環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

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スウェーデン社会民主党党綱領 「グリーンなスウェーデン福祉国家」-②

2009-01-02 09:07:39 | 政治/行政/地方分権
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今日は「スウェーデン社会民主党党綱領」に記載されている「グリーンなスウェーデン福祉国家」の2回目です。

グリーンなスウェーデン福祉国家ーその2
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環境保護の要請に対する配慮は、初めから生産プロセスに組み込まれていなければならない。自然資源はもっと有効的に使われなければならない。エネルギー生産も調整される必要がある。

生物の多様性は保護されなければならない。農業政策は、環境面で持続可能な農業や安全な食物を求める要求に応え、また動物が自然の環境で、痛みや苦しみから守られて生きることができる倫理的畜産の提起に考慮して設定されなければならない。

輸送システムは、公共輸送に重点を置くように再組織されると同時に、また、燃料消費量の少ないエンジン、代替燃料、よりよい洗浄技術を発展させるための投資が要求される。

気候に影響を及ぼすガスの排出を削減することは優先事項である。

排出物や廃棄物というかたちをとおして環境に影響をおよぼすすべてのものは可能な限り削減されなければならない。

スウェーデン産業の強さはエネルギーの供給に依存しており、またスウェーデンはその地理的位置からして、暖房、照明、輸送のために大量のエネルギーが必要である。しかし、エネルギーの使用には、環境的な配慮による制約がある。

原子力は廃止していかなけれがならないし、同時に化石燃料の使用は減少させられなければならない。 

このような複数の目標を実現するには、代替エネルギーを開発していくと同時に、エネルギーの消費の総量を抑制するより効率的な方法を発達させる投資が前提となる。よりエネルギー節約型の生産プロセスが、また、地域や家庭を暖房する最もエネルギー効率のよいシステムが開発されなければならない。 
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社会民主党党綱領に掲げられた「グリーンなスウェーデン福祉国家」の考え方は具体的な政策案となって、行政府から国会へ提出され、審議の結果採決されて、国の政策となります。その政策の概略を次の関連記事で知ることができます。

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