環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

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市民連続講座:私の環境論 1 ガイダンス

2007-01-11 11:46:09 | 市民連続講座:環境問題


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市民連続講座:環境問題   ガイダンス

それでは、今日から市民連続講座:環境問題を開講します。

今日は第1回目、「ガイダンス」の日です。そこで、この講座の目標、概要、参加の皆さんへのメッセージをお知らせします。
 
市民連続講座の目標
「環境問題の本質」に迫り、「環境問題の解決」と21世紀に先進工業国がめざすべき「持続可能な社会」の必要性を理解し、環境問題の議論に十分参加できる体系的な知識を身につける。

市民連続講座の概要
①21世紀に入ってスマトラ沖大地震とそれに伴うインド洋津波、新潟中越地震など、国内外で地震や台風、火山の噴火による自然災害が相次いで発生している、
②戦争やテロ活動は止む兆しはなく、
③経済のグローバル化は急速に進展している。
 
たとえ自然災害や戦争やテロ活動が完全になくなり地球上に真の平和が訪れたとしても、環境問題には終わりはない。我々の「経済活動のあり方」が環境問題の主因だからである。したがって、環境問題は世界のほぼ全域に広がった「市場経済社会を揺るがす21世紀最大の問題」なのである。

「大気中のCO2濃度が高まると地球が温暖化する」という仮説を最初に唱えたのはスウェーデンの科学者S.アレニウスで、1896年のことだった。110年ほど前に唱えられたこの仮説がいま現実の問題となって、我々に「経済活動のあり方」の転換を迫っている。

この市民連続講座では環境問題の本質を明らかにするとともに環境問題の解決に向けた「自然科学的な視点」と「社会科学的な視点」を提供する。

市民連続講座参加の皆さんへ
環境問題は人類の生存に直結する大問題です。その主な原因は、自然現象による原因を除けば、人類誕生以来の数百万年におよぶ「人間の経済活動の拡大の蓄積」と考えられますので、環境問題は決して遠い将来のことでも、外国のことでもありません。

先進工業国に生きる人々、途上国に生きる人々、先住民の人々など、この地球上で生きている「60数億人の人々」とそれを支えている「動・植物の生存にかかわる生態系の危機」の問題なのです。ですから、私たちひとり1人の毎日の生活と直結した最も身近な足元の問題と言ってよいでしょう。

20世紀後半に自然科学が明らかにした「地球規模の環境問題」の現状に関するデータを素直に読み、それを真剣に受け止めれば、計り知れない絶望感に陥るかもしれません。でも、大丈夫、今は小さいけれども、「希望の灯」はあると思います。厳しい選択と強い決意が迫られますが、私たち日本人ならできるはずですし、世界に先駆けてやらなければなりません。

今、最も大切なこと
私たちが今、為すべきことは、「できる(こと)ところから始める」、「身近なところか始める」ではなくて、 「現状をよく知る」ことです

環境問題の危機的状況を十分に知ることなく、「ライフ・スタイルの変更が必要だ」という言葉だけで、私たちはこれまでの自分の考えを大きく変えたり、活動や行動を自ら制限したり、否定したり、あるいは自分に不利なことを進んで行うでしょうか。

それでは、ワークシート「皆さんはどう考えますか?」を配ります。15分もあればすべて記入できるでしょう。それでは、またあした、お目にかかりましょう。



2007年1月11日(木)    市民連続講座:環境問題

     ワークシート  皆さんはどう考えますか?

1.「21世紀前半の最大の問題」と思うものをあげてください。
       
2.「環境問題」という言葉を聞いたときに、思いつくことを3つあげて下さい。
          
3.「人間が生き続けるために必要だ」と思うことを3つあげください。

      以 上

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