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昨日、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の初代議長であられたボリンさんの訃報に触れました。この機会に、20年前にタイムスリップしてみましょう。
IPCCはUNEP(国連環境計画)とWMO(世界気象機関)との共催の下で、1988年6月に設置が決定され、その年の11月に第1回会合がスイスのジュネーブで開催されました。この組織は地球温暖化問題に取り組む中心的機関として多くの国の参加と支持を得て活動を開始しました。
IPCCは1990年秋をめどに、最初の報告書を作成することが合意されました。1988年創設当時のIPCCの組織図は次のようでした。
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人類史上初めて経験する「地球温暖化」という未知の大問題に対するIPCCの初代の議長国の任についたのはスウェーデンで、その初代議長がスウェーデンの気象学者ボリンさんでした。昨日の記事が示しますように、ボリンさんは1988年から97年まで議長を務めました。この組織図をみますと、それぞれの国の得意分野が割り当てられているように思います。スウェーデンは科学的な知見をベースに合意を形成するのが得意な民主主義の成熟度の高い国であることはこれまでにも何回か述べてきました。そして、米国や日本と違って、システマティックな考えをするフロンティア国家です。
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世界の科学研究の動向調査:存在感が薄い日本の「環境分野」(07-06-29)
次に、18年前に、先進工業国がこの未知の問題に対して掲げた11カ国の「CO2の削減目標」を報ずる記事を紹介します。ここに掲げられた目標に対して、実績がどうであったかは、すでに明らかになっています。下の二つの図を比較してみてください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/d0/3664f107ecb64a7333b604f975eb860c.jpg)
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それぞれのマークをクリックすると、リアルタイムのランキングが表示されます。お楽しみください。
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