるままを歌ったものですから「春の訪れを喜ぶ」気持ちが自然と湧いてくる歌です。

でも、2009年作の『早春賦』は『絶対可憐チルドレン』のエンディングテーマは「前を向いて 夢を抱いて 心決めて 見上げる空 未来を超える 私の翼で あなただけが大 本命!」・・・こちらも名曲ですよね

昨日、『春よ来い!』って歌い出したら、高齢の私でも松任谷由美の歌が脳裏に・・・
時は流れているんですね~~~