一乗谷で北陸の銀世界に完全に呑み込まれた私。
風にやられ、雪にやられ、そしてなにより1時間に1回轟く雷鳴にやられ、完全に気力を削がれてしまった。
さらに、一乗谷の入口付近で拾ったタクシーが、私を待っている。
「金がない」「貧乏旅行だ」「18きっぷユーザーだ」などと再三再四アピールしたものの、運転手氏は
そこに、一乗谷で気力を喪失した私が戻った。
運転手氏は、「福井駅まで送ってやる」と言ってきた。
福井駅から一乗谷までは10キロ程度あるから、ある程度の出費は覚悟しなければならない。
だが、一乗谷駅のあるJR九頭竜線(越美北線)は、2時間に1本というとんでもないローカルっぷりで、この時間で次の列車は午後5時になることはすでに調査済み。
私は、あっさり承諾した。
休めそうな施設のない一乗谷に午後5時まで時間をつぶすには、気力が足りない。
一乗谷城? あんな雪山にいまさら登れませんや。
資料館のコインロッカーから手荷物を回収し、タクシーで福井駅へ。
車中の運転手氏との会話で、この方はかつてわが本拠地・船橋に住んでいたと判明。
30年前の船橋の様子をいろいろ聞いた。
午後4時ごろ、JR福井駅に到着。
(時間の記録が散逸してしまい、正確な時刻は不明)
料金メーターは9,000円を超えていたが、運転手氏との交渉で6,000円ということになった。
おそらく待ち時間分を引いた格好であろうか。
福井駅の近くにあるドトールで休憩。
一乗谷で削がれた気力を回復しようとしたが、タクシーで予定外の金を使ったことへの後悔の念がふつふつと湧いてくる。
1時間程度休憩して、福井から名古屋へ向かった。
JR福井駅 17時46分発
◆北陸線 普通 敦賀行き
18時39分着
JR敦賀駅 18時49分発
◆北陸線(琵琶湖線直通) 新快速 姫路行き
米原駅 19時42分着
JR米原駅 19時48分発
◆東海道線 普通 大垣行き
20時30分着
JR大垣駅 20時39分発
◆東海道線 新快速 豊橋行き
名古屋駅 21時11分着
( ↑ 記録が散逸してしまったので、おぼろげな記憶と時刻表で推測したものです)
名古屋駅で降りると、なぜかマクドナルドに必ず寄る。
今回もマクドで、旅日記でも考案しようと思ったが、携帯もPCもバッテリーが切れていた。
マクドの閉店が午後11時なので、以降はコンコースやホームで列車を待った。
JR名古屋駅 23時20分発
◆東海道線 快速 ムーンライトながら82号 東京行き
12月27日 5時05分着
いつもながら横浜駅の発車メロディを聞いて、帰ってきた感を味わう。
そして東京駅の東海道線ホームに着いた後は、地下に下りて総武線で家に戻った。
・・・だが、ここで旅は終わらなかった。
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